ヘラルボニーほか講演まとめ|愛媛県主催“事例から考える”地域協働ネットワークセミナーについて

愛媛県が、様々な地域課題の解決に向けて、多様な主体が団体相互で連携・協力する関係づくりの推進を図るセミナーを開催しました。
【日時】令和7年12月18日(木)13:00~15:30
【場所】松山市男女共同参画推進センター コムズ5階 大会議室
(松山市三番町6-4-20)
【参加者】92名 (会場:56名、オンライン:36名)
[第1部]講演:アートで変革「異彩を、放て。」~“協働”から生まれる新しい文化~

【作家と企業をつなぐ「ライセンス」という共創モデル】
ヘルラボニーは、障害のある作家とアートのライセンス契約を結び、企業とのコラボレーションを通じて、作家の持つ〝異彩〞を社会に届けてきた。
作家がいてこそビジネスが成り立つという「逆転の支援構造」は、例えば就労継続支援B型の低工賃といった社会課題に対するひとつの実践的解答となっている。

【企業コラボが生む、日常への浸透】
JALやJR東日本グループなどに加え、愛媛県内の企業とも協働。
「障害のある作家のアート」という前提を意識させない、〝洗練されたデザイン〞と〝高い品質〞で展開し、生活の場へと活躍の場を広げ評価を得てきた。

【言葉と姿勢を共有するパートナーシップ】
ヘラルボニーが重視するのは、表現そのものだけでなく、協働における「言葉の選び方」だ。
あえて「障害」と表記するなどといった会社のワーディングスタンスを整備し、企業広報や展示演出にも反映させてきた。
また、「障害者アート」という言葉で一括りにせず、作家個人と作品の価値で語る姿勢を、企業やメディアへ丁寧に共有しており、その積み重ねが共感を生み、社会全体を巻き込む「みんなごと」の変化へとつながっている。

質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられた
[第2部]「あったか愛媛NPO応援基金」令和6年度助成先活動報告

八幡浜を元気にするため、「人の元気を、まちの元気につなげること」を理念に、住民参加と地域資源の活用を軸に活動。
また、道の駅「八幡浜みなっと交流館」の指定管理者として、全国的にも珍しい「中間支援組織」の役割も担う。

助成金を活用し、災害時における避難所でのデジタル支援に関する研修会を実施。地域で活動する〝デジタルボランティア〞の登録促進や災害時の支援体制強化につなげた。
その他、地域課題に対して若年層が解決策を提案するビジネスコンテストを開催するなど、若い世代が地域に関わり続ける仕組みを構築している。

町内の空き家の管理・再生・賃貸を通じて移住促進に向けた活動を行っている団体。使われなくなった家を再生し、住まいとして提供。
高井神島の人口減少が急速に進んでいることから、移住者や関係人口などの人材確保が急務であり、活動を通して島の魅力発信に取り組んでいる。

NPO・地域住民・大学・行政の4者連携で上島町内の空き家を再生し、移住希望者の住まいとして活用する取り組みを展開。
助成金を活用し、空き家の庭木剪定や清掃などの再整備を行った。
再生した空き家の家賃収入を次の空き家再生につなげるサイクルの確立により、新たな雇用創出と更なる移住促進を目指す。
[第3部]交流会

NPO、企業、大学、行政など多様な立場の参加者がグループに分かれ、日頃の活動内容や課題等について意見交換を実施。
相互理解の深まりにより、分野を越えた協働の必要性や新たな挑戦への前向きな声も多く聞かれ、地域における顔の見える関係づくりにつながる実践的なネットワーク形成の場となった。
「あったか愛媛NPO応援基金」について

寄附の手続きや助成事業については、愛媛ボランティアネットHPで詳しく紹介中!