
約100年前に誕生した日本が誇る独自の文化。奥深い食品サンプルの世界へ
こんにちは、えだまめです。
気になっていた愛媛県総合科学博物館 の特別展「まんぷく!食品サンプル展」に行ってきました。
喫茶店やレストランの店頭でショーケースの中に並ぶ、本物そっくり、いや、本物以上に美味しそうに見える食品サンプルを見比べながら、「何を食べようかな~」と悩んだこと、有りますよね?
私たちには馴染み深い食品サンプルですが、約100年前に日本で生まれ、その後発展してきた日本独自の文化だと知っていましたか?
「メニューを表すもの」というだけでなく、作りの細かさやリアルさが外国人には芸術的にさえ見えるということで、お土産品として大人気なのだそう。
この特別展は、リアルな食品サンプルを見るだけではなく、触ったり、面白い写真を撮ったりできるとのこと。
しかも愛媛初開催!これは行くしかない!というわけで、娘二人と一緒にGO!GO!

この日は梅雨入り前の薄曇り。特徴的な外観の愛媛県総合科学博物館

鮮やかなピンクのサツキ?かな?花盛りで癒されました

常設展のティラノサウルスにもご挨拶

会場には年齢を問わずに楽しめるコーナーがいっぱい

面白写真が撮れる小物もたくさんありました
作業工程もまるわかり。食品サンプルは精緻な手仕事の世界だった
特別展の会場入り口前には、愛媛ご当地サンプルの「蛇口からみかんジュースの木」がドーンと展示されていました。
「そんなわけあるかーい!」とツッコミながらも、思わずみんな笑顔に。
会場内では食品サンプルづくりの歴史や工程、役割などが子どもにも分かりやすいように紹介されていました。
私の中の食品サンプルといえば、職人がロウを使ってレタスを一枚ずつ作る、というイメージだったのですが、それは昭和のこと(笑)だそう。
現在の食品サンプルの工程は、実物の料理にシリコンをかけて型を取り、そこに塩化ビニールを流し込んでオーブンで焼き固めたものを着色、という流れです。
とはいえ、本展協力企業の、食品サンプル業の老舗「いわさき」の作業場を再現したコーナーには、着色用の絵具と筆、エアブラシなどがあり、今でも職人の手仕事が要なのだと実感しました。

愛媛ご当地サンプル「蛇口からみかんジュースの木」

食品サンプルといえば「フォークが宙に浮いたナポリタン!」デカ盛!

見たことあるある!店舗前のショーケースの再現。うどん鉢が砥部焼でした

70年前に作られた現存する最古の食品サンプル

実際に使われている材料や道具で製作風景を再現。気分は職人♪
バランスの良い食事ってどんなもの?リアルなサンプルでお勉強
さて、この食品サンプル展は「すごいね」「おいしそうだね」と指をくわえて眺めているだけではありません。
食べることはできませんが、実際に触ったり並べたりしながら楽しく学べるコーナーがたくさん用意されているのです。
娘たちがハマったのが「食育SATシステム体験コーナー」!
これは、ずらりと並んだ料理から8品までの「一食分の食事」を選び、最後にコンピューターが選んだメニューの食事のバランスを三段階で評価してくれるというものです。
大人なら、栄養とかカロリーとか色々考えてしまうのですが、子どもたちはビュッフェ気分。
「これ食べたい」などワイワイ言いながら選んでいきます。
すると意外とバランスよく選んでいて、二人とも「そのちょうし!」判定。
スタッフさんに褒められて得意気になっていました。

栄養指導コーナー。まるでビュッフェみたいにお料理がずらり!

選んだメニューをコンピューターで診断してくれます

超豪華な海鮮居酒屋で乾杯!「えだまめ」もありましたよ♪

大盛況だった「自由に好きなものを盛り付けよう!」というコーナー

脂肪の塊のサンプルもちゃんとあります(汗)
思わず笑顔になる楽しい体験コーナーが充実。お腹は空いても心はまんぷく!
大盛サンプルを使って面白写真が撮れるコーナーでは、山盛りの唐揚げや、タワーのように積み上げられたハンバーガーを持ち撮影!
こんなボリューム実際にはあり得ない!と思いながら、私も娘も笑顔!笑顔!笑顔!
だってみんな唐揚げが大好物。自然と笑みがこぼれます。
そう、この特別展は撮影が自由!
撮影用に被り物や小物などがたくさん用意されていて、撮影用背景もバッチリ。
つい、大人もおふざけポーズをとってしまうような楽しい空間です。
また、「いわさき」社内の制作コンクール受賞作品はユーモアたっぷりで、工業製品なのかアート作品なのかと考えてしまうものばかり。
社員さんの発想力と技術力の高さに驚かされました。

ド迫力の山盛り唐揚げ。ご飯や梅干しにもご注目!

危ない!倒れそうなBIGハンバーガータワー!

コンクール作品。生卵がリアルすぎて肝が冷えました(笑)

このぐらいこってりさせた方がおいしいよね、というピーマン肉詰め

ワークショップで作ったクリームソーダは部屋に飾っています♪
その後、常設展を見学し、プラネタリウムを鑑賞後、娘たちはワークショップに参加してクリームソーダを作りました。
クリア粘土を手でちぎって小さな気泡を入れて炭酸ジュース部分を作り、氷に見立てたストーンを入れて、軽い粘土でできたアイスとストローで飾ります。
簡単そうに見えましたが、うまく粘土をちぎらないと気泡が混ざらず、本物らしく見えないから不思議。
ちょっとした体験でしたが、おいしそうに見えるためにはどうすればいいかな?と考えることができた様子。
食品サンプルは、当時広まってきた洋食メニューを大衆に分かりやすくするために製作されたことがきっかけだそう。
その奥深さを楽しく学ぶことができる、とても素敵な特別展でした。
余談ですが、大盛の唐揚げのサンプルが忘れられず、夕食は唐揚げにしました(笑)
愛媛県総合科学博物館 特別展「まんぷく! 食品サンプル展」の情報
開催日/2025年4月19日(土)~6月22日(日) 9:00~17:30(入場は17:00まで)
開催場所/愛媛県総合科学博物館 企画展示室
開催住所/愛媛県新居浜市大生院2133-2
駐車場/あり(普通300台)
料金/特別展のみ:高校生以上1,000円 / 65歳以上900円 / 小中学生700円
特別展+常設展:高校生以上1,300円 / 65歳以上1,000円 / 小中学生700円
問い合わせ先/愛媛県総合科学博物館
電話番号/0897-40-4100
愛媛県総合科学博物館の基本情報
店名
愛媛県総合科学博物館
住所
新居浜市大生院2133-2
電話番号
営業時間
9:00~17:30
定休日
月 祝日・第一月曜は開館、翌平日休館、年末年始 (12月29日~1月1日)休館
駐車場
有
キャッシュレス
【QR決済】PayPay,d払い,その他