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萬翠荘にて、「朗読とピアノで紡ぐものがたり」の特別な読書体験を楽しんできました!(愛媛/松山市/おでかけレポ)

2026.3.4 せきぐち

萬翠荘にて、「朗読とピアノで紡ぐものがたり」の特別な読書体験を楽しんできました!(愛媛/松山市・おでかけレポ)

新居浜市在住の子育てママ、せきぐちです。
徐々に暖かくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は先日ぎっくり腰になりかけて、最近ようやく治りました。
何とか今回のお出かけに間に合ってよかったです。

松山市の素敵な洋館『萬翠荘』で開かれた今回の朗読ライブでは、
音楽と朗読が合わさって、これまでにない読書体験ができたので、イベントの様子をレポートします。

「聞く読書」に抵抗がある人こそ参加してみてほしい朗読ライブ

「朗読とピアノで紡ぐものがたり」は「おはなしのたね・しあわせのたね」が主催となって毎年開催されている朗読ライブです。
朗読を担当されているのは、元あいテレビアナウンサーで話し方講師としても活躍する大原純さん!

私も母親として読み聞かせをすることがありますが、今回この朗読ライブに参加してみて、まず大原さんの声の聞き取りやすさにびっくり。
登場人物の読み分けもはっきりとしていて、声だけなのに人物の表情までありありと浮かんできました。

今回の朗読作品『野菊の墓』は、120年前に書かれた伊藤左千夫著の淡く切ない初恋の物語。
原作は120年前の文章ということで目で字を追っても理解が難しいため、大原さんが今回のライブに合わせて聞くだけでわかるように編集されたそうです。

確かにただ聞いているだけなのに、自分でゆっくりページをめくりながら頭の中でお話を展開していく感じがして、とてもわくわくしました。
私自身は紙の本での読書が好きなのですが、今回の体験で「聞く読書も良いものだな」と気づけてよかったです。

大原純さんが『野菊の墓』とタイトルを読まれただけで一気に物語の世界へ。
声だけで空間全体の色を変えるのはすごいなと思いました。

朗読ライブは約1時間。
作品自体が切ない内容だったため、物語の後半では涙を拭う人の姿が多数。
私も素敵な音楽と朗読で物語の中にすっかり入っていたので、うるっとしました。

私が着いた時点で、満席!
このイベントの人気ぶりがうかがえました。

『野菊の墓』は120年前の作品で、萬翠荘も100年以上の歴史がある建物。
空間自体がアンティークで、まるでタイムスリップしたような気持ちになりました。

音楽との融合で感情が揺り動かされる体験

「朗読とピアノで紡ぐものがたり」が朗読ライブたる所以は、朗読とともにピアノの演奏が楽しめるから!
ピアノ演奏は作曲家で料理研究家の中村和憲さんが担当されていました。

朗読担当の大原さん曰く、今回のイベント前に何度か合わせの練習もされたそうですが、中村さんの演奏はそのときどきで全く違ったのだそう。
もちろん私が参加した回の演奏もこれまでとは全然違ったようで、それを聞いたときは思わず鳥肌が立ちました。

ライブ中何度か演奏されるテーマのような曲があったのですが、それもその場で作られたのだと思うと中村さんの作曲センスには脱帽。
私はずっと「もう戻れない青春のきらめきとノスタルジック感」を感じていたのですが、『野菊の墓』の世界観と本当にマッチしていました。

ライブ中は朗読の合間合間で音楽だけが響く時間も!
思わず目を閉じて物語の余韻を頭の中にじわっと広げてみては、毎回ぐっと胸が詰まる思いがしました。

大原さんと中村さんがいて、さらにその場の空気感があって初めて完成するライブだと思ったし、その場に立ち会えて良かったです。
音楽と言葉が最高の形で混ざりあう朗読ライブは、「ぜひ一度自分で体験してもらいたい」と感じる特別な時間でした。

きらめきと懐かしさが混在するピアノが印象的。
中村さんが見ていらっしゃるのは楽譜ではなく朗読の台本です。

お話が次の場面へ移る際、音楽だけが流れる時間もありました。
バトンタッチも自然で心地よかったです。

朗読に合わせての演奏はタイミングや音楽が完璧。
即興だというのが信じられませんでした。

実は開演前に会場へ着いたとき外へピアノの音が漏れていて、「ここで演奏を聞いてしまっていいのかな?」なんて考えていたのですが。
始まってみたら外で聞いたものと全く違ったし、なにより朗読と合わさることで完成する音楽だったので全くの杞憂でした。

和やかなトークも楽しみの一つ

ライブの前後で繰り広げられる、大原さんと中村さんのトークも「朗読とピアノで紡ぐものがたり」の醍醐味!
終始和やかな時間が流れていて、お話を聞いている時間も楽しかったです。

大原さんは今回で3回目となるこのイベントには、毎回着物で臨まれるそうで、今回も素敵なお着物をお召しでいらっしゃいました。
帯は登場人物の17歳の「民さん」に合わせて赤色のものを選んだとのこと♪

また、会場には『野菊の墓』に合わせて布で作られた野菊が飾られていたのですが、なんと大原さんが布を染めるところから始めて一本一本自ら作られたお花だと知ってびっくり!
終演後には今回の台本の販売もあったのですが、大原さんが作られたお花も一本付くとのことで私も購入させていただきました。

顔を見合わせてお話しされるお二人。
今回のイベントの裏話などを教えていただけて嬉しかったです。

お二人のお話でみんなが笑顔に。
ライブが素晴らしいのはもちろん、和やかなトークでアットホームな雰囲気になり初めてでも参加しやすかったです。

大原さんが布から染めて作られた野菊。
一番後ろの席だったので、自分の席から見ているときはてっきり本物かと思っていました。

今回の台本を購入すると野菊が一本添えられるというのはなんとも粋な計らい。
耳で聞くだけでも楽しめましたが、文字でも読みたくなったので購入。

「萬翠荘」へ行くにはアクセスを制すべし!

国の重要文化財にも指定されている「萬翠荘」は大正ロマンあふれる洋館♪
映画の撮影に使用されたり、卒業式のシーズンには袴で記念撮影に訪れる方も多い人気のスポットです。

いつもは3歳の娘ちゃんと旦那さんと一緒にお出かけなのですが、今回は久しぶりに一人で新居浜市から松山市へ!
JR松山駅から会場の「萬翠荘」まで歩いてみたのですが、お堀の周りをのんびりお散歩するのも楽しかったです。

JR松山駅から『萬翠荘』までは約2.5kmあるので、大人の足でゆっくり歩いて約35分かりかます。
市内電車(路面電車)に乗ると最寄りの大街道駅から徒歩5分ほどなので、長距離を歩くのが難しい方や子ども連れで訪れる場合は市内電車の利用がおすすめです。

「萬翠荘」へは「坂の上の雲ミュージアム」横を通り抜けていくのですが、洋館にたどり着くには坂道を登っていく必要があります。
「萬翠荘」のすぐ隣にも駐車場があり、上まで車で上がっていけるようにもなっているので、足腰に不安がある方は電車ではなくタクシーを利用するのがいいと感じました。

マイカーで行く場合は、「萬翠荘」のすぐ隣の無料駐車場を利用するのがおすすめ♪
ただし、駐車場の台数に限りがあるのと狭い坂道を徐行で登る必要があるので、満車の場合や運転に自信のない方は近隣の有料パーキングを利用しましょう。

ただし最も近い「坂の上の雲ミュージアム」の駐車場へは料金を払っても駐車できないので、あらかじめご注意を。
休日は近隣のパーキングの埋まりも早いので朝早めに行動するのがいいですよ〜!

坂の上の雲ミュージアムの看板が目印。
細い道ですがここから以外は上がれないので、ご注意を。

1922年に建てられた萬翠荘。
まるでここだけ大正時代かのような気分になります。

大きな階段とステンドガラスがお出迎え。
階段の両脇には雑貨コーナーがあり、様々なグッズが販売されています。

夏目漱石が松山赴任時に下宿していた愛松亭があった場所にあるのが、愛松亭「漱石珈琲店」。
落ち着いた雰囲気の中でカフェメニューを楽しめるので、萬翠荘へ来たらここへ立ち寄るのもおすすめです。

これまでにない読書体験が楽しめた「朗読とピアノで紡ぐものがたり」!
今年は『野菊の墓』のみをじっくりと楽しませていただきましたが、昨年は短いお話を数本読んだそうで、その年ごとに全く形が変わるのがこのイベントの面白さだと思います。

朗読ライブは「朗読に合わせて音楽が流れるだけ」だと思ったら大間違いです。
本当にその場でその時にしか楽しめない、まさに生モノのライブイベントでした。

素敵な場所で素敵な体験ができる特別な一日。
リピーターの方が多い印象でしたが、初参加でも存分に楽しめる温かい雰囲気だったので、気になる方はぜひ来年こそ参加してみてくださいね♪

朗読とピアノで紡ぐものがたり情報

開催日/2026年3月1日(日)
開催場所/萬翠荘
開催住所/愛媛県松山市一番町3-3-7
駐車場/あり(約20台)
料金/前売1,500円、当日2,000円 ※小中高生無料
問い合わせ先/おはなしのたね・しあわせのたね
電話番号/090-7783-2290

公式HP

せきぐち

この記事を書いたのは

せきぐち

新居浜市で3歳の娘を子育て中の、せきぐちです。いろいろな場所へ出かけるのが好きです。
「イベント情報はわかりやすい記事を、レポートは読んでいて楽しい記事を書きたいです。」

得意ジャンル:

育児・理系分野

〇新居浜市在住
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