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連句=短歌の形式を使ったことば遊び!「第30回えひめ俵口全国連句大会」で文芸の世界に触れてみよう(愛媛/松山市・おでかけレポ)

2026.4.24 曽我美なつめ

こんにちは!曽我美なつめです。

ライターという職業柄、昔から文章や言葉の世界が好きだった私。そんな私が今回潜入してきたのは、「連句」の世界です!

「なんだか難しそう…」という方も大丈夫。このレポートを読めば、あなたも「連句や文芸って意外と面白いかも!」と興味を惹かれること間違いなし、ですよ。

Z世代で「短歌」がプチブーム!SNSで盛んになる“ことば遊び”

実はここ数年、都心部の若者やZ世代を中心に、五七五七七の言葉で作る「現代短歌」が局所的なブームになっています。特に文字を使うSNSであるX(Twitter)では、スマホでポチポチと日常的に短歌を作るユーザーも若年層を中心にたくさん!

まるで写真を撮るように、何気ない生活の中の「エモさ」を、限られた31文字に収めて切り取る。その面白さが、現代短歌ブームのポイントともなっているようです。

短歌や俳句って昔からある文化でしょ?今時の言葉を使っていいの?と思う人も中にはいるかもしれません。ですがこれまでの歴史を振り返っても、言葉は時代に応じて表現や使い方がくるくると変わって来たものです。

小説はもちろん、短歌や俳句といった詩歌、そして今日ご紹介する連句も、その時々の時代や社会情勢を反映した言葉をどんどん使ってOK!数年後にそれを振り返って、「あの時はこんな言葉が流行ってたな」「最近はもう誰もこの表現使わないよね」と当時を思い返せるのも、言葉や文芸の面白さのひとつですね。

SNSで「#短歌」と検索すると、日々さまざまな形で短歌を楽しむ人がたくさん!

「ビッグカップル入籍のニュース」…あなたなら誰を思い浮かべますか?(笑)

キャッチーなフレーズに、会場のあちこちから時々大きな笑い声や盛り上がる声が上がることも。

「それいいですね、面白い!」「う~ん、でもこちらも捨てがたい…」とわいわい意見交換しつつ作ります。

「連句」は複数人で作品を作る、世界的にも珍しい文芸!

私が今回お邪魔したのは、「第30回えひめ俵口全国連句大会」。

「連句」は先ほども触れた「短歌」に形式が近く、五七五の「長句」と七七の「短句」を複数人で交互に作り、全員でひとつの作品を作るジャンルです。

毎年秋に愛媛県内で開催される「県民総合文化祭」でも連句大会が実施されていますが、今回記念すべき30回目を迎えるこの会では、全国各地から連句を愛する人々が愛媛に集結!東京や大阪はもちろん中四国や九州からも、総勢約60名の方々がこのイベントに集まっていましたよ。

今日の参加者の年齢は40~80代とやや高めですが、全国には20~30代の連句愛好家もちらほらいるそう。

会場では参加者にこちらの冊子も配布されていました。厚みにこれまでの歴史を感じます…。

歴代の受賞作を読んでみると、時々つい思わず「クスッ」とするような句も。

連句のように「ひとつの形式を守りつつ複数人で作品を作る」詩や文章などの文芸作品は世界でも稀なんだそう。言われてみれば確かに…!

表彰式と講演会、そして初心者でも楽しめる実作会を実施

午前10時から始まったイベントでは、午前中に表彰式と講演、午後に連句の実作会が行われました。

表彰式では、事前に全国から募集された連句作品から、後日作品集「俵口」へと掲載される受賞作が誕生!続く講演では、愛媛大学教育学部の青木亮人教授によって「古典連歌の興隆と完成、衰退を探る」という演題のお話がありました。

その後昼休憩を挟み、いよいよ午後の実作会へ!連句を作る際は5~6名の「座」と呼ばれるグループに分かれ、各チームで「捌(さばき)」と呼ばれるリーダーを筆頭に作品を作っていきます。

今回作るのは、五七五と七七を18回繰り返す「半歌仙」と呼ばれる形式のもの。「決まった箇所で必ず季語を入れた句を作る」「なるべく幅広いジャンルの句を作る」「この箇所は絶対恋の歌を入れる」などなど。設定されたルールに従いつつ、いざ各チームで連句づくりスタートです!

十数作もの受賞作が表彰されていました。すでに来年(令和9年)の募集要項も発表されていますよ!

続いては先生の講演。皆さん手元の資料に目を通しつつ、真剣に聞き入っています。

昼食タイムを挟んだあとは、いよいよ今日だけのメンバーで実作会スタート!

愛媛県内のみならず、他県の連句好きと一緒に作品を作れるのが全国大会の醍醐味。「お久しぶりです~!」という声もちらほら。

恋やグルメ、旅行にアイドル!?“なんでもアリ”な連句の面白さ

連句の面白いところは、前の人が作った句の流れを汲みつつも、時には大胆に雰囲気を変える句を作ってもいいというバランス感!また同じメンバーで2回3回と作品を作っても、その場の環境や当時の気分、心情などで、毎回違う作品ができる点も醍醐味です。

各季節の季語や、「月」「花」「恋」などのテーマに沿った句を作るというルールが決まった部分もありますが、半分ほどは季語すら使わなくて大丈夫!私たちが日常で使うような言葉はもちろん、「YouTube」「アニメ」「アイドル」といった現代ならではの言葉や、俳優さん、アーティストなどの人名も使ってOKなんですよ。

また、なるべくさまざまなテーマを使うこと も連句のルールのひとつ。花や生き物、食べ物やお酒、乗り物やスポーツ、色や音、行事や政治、人物や宗教などなど。そういった特徴を知ると、「古風で硬い、難しい」という連句の印象が少し変わるな~、という人もきっといることでしょう。

最初の約30分はそれぞれ一人ひとり黙々と句を作る時間。ある程度できたら、みんなで句を出し合いながら全体を作っていきます。

表現や言葉に悩んだらスマホや電子辞書を使ってOK!この調べ物で、新しく面白い日本語表現を知ることもよくありますよね。

こちらのグループはひょっとして…「恋」のテーマを作成中でしょうか?

お菓子やお茶で糖分&水分補給しつつ、たくさん頭を使っていると数時間があっという間です!

まとめ|文芸がぐっと身近になる、「連句」の面白さ

たっぷり2時間半を使って、十数チームによる実作会も無事終了!最後は各チームで作った連句を全体発表し、この日は無事イベント終了となりました。

愛媛県内、松山市内でも、実はいろんな催しとあわせて各地で行われている連句会。昔からことば遊びが好きな人や、小説・短歌・俳句といった文芸の世界にちょっぴり興味がある人。

そんな方はぜひ「愛媛 連句」で検索して、ユニークな言葉の世界を一度覗いてみませんか?

第30回えひめ俵口全国連句大会のアクセス・基本情報

訪れたイベント/第30回えひめ俵口全国連句大会
開催日/2026年4月19日 10:00~16:00
開催場所/愛媛県県民文化会館
住所/松山市道後町2丁目5−1
駐車場/あり
料金/3,500円(資料代、弁当代込)
問い合わせ先/愛媛県連句連盟
電話番号/089-923-9663
メール/oisesan882@mc.pikara.ne.jp

エヒメカルチャー 公式ホームページ

曽我美なつめ

この記事を書いたのは

曽我美なつめ

二次元カルチャーメディアと四国・愛媛ローカルメディアの二軸でライターとして活動中。
「平凡な毎日にちょっぴり変化を起こすような、ワクワクする情報をお届けします!」

得意ジャンル:

音楽ほかエンタメ

〇松山市在住
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