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【特集】【OMATSU-RebootCAMP 愛媛/西条市】 地域と人と繋がり、お祭りを未来へ繋ぐプログラム (第1弾)【PR】

2025.1.29 えひめのあぷり編集部

出典 :イマナニ

地域のこと、これからのこと、みんなで見つめる町の未来

みなさんは、お祭りというとどんなイメージを持っていますか?

小さい頃に親に連れて行ってもらった地域のお祭り、友達と行った花火大会、毎年恒例の地元の神事、はたまた全国で有名な一度は行ってみたい憧れのお祭りなど、いろいろなものが思い浮かびますよね。

イメージは違えど、そのどれもがワクワクとした気持ちと一緒に思い浮かぶものではないでしょうか。

愛媛県西条市を代表する『西条まつり』も、そんな楽しい記憶と共に蘇るお祭りのひとつ。

西条まつりは五穀豊穣を神に感謝する神事で、伊曽乃(いその)神社、嘉母(かも)神社、石岡(いわおか)神社、飯積(いいづみ)神社の4つの神社の例大祭の総称。
江戸時代から続く西条市の伝統的な秋祭りです。

中でも深夜から約80台のだんじり・みこしが集まり、伊曽乃神社の境内を練り歩く宮出しは圧巻!
1年が祭りに始まり祭りに終わるという熱狂的な西条まつりファンや西条市民はもちろん、全国のお祭り好きからも愛されているんですよ~。

そんな大規模なお祭りですが、じつは、少子高齢化や都会への人口流出など社会問題の煽りを受け、お祭りへの参加者が減少しています。

「地域が誇る伝統がなくなるのは悲しい」という気持ちの問題だけでなく、お祭りがなくなることで地域のつながりが薄れ、町の防災や防犯能力も下がってしまいます。

そこで、今回紹介するプロジェクト「OMATSU-Reboot CAMP」では、人口減少社会でも続く祭りの在り方をみんなで一緒に考えます!
お祭りをきっかけとした“関係人口”を増やし、地域コミュニティを維持。

みなさんは “関係人口”という言葉を聞いたことがありますか?

「地域と多様な関わり方をしている人々」を指す言葉で、今までは移住や観光客をメインに考えられていた地域の活性化に対し、地域や地域の人々との断続的で多様な関わりを通して地域づくりの新たな担い手として“関係人口”が期待されています。

特集では西条地区の熱気あふれるお祭りを地方創生の第一歩として、本プロジェクトの様子をシリーズでお届けしていきますので、お楽しみに♪

「OMATSU-Reboot CAMP」ってなにをするの?

「OMATSU-Reboot CAMP」は、祭りの未来を守りたい地域住民と、祭りを通じて地域に関わりたい地域外の人材を繋ぎ、“関係人口”を増やしていくプロジェクト!

今回は約3か月間の期間を設け、お祭りが今後100年続いていくために解決しなければならない課題の特定と解決策の検討をします。
まずは実際にお祭りに参加!
地域の方としっかり顔を繋ぎ、お祭りやその地域の雰囲気を知ることからが第一歩。

そして、参加者としてただお祭りを楽しむだけではなく、地域の人とのオンラインでの継続的なやりとりを通して、地域内と外から“お祭り持続化”の障壁となっている様々な課題の特定と、解決の手段を考えます。

地域の皆さんと共に考えることで、「地域への深い理解」と、「会いに行きたい!」と思える人とのつながりを創出します。

今回はモデルケースとして4つのプロジェクトを用意。
1プロジェクトあたり3名程度(最大12名)を定員として、10月に行われたお祭りに向けて参加者の募集が行われました。

一緒に課題を考えるからこそ得られる、まちとのディープな繋がり

西条市は大きく4つのエリアに分かれ、その地域ごとに様々な特色あふれるお祭りがあります。
その中から今回のプロジェクトでは、こちらのミッションを選出。

一つ目は、『紺屋町』。
西条まつり最大規模を誇る伊曽乃神社祭礼から、商売人集う紺屋町商店街エリアで伝統のお祭りの在り方を追求!

二つ目は『小松町』。
小松藩や古墳群を有する歴史ある町小松で、次世代にお祭りをつなぐ一手を検討!

三つ目は『丹原町の田滝地区』。
400年続くと伝えられる雨乞いの儀式「お簾踊り」。500年目を見据え、周知と存続を目指せ!

そして四つ目、『西条市全体の職人』について。
お祭りは様々な職人による技術によって成り立っています。その伝統技術を未来に継承するべく奮闘せよ!

『紺屋町』は、西条市の中心部に位置する約150mのアーケード型商店街を有するエリア。
そのため、他の地域とは違って「商栄会」という組織がだんじりを所有し、お祭りを運営しています。

本プロジェクトでは、そういった地域特性や歴史等も踏まえながら「商店街地域で西条祭りを続けるために、今解決しなければならない課題」の特定などにチャレンジしていきます。

『西条市小松町』の発祥は寛永15年(1638年)にまで遡ります。
当時の藩主が陣屋の建設地を小松に選んだ際に、辺り一面に背の低い松(小松)が生えていたことが由来とされています。

小松町では、西条まつりと同様に西条型の屋台(だんじり)を奉納する祭りが実施されていますが、その特徴は神輿(しんよ)にあります。
だんじりを運行する各自治会のメンバーが交代で神輿を舁くことは、旧西条市内の祭りには見られない珍しい特徴です。

西条市丹原町にある田滝地区。

柿などの果樹や野菜類が盛んに栽培されるこの地域には、雨乞いの儀式である『お簾踊り』という、愛媛県の無形民俗文化財にも指定されている盆踊りがあります。

その珍しい名前の由来は「雨乞いの際に本殿である黒滝神社本殿の御簾(みす)が動き、大雨が降りだしたこと」だと言われており、現在でも地域の人たちによって守り、受け継がれています。

豪華絢爛と言われる西条祭り。
その西条祭りがこれまで続けてこられた背景には、祭りを支えている陰の立役者『職人』の技があります。

例えば、息を吞むほど美しいデザインをつくる彫刻師や塗師、夜のだんじり・みこしを鮮やかに彩る提灯職人、その他にも大工や板金職人、衣装を手掛ける縫製屋など、西条祭りは多くの職人の技によって支えられています。

ですが、職人業界は中長期的な育成が不可欠。
コロナ禍によりだんじり・みこしの奉納が中止となっていた期間に打撃を受けるなど、西条特有の伝統文化、工芸の存続が危ぶまれています。

さあ、今こそ一歩踏み出そう!

どの地域も、やはり問題となっているのは後継者不足。

お祭りを見に来てくれる人は多いので盛り上がっているように見えますが、これからのお祭りをはじめ、地域を率いてくれる人が育たず、今まで通りの存続が懸念されます。

西条のだんじりは、担ぐだんじり。
だんじり1台で約500〜900㎏ありますが、なんとこれを人力だけで担いで移動します!

また、だんじりには釘が一切使われておらず、楔(くさび)という木片のみを使い、毎年お祭りの時期になると組み立てられます。

そんな匠の技が詰まっただんじり。
見るだけではもったいない!このまま後継者がいなくなるのは、さらにもったいない!

自分にできることからお祭りや地域の人に関わってみて、その過程で「お祭りへの参加による地域文化の体験」、「課題に対する取組を共に進める地域住民との繋がり」などを通してよりディープに地域と繋がる機会を持ってみませんか?

次回は、実際に今回のプロジェクトに参加し、お祭りを体験したメンバーのお話も交えつつ、西条まつりの魅力を語っていきます!
お楽しみに~♪


■ OMATSU-RebootCAMP~100年後も楽しめる地域をつくろう~
事務局/公益財団法人えひめ西条つながり基金
住所/愛媛県西条市大町1663番地
お問い合わせ/saijo.omatsuri.community@gmail.com

OMATSU-RebootCAMP 公式HPはこちら

基本情報

店名

愛媛県観光イベントサイト・イマナニ編集部

住所

松山市湊町7-3-5

電話番号

089-943-2485

営業時間

10:00~17:00

定休日

祝日 日 土