清流でしか育たないアマゴと広田名物の肉厚な原木シイタケをゲットしよう
清らかな水が豊富にある場所でしか生きられない、川魚の代表『アマゴ』。
松山市内から車で約50分の砥部町広田にある道の駅ひろた峡の館で、月に1度だけ…
『新鮮なアマゴの塩焼き』が店先で売られているって、ご存じですか?
また、広田では名産の肉厚な原木シイタケがシーズンイン!
美味しい原木シイタケと絶品アマゴをゲットしに道の駅ひろた峡の館へGO!
アマゴってどんな魚?
アマゴは、サケ科の川魚。赤い斑点の模様があり、身もうっすらと赤いのが特徴です。
日本固有種で、アマゴという和名は、雨のよく降る梅雨や初夏によく釣れたので「雨子」や「雨魚」と呼ばれたことからきています。
アマゴは水温の低い渓流でしか生きられない、弱い魚。
水温が高くなると弱り、死んでしまうので、育成条件の難しい魚なのです。
砥部町広田は、仙波渓谷の上流から、大量の清らかな水が流れています。
その豊富な清流に注目した仙波地区の男性たち。
地元の良さを活かしたアクションが、広田の道の駅に新たな名物を産みました。
2016年「仙波 アマゴの会」発足!
今から、およそ10年前。
仙波地区に住む、年齢も職業もバラバラな男性7人が手作りの秘密基地で月に一度集まり、日ごろの報告会を行っていました。
そんな中で「月に一度、地域が盛り上がるような、何か楽しいことをしたらどうか?」という提案があがります。
どうせするなら、ココでしか出来ないことがしたい―…
そうだ、「アマゴの養殖」はどうだろう?
アマゴは美味しいと評判だし、幸い仙波地区には清らかな水が豊富にあるじゃないか。
構想が形になるまで、約5年。
仙波地区でアマゴの養殖がはじまりました。
なにもかにもが「手作り」のアマゴ養殖
アマゴ養殖場は、男の秘密基地すぐそば!
なんと秘密基地も水槽も、全て手作り。
アマゴの会のメンバーには大工さんをはじめ、林業や農業などに携わっていた手先が器用な方が多く、協力してなんでも作ってしまいます。
ゆくゆくは「完全手作り」を目指しているアマゴの会…
これまでは稚魚を仕入れて育てていたそうですが、なんと今回は卵からも挑戦し、
500匹ほど、成魚まで育て上げたそうですよ。
アマゴの卵は2ヶ月でふ化し、徐々に成長していき、丸一年かけて約20cmになるそう。
泳げ!アマゴ君
水槽内は2つに区切られていて、片方2,000匹ずつの計4,000匹が元気に泳いでいます。
エサはペレット状の淡水魚のえさ。
餌やりはメンバーが交代で行い、水質管理も含めて、大切に育てられています。
炭も手作り!アマゴの塩焼き
この炭火焼き器、よく見てみてください。
実は、プロパンガスを真っ二つに切ったもの。
もちろん、メンバーの手作りです。
中に入っている炭も、広田玉谷地区で自作したもの!
本当に、何もかもが手作りであふれています。
第2日曜日は『アマゴの塩焼き』DAY
毎月第2日曜日、アマゴの会は、道の駅ひろた 峡の館でアマゴの塩焼きを販売します。
ついさっきまで水槽で元気に泳いでいたお魚を、その日の朝に捌くので鮮度抜群!
味付けは、男らしく塩味のみ。
一匹につき、じっくり40分かけて焼き上げます。
背中側から焼いて、裏返し、口から油が垂れてきたら食べ頃です。
アマゴは、じっくり焼くと頭から全て食べられます。
持ち帰り用のパックもあるので、すぐに食べない場合はスタッフさんに「持ち帰り」と伝えてください。
市外からもファンが来る!アマゴの塩焼き
この半年間、コロナ禍により開催を見送っていたアマゴの塩焼き。
11月の第2日曜日から再開しました。
時間帯によっては購入待ちの列ができ、中には「母が食べたいと言うので、今日は今治から来ました!」という方もいらっしゃいました。
久しぶりのオープンとあって、今回は100匹ほど売れたそうです!
アマゴの会のみなさんは「美味しいという声をたくさん聞けて嬉しい。みんな元気に、アマゴの塩焼きを続けていって、地域活性の力になれば」と笑顔。
松山市外に広田のアマゴの美味しさが、じわじわと浸透しています。
みなさんも、一度味わってみてはいかがでしょう?
要チェック!広田のプリプリ原木シイタケ
この冬、広田に来たら「原木シイタケ」の存在もお忘れなく!
標高が高く、森林の多い広田は原木シイタケの栽培に適しており、栽培が盛んです。
毎年、この季節になるとわざわざ買いに来るリピーターも多いのです。
今回は、特別に橋本さんのシイタケほだ場を見学させていただいたので、その様子をこっそりご覧に入れましょう!
一般車両、通行不可!原木シイタケほだ場
原木シイタケが栽培されているのは、軽トラや四駆でないとたどり着けないような山の奥地。
360度、どこを見ても木が生い茂っている森の中です。
シイタケは非常にデリケートなので、気温が15℃以上の条件だと芽が出ません。
広田の森林は、そんな絶妙な気温が保たれています。
原木シイタケは「コマ」と呼ばれる菌が入った種を原木に植え付け、発芽する時を待ちます。
また、種にはおが屑と発泡スチロールでつくった形成菌というものもあります。
発芽するのは、菌を入れてから約1年半。
スーパーでよく目にする数週間で収穫できる菌床シイタケとは違い、原木シイタケは収穫までに長い時間がかかるのです。
原木シイタケ栽培に最高な環境の広田
「寒暖差が激しい広田の山で育つ原木シイタケは、肉厚で美味しいよ。シンシンとする寒い時に、栄養を蓄えているんだ」と橋本さん。
広田は、ぷっくりとした原木シイタケが育つ、最高の環境なのだそう。
「生の原木シイタケは、焼いて食べたら美味しいよ。乾燥は、水で戻して刻んでお汁に入れてみて。他のシイタケとは全然違うから」。
橋本さんのこだわりが詰まった、広田の原木シイタケをご賞味ください。
生もいいけど、保存のきく乾物もオススメ!
原木シイタケは、10月頃から3月頃に収穫のピークを迎えます。
昔、今よりも流通が不便だった頃は、生シイタケとして売り切るのが困難だったそう。
そのため、広田ではシイタケを干して売ることも多かったそうです。
乾燥させることで栄養価も高まり、長期保存が可能に!
日々のお料理にも使いやすいうえに、旨みも凝縮されていて一石二鳥!!
交通状況が改善された今でも、乾燥シイタケは広田の名産品として、根強い人気を誇っています。
大型乾燥機で原木シイタケの旨みをギュッ!
基本情報
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郷土料理 道の駅 期間限定