
こんにちは、えだまめです。
新緑に包まれた国の重要文化財の洋館「萬翠荘」で毎年5月に行われているバラ展に行ってきました。
毎年の初夏の楽しみ。国の重要文化財で開催されるバラ展
5月中旬から6月にかけては、バラが見頃を迎える時期です。我が家でも毎年、小さな鉢植えのバラが花をつけて楽しませてくれていたのですが、今春、うっかり枯らしてしまいました。
落ち込みながらも、その反動から「きれいなバラの花をたくさん見たい!」という気持ちが沸き上がり、「萬翠荘バラ展」へ足を運ぶことにしました。
大正11年に建てられた純フランス風の洋館「萬翠荘」に、県内のバラ愛好家の方々が丹精込めて育てたバラが並ぶ、この展示会。今年でなんと72回目の開催だそうで、バラ好き、花好きの人たちには恒例イベントとして親しまれています。
今回も大勢のお客さんが訪れており、写真撮影を譲り合いながら進むほどの賑わいでした。

入口は坂の上の雲ミュージアムと共用。左手の建物も国の重要文化財です。

萬翠荘は少し小高い場所に建っています。

ここに漱石が使った下宿があったそうです。

到着です。建物の外ではバラの苗木などの販売が行われています。

特徴的な外観。あえて左右非対称にデザインされているそうです。
歴史ある建物と色とりどりのバラに心が満たされる特別感
会場は萬翠荘の1階にある、重厚な雰囲気の「晩餐の間」と、明るい内装の「謁見の間」という、全く趣の異なる二つの部屋です。 足を踏み入れると、思わず声が出てしまうほど美しい、色とりどりのバラが並んでいました。
展示だけではなく審査会も行われるため、どの花も見事な仕上がりで、ひとつひとつの作品に思わず見入ってしまいます。
そして、公園などの屋外展示とは違い、花器に美しく生けられたスタイルを楽しめるのも、萬翠荘バラ展ならではの魅力です。
異なる品種を組み合わせたゴージャスな盛り花、グリーンと合わせて和の雰囲気にまとめた鉢植え、花そのものの美しさを引き立てるシンプルな切り花など、バラの多彩な表情や奥深さを、歴史ある建物の空気とともに存分に味わえます。
この感動と特別感は、萬翠荘バラ展でしか出会えないと思います。

さまざまな品種のバラがずらり!見ているだけで心が弾みます。

花器との組み合わせによって「和」を感じるアレンジにも。

花の大きさが10cm以上ある、ゴージャスな品種もたくさん出展されています。

全部真っ赤なバラですが、よく見ると違う品種と合わせてありますよ。

フリルのように波打つ花びらにうっとり。
ステンドグラスやガスストーブ…大正時代の洋館に息づく歴史と美
バラをじっくり鑑賞した後、入館料を支払い、萬翠荘の2階も見学することにしました。
萬翠荘は、旧松山藩主の子孫・久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が別邸として建てた建物です。この定謨公が大のバラ好きで、庭園でバラを育てていたそうです。
萬翠荘は愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造り。ネオ・ルネサンスと呼ばれる格調高い様式が採用されています。
外観はもちろん、館内の漆喰や大理石の装飾、ステンドグラス、水晶のシャンデリア、ベルギー製の大鏡、そして各部屋に設置されたガスストーブなど、令和の現在に見ても息をのむほど美しく、思わず見入ってしまいました。
建物の外ではバラの即売会も開かれており、切り花や苗木のほか、種や土、肥料なども購入できるようになっています。私も、枯らしてしまった鉢植えのリベンジをしようかと迷ったのですが、種類が多すぎて決めきれず、今回は見送ることにしました。

階段踊り場に光を届ける、大きなステンドグラス。

昭和天皇も滞在されたという歴史のあるお部屋です。

庭ではたくさんの種類を販売中。まるでバラ園のよう。

たくさん花をつけた、見事なつるバラも購入可能。

太陽の光を浴びているバラ、色鮮やかでとてもきれい♪
リアル「吾輩は猫である」?漱石ゆかりの愛松亭でカフェタイム
帰りに、敷地内にあるカフェ、「愛松亭 漱石珈琲店」に立ち寄りました。萬翠荘へ向かう途中に「夏目漱石最初の下宿跡 愛松亭」という看板を見つけ、気になっていた場所です。
自由に席を選べるとのことで、クラシカルな店内にも惹かれましたが、城山の新緑に誘われてテラス席にしました。美しい木々を吹き抜ける爽やかな初夏の風は、まさに薫風。
鳥のさえずりも聞こえ、心からくつろげる時間を過ごすことができました。夏目漱石も、この場所にあった愛松亭からの眺めを気に入っていたそうです。
店の飼いネコが自由気ままにお散歩?パトロール?していました。椅子の間から出てきた時はちょっと驚きましたが、まあ、漱石ゆかりの地だしいいか…と妙に納得(笑)
ひょっとしてこのネコも「吾輩は猫である」と思っているのかな…なんて思ったり。

木立の中に佇む「愛松亭 漱石珈琲店」。テラス席はペット同伴OK。

限定メニューの「バラ展セット」。お皿は砥部焼です。

葉っぱが飛んできたり、カラスがやってきたり。それもまた良し!

「ネコがいます」看板。人懐っこい猫でした♪

店内では百年前に発行された漱石全集を読むことができます。
まとめ|歴史ある建物で見事なバラを堪能できる「萬翠荘バラ展」
展示のそばには品種名と出展者名のプレートが置かれており、名称を眺めているだけでも楽しくなります。一説によると、バラは世界で約4万種類以上も確認されているのだとか。
今回の展示ではおよそ100品種、1000点もの作品が並んでいるそうですが、それでも圧倒されるほどの見応えがありました。
出展者の話によると、会期中に最も美しい状態で展示できるよう、温度管理や開花時期の調整に気を配っているそうです。そして、作り物ではない“天然のバラの香り”を楽しめるのも嬉しいところ。ふと漂ってくる香りに、思わず足を止めてしまいました。
「花の女王」とも言われるバラ。最高の状態のバラを最高のロケーションで鑑賞することができ、心が満たされるひとときとなった「萬翠荘バラ展」でした。
萬翠荘バラ展のアクセス・基本情報
訪れたイベント/萬翠荘バラ展
開催日/2026年5月14日~17日 10:00~17:00 ※会期終了
開催場所/萬翠荘
住所/愛媛県松山市一番町3-3-7
駐車場/あり(20台)
料金/大人400円、小学生200円、障害者手帳の方 無料(付添 400円)
電話番号/089-921-3711