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【注目】全国公開中の映画『鬼ベラシ』の監督&キャストにインタビュー!

2025.6.10 えひめのあぷり編集部

タウン情報まつやま編集部インタビュー

映画『鬼ベラシ』の監督&キャストにインタビュー!

みなさんこんにちは!
タウン情報まつやま編集部です。

6月13日(金)全国公開の映画『鬼ベラシ』は、鬼伝説が残る鬼北町を舞台にした、妖怪バトルエンターテインメント。人間と鬼の混血である“鬼女”の根絶を目的に、鬼のツノ狩り政策が進められる近未来の日本で、鬼女たちが命を懸けて戦う姿が描かれています。

6月3日(火)、公開記念先行プレミア上映会のため来松した大森監督とSTU48の中村さん、信濃さんにインタビューさせていただきました!ぜひ最後までご覧ください!

PROFILE

■大森研一(おおもり けんいち)監督
1975生まれ、愛媛県砥部町出身。大阪芸術大学卒。
『ライトノベルの楽しい書き方』の監督・脚本で商業映画デビュー。以降、『恐怖新聞』、『瀬戸内海賊物語』、『ポプラの秋』、『海すずめ』、『やっさだるマン』、『ふたつの昨日と僕の未来』『未来へのかたち』を公開。映像制作会社 合同会社ウサギマル代表。

■STU48 中村舞(なかむら まい)さん
1999年生まれ、愛媛県西予市出身。STU48ドラフト3期生。8thシングル「花は誰のもの?」でトライアングル式のセンターに選出。1stアルバム「懐かしい明日」のリード曲「愛の重さ」では単独センターに選出された。

■STU48 信濃宙花(しなの そらは)さん
2003年生まれ、兵庫県出身。STU48ドラフト3期生。
10thシングル「君は何を後悔するのか?」で少人数選抜に選出。課外活動ユニット「MiKER!」の4代目リーダーを務めている。

INTERVIEW

ー大森監督は、過去にも愛媛県内で映画作品をいくつか手掛けられていますが、今回の鬼北町での作品作りに至ったきっかけはありますか?

大森監督(以下、大森):私自身、宇和島で映画『海すずめ』を撮影した際に、鬼北町は隣の町ということもあって、撮影に向かう途中で目にした鬼のモニュメントや、鬼のまちづくりに取り組んでいるところが気になっていました。映画は作るタイミングが重要なのですが、ちょうど“鬼北町合併20周年”という節目で「鬼のまちで鬼の映画を撮れたら」という抱いていた構想をご相談して、ご縁が重なって一気に実現していきました。

ーご自身は、元々鬼北町との繋がりはあったのですか?
 
大森:私は砥部町出身ですが、両親が西予市出身ということもあり、幼い頃から南予に行く機会が多かったです。そういう点では縁はあるかなと思います。

ー本作は鬼北町で全カット撮影されたということですが、渓谷の中での撮影は大変でしたか?

信濃さん(以下、信濃):撮影が11月末で、寒くなり始めた頃。朝早くから夜遅くまで外での撮影が続き、日が出ていない時間帯は、寒い寒いと言いながら撮影しました。何テイクも岩の中で走るシーンを撮影して、足が鍛えられました。

中村さん(以下、中村):アクションシーンも大変でした。重いもの投げたりとか…。

大森:鬼になると、通常の人間モードよりパワーアップする設定なんですよ。

中村:監督に何度も指導していただきました(笑)

ー中村さんは、映画初主演&鬼役。最初に聞いたときの率直な気持ちは?

中村:最初は、「地元で映画があります」と聞いて素直に嬉しいと思いました。さらにその舞台が鬼北町って知ったときは、私が西予市出身で宇和島や鬼北にはよく行っていたので、自分が慣れ親しんだ場所で撮れるんだと思って嬉しかったです。でもそのあとに「鬼役です」って聞いて。「え?鬼?」と戸惑いました。想像ができなくて、まず”鬼”と検索しましたね(笑)。実際に見たこともないし、鬼に関わることもこれまでの人生でなかったので。台本を読んで、自分の役柄と照らし合わせて演じました。

ー鬼役を演じてみて、これまでと鬼に対するイメージは変わりましたか?

信濃:絵本に出てくる鬼って、強くて人間とはまったく別!というイメージがあったんですけど、今回の作品は、人間と一緒に生活している。役にもよりますが、狂暴じゃない心優しい子もいるんだなと思いましたね。本当の鬼がどうかはわからないけど、今回の作品はいろんな鬼がいるので楽しめると思います。iScreamのHINATAちゃん演じる鬼美子は、鬼の中の鬼というような子だったので、そこも見どころです。反対に私が演じる鬼(真央)は争いをしない。全然違って面白いです。

ー作品を観た方にどういうことを感じてほしいですか?

大森:完全に続編あるんじゃない?という終わり方です。今回の物語としては終止符を打ってはいるんですが、観ていただいたお客様も、一緒になってまだこの物語について考えてもらいたい、そして物語は今後も続いていきますよ、という想いも込めています。

ー作品の見どころは?

信濃:最後、勝ち残った鬼女たちで相談し合うシーンがあるんです。私の役の子だけ何も理解していなくて、全部説明してもらうところは個人的に楽しかったです。それまでは切羽詰まったシーンが続くのですが、そこはクスってできるところかなと思っています。“アホ感”を出したので見てほしいなと思います。そして、鬼も鬼になりたくて生まれてきたわけではない。鬼で生まれたせいで周りから何か言われたり、そういうことも一つの運命で。普通の現実世界でもそのようなことってあると思うので、その点でも誰かに刺さればいいなと思います。

ー中村さん演じる「咲鬼」はどんな性格の子だととらえていますか?

中村:あまり言葉では語らないけど、自分の考えがちゃんと自分の中にあって。「鬼として生き残るんだ」っていうセリフもあるんですけど、咲鬼は鬼として生き残るという強い意志を感じます。鬼としての誇りを持っているのを感じて、自分の役をかっこいいなと思っています。

ー中村さんと信濃さんは普段STU48 としてグループで活動されていますが、グループを出て参加した今回、難しさなどはありましたか?

信濃:グループ外の方々と一週間過ごせたのは、自分の中で大きかったです。最初は緊張して話せなかったけど、二日目になると休憩時間にみんなで話して。アーティストさんや女優さんと話すと考えも違ったりして、人間性や考えを学べたなと思いました。私は人が大好きなので、いっぱいお話ができて楽しかったです。自分ではない性格を演じるのに興味があるので、次はもっと対照的な役もやってみたいです。得意だと思います。

中村:演技自体、たくさん経験してきたわけではなかったですし、外で映画を撮るのは自分的には難しいなと思うところがありました。でもやっぱり、地元の映画に出演できたことは嬉しかったので、鬼北町の良さを広めることができたらいいなという想いで参加しました。

大森:今回、映画のワンシーンとして、地元の料理を食べるシーンを織り交ぜたんです。

信濃:戦いの前夜に、食卓を囲んで、雉鍋と鯛そうめん食べるというシーンは楽しかったです。あと、監督の親戚の方が釣りたてほやほやの魚を持ってきてくださって、撮影後にさばいてくださって。美味しくて、疲れが一気に吹っ飛びました。 ゴシキメン(五色そうめんのキャラクター)も来てお土産をくれたり、じゃこ天もトッピングしたりしてめっちゃ 美味しくて幸せでした。毎日美味しいものをいただきましたね。あとは、「鬼バウム」も美味しくて感動しました。ザクザクな食感が大好きすぎます。

大森:噂によると、映画とコラボした商品も考えてくださっている…そうですよ!

ー地元の方も撮影に参加されたのですか?

大森:実は、最初の鬼女22人の中にも数名、地元の方の中で「出たい」という人に手を挙げていただき出演していただきました。地元の子たちにもチャンスがあると感じてもらい、経験もしてもらう。なかなか県内で全編映画撮影という機会はないと思うので、できるだけ出てもらいたいという気持ちがありました。料理提供など制作に関するご協力だけではなく、実際に参加していただくことをかなり積極的にしています。

ー読者のみなさんにメッセージをお願いします!

大森:「知ってる!」という場所が出てくるのは、県内の人しか楽しめない要素です。それは特典のようなもので、二重三重に楽しめると思います。6月13日から全国公開ですが、気が付いたら終わっていることって多いので早めに映画館に行ってください!

中村:私自身初の映画出演で、一生懸命演技して頑張ったので、たくさんの方に観ていただきたいです。そして鬼北町も素敵なまち。観ていて飽きない、素晴らしい景色がたくさん出てくるので、ぜひ映画館で観てください。桃之助と戦う激しいシーンもありますよ。

信濃:映画への出演が初めてで、とても素敵な経験をさせていただきました。そして初めての撮影が鬼北町でよかったと思うほど愛媛を感じられて楽しかったです。続編がありそうな終わり方をしているので、みなさん次第でもしかしたら続編できるかも…? 鬼北町・愛媛県に住んでいる方は1人50回以上観ていただけたらと思います!(笑)

映画『鬼ベラシ』は全国公開中!

人間と鬼の混血“鬼女”の根絶に国が放った施策。それは鬼のツノ狩りだった…
鬼伝説の町・鬼北町で広げられるオーガ・サバイバルムービーにSTU48の中村舞、信濃宙花やガールズユニットのiScreamのYUNA、HINATA、さらに声優でも注目されている土屋神葉など注目のアーティストたちが集結。

【出演キャスト】
中村舞 信濃宙花 YUNA HINATA 杏花 / 土屋神葉 
大西桃香(特別出演) 市野瀬瞳(特別出演) / 久保田悠来 波岡一喜

監督・脚本・撮影・編集:大森研一
主題歌:「雨のノック」 STU48(KING RECORDS)
制作:ウサギマル 協力:愛媛県鬼北町 配給/宣伝:キグー  
©2025『鬼ベラシ』製作委員会

■『鬼ベラシ』の公式サイト