【おこもり読書日和vol.2】編集部たっちーセレクト!「爽やかな青春ストーリー」5選

2024.6.18 えひめのあぷり編集部

みなさんこんにちは!小説や漫画などの読書が好きな編集部たっちーです。
このコーナーでは新刊から話題の本まで、様々なジャンルの本をご紹介。
あまり本を読まない方でも楽しく読める作品をピックアップしました!

第二弾のテーマは「爽やかな青春ストーリー」。
仲間との絆、もどかしく切ない青春、思わず笑ってしまうコミカルな青春劇。同じ青春小説でもそれぞれ異なる魅力のある作品を集めました。
この夏、心を揺さぶる、夏の青空に映えるフレッシュな青春小説をお届けします!

今月のイチオシ本

『DIVE!!㊤㊦』

森絵都(KADOKAWA)

ジャンル:青春小説

高さ10mの台から時速60㎞で飛び込み、技の正確さと美しさを競うダイビング。
赤字経営のクラブが存続できる条件はなんとオリンピック出場だった。
少年たちの挑戦と友情を描いた、長く熱い夏が始まる!

一瞬に全てを賭ける 心揺さぶる青春ドラマ!

児童文学作家の森絵都さんの作品のなかでも、“ザ・青春”といえるほど王道かつ爽快な青春小説です!
飛び込みの競技時間はなんとたった1.4秒!この一瞬のためにひたむきに努力する登場人物たちの姿に胸を打たれます。
メジャースポーツではないので、「この競技のこと分からないけど面白いのかな?」と思う方も多いと思いますが、とても分かりやすく描いているので読みやすいです。
読了後も彼らの今後が気になるほど感情移入できます!

『成瀬は天下を取りにいく』

宮島未奈(新潮社)

ジャンル:青春小説

閉店を控える西武大津店に毎日通い、M-1に挑み、実験のために丸坊主にし、200歳まで生きると宣言する―。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!

【編集部コメント】
成瀬は注目の的というよりは、少し浮いている存在として見られがちです。これは現実にも通ずる部分があるかもしれません。
それでも、強い意志で常に行動し続ける成瀬に勇気をもらえるはずです。
読了後はきっと、誰もが成瀬を好きになるでしょう。
なんといっても、今年の本屋大賞を受賞したこの作品は、作者のデビュー作なんです!『成瀬シリーズ』の第2作『成瀬は信じた道をいく』だけでなく、今後発表されていく宮島未奈さんの作品にも期待が高まります。

『か「」く「」し「」ご「」と「』

住野よる(新潮文庫)

ジャンル:青春小説

みんなには隠している、少しだけ特別な力を持った登場人物たち。5人の高校生それぞれの「かくしごと」が見え隠れする、日常を鮮やかに切り取った甘酸っぱい青春小説。

【編集部コメント】
『君の膵臓をたべたい』という代表作をはじめ、10代20代の若者を主人公にした素敵な作品を生み出している住野よるさんの作品。
「こんな青春を送りたかった~」と思うほど爽やかかつファンタジー要素もあり、読んでいる間は心が躍ります。
登場人物みんなが魅力的なのもこの作品の見どころですが、人物同士の掛け合いや変化する心理描写の描き方も惹き込まれます。

『境界のメロディ』

宮田俊哉(メディアワークス文庫)

ジャンル:青春小説・ライトノベル

メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。
しかし事故から3年、突然カイがキョウスケの前に現れて―。

【編集部コメント】
あらすじは暗いですが、時が過ぎ再び現れたカイは当時の明るい性格のままで、全体的に暗さを感じさせません。
歯に衣着せぬ物言いのカイと思わずつられて笑顔になるキョウスケの2人の関係や、物語の進みを丁寧に描かれているので分かりやすく面白さを感じます。
「音楽×青春」の王道の青春小説ですが、ラストにかけて展開が変化していくので、後半以降は続きが気になり読む手が止まりません!

『夜のピクニック』

恩田陸(新潮文庫)

ジャンル:青春小説

高校3年生の最後に行われる、夜通し約80㎞の道のりを歩く「歩行祭」。
2人の主人公はこの行事を通して、今まで話したことのなかった人たちとの新しい出会いを経て成長していく。

【編集部コメント】
恩田陸の作品の中で最も好きな作品です!
何よりこの作品の驚くべきところは、高校行事の“ただ歩く一日”を描いているのに全く飽きることなく読める点です。
それほど、高校生の複雑な感情を惹き込まれるほど繊細に描いているんです。
様々な意味で、“身近な人のことを知っているようで実は何も知らなかったんだ”と気付かされます。

愛媛の素敵な書店めぐり

今月は「明屋書店 川之江店」をご紹介!
四国中央市にある愛媛県で最東端の明屋書店です。
話題の本から小物などの雑貨まで、幅広い商品を取り揃えています。

『新装版 もう一度読みたい教科書の泣ける名作』(Gakken )

有名な『ごんぎつね』をはじめ、『大造じいさんとガン』『ちいちゃんのかげおくり』など、あのころ教科書で読んだ名作がぎゅっと詰まった1冊。
子どもから大人まで楽しめる人気の商品です。

「明屋書店 川之江店」と同じ敷地内に「シャトレーゼ」もオープンしています!
「シャトレーゼ」のお菓子を本のお供に、素敵な読書時間をお過ごしください。

タウン情報まつやま6月号から新連載開始!

5/20発売「タウン情報まつやま」6月号から、本の紹介コーナー「編集部たっちーのおこもり読書日和」の新連載が開始!
今回ご紹介した本も掲載するのでお楽しみに!

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