【南予みらい逸品堂vol.5】コクと旨みのきじ出汁しょう油 in鬼北

2021.11.16 えひめのあぷり編集部

【南予みらい逸品堂vol.5】コクと旨みのきじ出汁しょう油 in鬼北

近い将来、愛媛を代表する存在になるかもしれない!?
南予で作られる“未来の逸品”を探し求める企画『南予みらい逸品堂』。
その調査隊員からのレポートをお届けします。

こんにちは!「南予みらい逸品堂」調査隊・ひかりりです。

今回は、とある“鳥”に関係した逸品が南予にあるという情報を入手したので、日本で唯一「鬼」の字がつく町、鬼北町にやってきました。
私の後ろに写っている鳥が、今回の調査のキーワードとなるようです。何の鳥かわかりますか?

ヒントは、オスとメスで見た目が大きく異なる、日本の国鳥!オスは誰もが良く知る派手なビジュアルの、あの鳥です。(写真はメスです)

正解は、キジ! キジの中でも、高麗(こうらい)キジという種類です。よく見ると目がぱっちりしていて、なんだか可愛らしい顔つきですね。

そして、今回案内してくれたのはキジ料理を提供する「鬼北ダイニング フェザンフィレール」の店長・丸石さんです! 丸石さん、よろしくお願いいたします!

のびのびと育つキジ

丸石さん曰く、ここのキジたちは200日以上もの長い時間、キジ専用に配合した飼料を食べながら丁寧に時間をかけて育てられるのだそう。
(ちなみに一般的な地鶏は75日から140日くらいで出荷)

キジはちょっぴりデリケート。暑さや寒さの影響を受けやすい他、驚いたときにパニックを起こし、飛んで天井にぶつかってしまうこともあるのだとか。繁殖期以外はオスとメスを分けているのも、キジたちが平和に暮らせるようにという思いからなのだそう。

それにしても緑に囲まれた最高のロケーションですね。なんだか空気も美味しく感じられます!

1日中キジたちを眺めていたい気持ちはありますが、キジに関する“逸品”を調査するために来たことを思い出し、丸石さんの活動拠点、「フェザンフィレール」へ案内してもらうことに。

到着!「faisan filer(フェザンフィレール)」と書かれた看板が目印の、これまた豊かな緑に囲まれた素敵な平屋の建物です。

ちなみに、フランス語で「フェザン」は“キジ”、「フィレール」は“紡ぐ”という意味なのだそう。「フェザンフィレール」を通じて、キジと地域との関係を紡いでいきたいという丸石さんの思いが伝わってきますね。

店内に入ると立派な梁が印象的な空間が広がります。

丸石さんに勧められるまま着席すると、棚から何やらおしゃれな瓶が。

「“キジコレ”です!」

これ、きじ? じゃなくて、キジコレ。これが今回の逸品ということですね!左から「きじ鍋の素」、「きじ出汁ポン酢」、「きじ出汁しょう油」というラインナップ。

「安心して持って帰ってもらうため、常温で保存できることにこだわりました」と丸石さん。鬼北町の特産「鬼北熟成きじ」のガラ(骨)からとったダシを煮詰めて作った、濃厚な“きじエキス”が入っているのだそうです。

なお、キジ農家さんが高齢化で経営をリタイヤされていく中で、丸石さんは地域の特産品であるキジを守ろうと、やめられた農家さんの経営を引き継がれたとのこと。その中で、キジをより多くの人に知ってもらいたいと、手軽に味わえる加工品開発に取り組んだそうで、キジ産地としての鬼北町を守っていきたいのだと話してくれました。

「目指すは、日本一のキジ産地です!」

きじ出汁シリーズは、「フェザンフィレール」での購入の他、「道の駅みま」や「道の駅日吉夢産地」にも置いているようです。各150mℓと、丁度良いサイズ感なのもお土産として手に取りやすいポイントですね!

早速試食!

「きじ出汁しょう油」は、冷奴と相性抜群とのことで、私も試食させてもらいました。

透き通った、濃いめの琥珀色が冷奴を染めていきます。

「いただきます!」

美味しい! !! まろやかなコクと旨味が口いっぱいに広がります!

冷奴の他にも、炊き込みごはんに使ったり、納豆にタレとしてかけたりしてもきっと美味しいはず! スパゲッティと和えて和風パスタを作るのもいい! そんなことを考えながら食べていたら、あっという間に完食してしまいました。

ごちそうさまでした!!

まとめ

今回は鬼北町「フェザンフィレール」さんの「きじ出汁しょう油」とその仲間たちをご紹介しましたが、いかがでしたか? 鬼北のキジを多くの人に味わってもらいたいという気持ちを胸に、丸石さんが手間暇をかけて育てたキジの旨みが入った調味料たちは、まさに南予が誇る逸品! みなさんもぜひチェックしてみてくださいね。

「南予みらい逸品堂」では、引き続き南予の逸品をご紹介します!次回もお楽しみに!

P.S.取材中に確信しました。これは良い記事(キジ)になる!と。