大洲市で「愛媛ナイトウォーク」開催中!ナイトタイムエコノミーで新たな経済効果を狙う【ソニーデザインコンサルティング株式会社|事業紹介】

2023.12.26 えひめのあぷり編集部

愛媛県では、下記3つの観点から、デジタル・ソリューションと関連技術(AI,IoT,ロボティクスetc...)を愛媛県内事業者・自治体等に実装し、地域課題の解決にチャレンジする「デジタル実装加速化プロジェクト」を2022年度スタートしました。

2023年度採択事業者のプロジェクトの成果報告をご紹介します。

観光という文脈において、今後の地域経済をさらに活性化させるために注目されている「ナイトタイムエコノミー」。これは18時から朝6時までの活動のことを指し、地域に合った夜間の楽しみ方を拡充することで、新たな地域の魅力と消費行動を生み出すというもの。しかし、ナイトタイムエコノミーを活性化させるためには、夜間の騒音や治安の問題、労働条件の悪化など、いくつか課題も挙げられる。

これらの課題をクリアしたのが、愛媛県大洲市で実装されている新感覚エンターテインメント「愛媛ナイトウォーク 迂回ラジオ2023 in大洲」だ。

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ソニーが持つテクノロジーを活用!

「愛媛ナイトウォーク 迂回ラジオ2023 in大洲」を企画したプロジェクトリーダーは、ソニーグループのインハウスデザインの知見を基に社外向けサービスを展開している「ソニーデザインコンサルティング株式会社(以下:ソニーデザインコンサルティング)」。プロジェクトメンバーとして大洲市のNPO「一般社団法人キタ・マネジメント(以下:キタ・マネジメント)」が参加。

キタ・マネジメントは、5~6年ほど前から、肱南地区周辺にある多数の空き家を修復し、ホテル「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」を造り、ショップを誘致してまちづくりを進めてきた。2023年11月現在「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」として31室の客室が完成し、分散型ホテルとしては国内最大級の規模を誇るまでに。観光客の受け入れ態勢は整ったものの、ホテル周辺にある店舗のほとんどが17時で閉店してしまうため、泊まって町並み散策を楽しんでもらうためのコンテンツづくりが次の課題となっていた。そこでマッチングしたのが、ソニーデザインコンサルティングが提案する実装プロジェクトだった。

ソニーが提供するサービス「Locatone™」を活用!

コンセプトは「街道を照らす」。ソニーが持つテクノロジーを使い、デザイン・サウンド・ビジュアルを融合させた新感覚のエンターテインメントをソニーデザインコンサルティングが展開する。とはいえ、実施予定の肱南地区周辺には、日々生活している住民がいるため大きな音を立てることは避けたい。そこで、エンターテインメントと地域住民の生活を両立させるために導入したのが、ソニーが手掛けるSound AR™サービス「Locatone™(ロケトーン)」だ。

■「Locatone™」とは?
ソニー株式会社が開発したSound AR™ (現実世界に仮想世界の音が混ざり合う新感覚の音響体験)を楽しむためのサービスです。「迂回ラジオ2023 in大洲」では、この アプリをダウンロードし、ツアー開始ボタンをクリック。マップに表示された特定のスポットを訪れると、自動的にその場に応じた音声や音楽が聴こえてくる。音声を聴きながら街をめぐる、街の新しい魅力や楽しめます。

このアプリ内に、愛媛ナイトウォークのチャンネルを開設し、「迂回ラジオ」ツアーをオープン。流れてくるサウンドは全て一から作り上げた地域色豊かなオリジナルコンテンツを使用している。

寄り道エンタメ「愛媛ナイトウォーク 迂回ラジオ2023 in大洲」

いよいよ、2023年11月3日(金)に「愛媛ナイトウォーク 迂回ラジオ2023 in大洲」の実装がスタートした。

■イベント詳細
『「鵜」になって、大洲のまちをナイトクルーズ』
音声ARを用いて再現された、「鵜飼」の船頭に導かれながら、“鵜”になった気持ちで大洲のまちを自由に「迂回(散策)」。音とプロジェクションマッピングと共に、大洲の様々なSOUL SOUND(方言)や裏話に出会いながら、夜の大洲のまちをめぐろう。全てのスポットをめぐった後はお楽しみも…!

■開催期間
2023年11月3日(金)~2024年1月上旬
※プロジェクションマッピングは日没後(18時頃)から22時頃まで

■参加費
無料

■場所
愛媛県 大洲市 肱南地区周辺(大洲まちの駅 あさもやに案内看板あり)

■イベント参加方法

(1) スマートフォンとイヤホンを用意
(2)事前に「Locatone™」をスマートフォンにダウンロード
「Locatone™」のダウンロードはこちらから
https://www.locatone.sony.net/
(3)「大洲まちの駅 あさもや」周辺(イベントエリア内であればどこからはじめてもOK)へ到着したらアプリトップページにある「愛媛ナイトウォーク」チャンネルを選択
(4)「迂回ラジオ」のツアー開始ボタンをタップ

(5)マップにある鵜のアイコンを目指してめぐろう

町並みの建物の壁や地面など、大小様々なデザインのプロジェクションマッピングが11箇所投影されている。

「MUNE棟」中庭付近の建物に映し出された巨大なプロジェクションマッピング。

地面にも投影されており、この上を歩くと幻想的な写真と映像が撮影できる。

散策を盛り上げるアイテムとして、オリジナルの提灯も制作!「大洲まちの駅 あさもや」でレンタル可能※個数に限りあり。

他にも細かな仕掛けとして、スマートフォンを振ると、鵜が飛び跳ねたようなチャプチャプという水の音が流れたり、大洲市の地域で店を営む店主のこぼれ話が聴けたりと、大洲市ならではのサウンドコンテンツも用意されている。

「愛媛ナイトウォーク」の公式Instagramも開設し、参加した人の投稿などを発信していく。

▶「愛媛ナイトウォーク」のInstagramはこちら

プロジェクトに期待すること

■一般社団法人キタ・マネジメント 代表理事 髙岡さん
我々は空き家を修復しホテルを作り、ショップを誘致してまちづくりを進めてきました。お陰様で、31室の客室が完成し、分散型ホテルとしては国内最大地域となりました。ただ、ハード整備が整っただけでその他観光コンテンツを充実させることが課題だと感じていました。特に、ナイトタイムエコノミーです。大洲は鵜飼や芋炊きが終わってしまうと、夜のイベントがなにもありません。プロジェクションマッピングは、これまで様々な場所で実施されてきましたが、このような周遊型のプロジェクションマッピングはまだあまり例がないのではと思います。今回アプリを通してデータも取れるとのことなので、そのデータを活用して大洲以外の市町にも横展開できたらと思っています。そういう意味も込めて、イベント名を「愛媛ナイトウォーク 迂回ラジオ2023 in大洲」としました。この実装をしっかりと、経済効果に結びつけれたらいいなと期待しています。

ナイトタイムエコノミーに着目し、夜のまちをめぐり新たな魅力を発見する「愛媛ナイトウォーク」。今回の大洲の実装をロールモデルとして、第2弾、第3弾と愛媛県内で展開される日を楽しみにしたい。

2023年度の参加事業者応募受付中!

県内外各所からの反響を受け、2023年度はさらに規模を拡大して取り組みます!

デジタル実装を進め、各種産業のモデル事業者が取得したデータを有効活用し、ナレッジ共有会・勉強会の開催等を通じ、事業者同士が互いに切磋琢磨し、共に高めていく動きを、県内各地・各種産業分野で広げ「人と人とのつながりをデジタルが支える社会」を実現を目指します。

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