愛媛県主催|地域協働ネットワークオンラインセミナーが開催されました!

2022.12.22 えひめのあぷり編集部

愛媛県主催|地域協働ネットワークオンラインセミナーが開催されました!

様々な地域課題の解決に向けて多様な主体が連携し、平時から顔の見える関係づくりを図るオンラインセミナーを2022年10月7日に開催。
講演会と事例紹介を行い、多くの人が熱心に耳を傾けた。

*オンラインセミナーの内容は愛媛県HPでも紹介中!

【1】講演 

講演テーマ/24時間対応のチャット相談窓口の現場から~信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現のために~

特定非営利活動法人あなたのいばしょ
理事長/大空 幸星(おおぞら こうき)氏

「信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現」を目的にNPO法人を設立。孤独対策や若者の社会参画をテーマに活動。

「何かあれば頼れる」安心感がマイナスをゼロにする 

「あなたのいばしょ」は、信頼できる人に確実にアクセスできる仕組みを考えて設けた、24時間365日、誰でも、匿名で利用できるチャット相談の窓口です。
これまでの相談件数は約45万件で、そのうち7割が29歳以下の若年層からの相談です。
私たちは「マイナスからゼロへ」というコンセプトを掲げており、それに基づいた支援で提供すべきは、「何かあれば頼れる」「絶対に一人にはならない」という安心感。
間違いなく、安心感は問題を乗り越えていく原動力になります。

生活習慣に合った相談窓口と相談しやすい環境づくり

若年層の自殺が増えています。
その背景の一つは、生まれた時からスマートフォンやSNSが身近な世代に、「相談を電話で」と呼びかける現状が続いていることだと考えます。
「本当にアクセスできるのか」という視点で、彼らの生活習慣や文化に合った相談手法を再検討していただく必要があると思います。また、もう一つの問題として、「利用しているのを見られるのが恥ずかしい」というようなスティグマ(汚名・負の烙印)を軽減させ、相談しやすい環境をつくることも大切です。

支え合うコミュニティをつくり「望まない孤独」の解消へ

莫大な数の相談で共通しているのは「望まない孤独」です。
頼りたくても頼れない・話したくても話せないといった状態を解消するために、これからは、コミュニティの支援を重点的に行い、地域の中で支え合える環境を整えていく必要があると考えています。さらに、自分自身も誰かの「望まない孤独」を解消できる存在であるということを認識し、自分のことを大切にしつつ、一人ひとりにできることを、心の余白を作った状態でやってみてください。
他の誰かへ勇気を出して声をかけてみてください。
しばらく連絡していない人がいたらぜひ連絡してみてください。

【2】事例紹介

発表テーマ/地域の支援・受援をつなぎ “市民力”を向上させる~ちょうどいい距離感をつくる、 これからの中間支援のカタチ~

特定非営利活動法人
八幡浜元気プロジェクト
代表理事/濵田 規史(はまだ のりふみ)氏

“八幡浜を元気にすること”をスローガンに、まちづくりNPO法人「八幡浜元気プロジェクト」を設立し、中間支援を行っている。

地域活動団体のニーズに応える県地域協働推進活動助成事業

 「八幡浜元気プロジェクト」は、資金調達の手段、平時からの連携、担い手の確保、オンラインで説明できる体制という、地域活動団体の4つのニーズを背景に、県の助成を受けて事業を実施しています。昨年度は、「一食一膳プロジェクト」、「トロール会議」、「八幡浜ソーシャルビジネスチャレンジコンペ」、「地域活動おたすけヘルプライン」、「まちトーク」を開催しました。

中間支援で必要なのは適度な距離感

支援と受援をつなぎ、市民力を向上させるために必要だと考えていることが3つあります。まず、支援を本当に必要としている人に届ける手法をしっかり考えていくこと。次に、受援者が「助けて」「困っています」を言える仕組み。そして、日頃から支援者と受援者がちょうどいい距離感にいるということ。支援者・受援者のネットワークづくりに取り組み、ゆるやかで臨機応変に、そして適切で適度な距離感を意識していくことが今後の地域活動

あったか愛媛NPO応援基金

あったか愛媛NPO応援基金に寄付し、応援のキモチをカタチにしよう!

NPO法人の活動を応援したいという県民の気持ちをカタチで託せるよう、愛媛県が基金を設置し、随時受付中。
あたたかい気持ちが詰まった寄付を通じて、“愛顔”あふれる愛媛づくりに参加しよう。

寄付の手続きや助成事業については「愛媛ボランティアネット」のHPで詳しく紹介中

*「愛媛ボランティアネット」ホームページはコチラ

問い合わせ先/
愛媛県男女参画・県民協働課
TEL:089-912-2305