【南予みらい逸品堂vol.1】幻の生にんにく?!│四国カルスト

2021.7.14 えひめのあぷり編集部

【南予みらい逸品堂vol.1】幻の生にんにく?!

近い将来、愛媛を代表する存在になる、かもしれない!?
南予で作られる“未来の逸品”を探し求める『南予みらい逸品堂』。
その調査隊員からのレポートをお届けします。

[現地レポート] 幻の生にんにく?!

はじめまして! 「南予みらい逸品堂」調査隊・ひかりりです。
みなさんは南予地域に“にんにく”の隠れた産地があるのをご存じですか?

焼肉やタタキやパスタなど、風味付けに欠かせないにんにく。

今回は四国カルストがある大野ヶ原地区に幻の“生にんにく”があると聞きつけ、
現地へ調査に行ってきました!

四国カルスト・大野ヶ原

今回お伺いしたのは大野ヶ原のにんにく生産者さんです。松山市内から車で約2時間。山道をぐいぐいと登ったところで、にんにくは丁寧に育てられていました。

四国カルスト・大野ヶ原は、東北地方と同じような気候にあり、冬は雪が積もり、寒暖の差もあることからにんにくの栽培に大変適しているのだとか。

それだけではありません! カルストならではの火山灰土が多いこと。灰を含んだ土は柔らかく、にんにく栽培に適した土壌が作りやすくなっているそうです。
そして、四国カルストといえば酪農ですよね。カルストの大地でのびのびと暮らす牛たちの糞を堆肥にすることで、四国カルストの土壌・気候・産業が一体化された農作物になりました。

大野ヶ原で栽培されているにんにくの品種は「ホワイト六片(ろっぺん)」。
味・粒などにんにくの中でも最高品質の品種です。

生にんにくの秘密

生にんにくは収穫後、フレッシュな状態で出荷します。鮮度の高い生にんにくを美味しく食べることができるのは、収穫後1週間のこの時期限り!
まさに“幻のにんにく”ですね。にんにく好きにはたまらない響きです。

生にんにくは、乾燥した普通のにんにくと何が違うのでしょうか?
大野ヶ原で生にんにく栽培をしている吉井さんと有間さんに教えてもらいました!

写真右側が吉井さん、左側が有間さんです。

笑顔がとっても素敵なお二方に質問!
ずばり、「生にんにく」の魅力は何でしょうか!

「「甘さです!」」

2人によると、最初の一口はピリッとするけれど、噛めば甘みが広がるのが特長なのだとか。
それもそのはず、四国カルストに雪が積もる冬場も、大野ヶ原のにんにくたちはずっと大地の中にいて、その間凍ってしまわないようにしっかりと糖分を根元に蓄えるから。

まさに、西日本でも隋―の寒冷地域・四国カルストだからこそ生みだせる逸品なのですね!

実際に体験してみた!

私も収穫に参加! 根元部分に鼻を近づけると爽やかなガーリックの香りがします。
ちなみに、食べたときは香りが広がる一方、次の日にニオイが残りにくいのも生にんにくの特徴なのだそう。

私ももっと生にんにくに触れたいです!ということで、にんにくの収穫後の作業を体験させてもらいました。

教えてくれたのは、作業場の中で葉と根っこの摘み取り作業をするみなさん。
目にもとまらぬ程のスピード感で作業が進みます。

いざ、実践。根っこを切るときにうっかり球根部分を切ってしまわないように注意を払いつつ、少しずつハサミを入れます。

できた~!! だけど、思っていたより簡単ではありませんでした!
こうやって一つひとつ、丁寧に手入れした後、出荷するのですね。

なんだか、生にんにくへの愛着が湧いてきました。実家にも送りたい!

「生にんにくの購入はどこからできるんですか?」

「オンラインでできるけど、生にんにくを狙うなら来年やね」

ひええ、そうでした。ほんの一時期しか出回らないから“幻”なんですよね…。
長期保存が可能な乾燥にんにくは年間を通して購入可能だそうです。

詳細は販売している株式会社祐のHPからチェックできますよ。
来年の旬に向けて、「生にんにく」購入のイメージトレーニングをしておきましょう。

▶株式会社祐のHPはこちら

今回のまとめ

風味豊かで辛みマイルドな生にんにくのレポート、いかがでしたか?
四国カルストの寒冷な気候条件や土壌、産業を生かして生まれた愛情たっぷりの生にんにくは、まさに、南予が誇る逸品! ぜひチェックしてみてくださいね。

今回の、第1弾「幻の生にんにく」から始まり、引き続き不定期で「南予の逸品」をご紹介していきます!

今回取材にご協力いただいた生産者のみなさん、ありがとうございました! 次回も、お楽しみに!

P.S. 四国カルストの景色も、ばっちり楽しんできました。