鉄工所がまさかのキ〇〇プ道具を開発!さらにキャン〇〇〇カーも!?型破りな工場の秘密!
11月にイオンモール新居浜で開催される「東予ものづくり祭(フェス)」に出展する企業がすごいらしい!?という噂を聞き、わたくし山本清文が出展企業を取材していきます。(全5回)
東予地域はさまざまなものづくり企業がたくさん集積しています。しかしその実態やいかに!?どんなすごい企業があるのか!?
今回やってきたのは、新居浜市にある鉄工所「株式会社タステム. 」
山本:タステム.さんはどんな会社なんですか?工場長の住家昌樹さんにお話を伺います。
住家昌樹さん
住家さん:ズバリ。金属加工のスペシャリスト集団です。
住家さん:小物の切板から中・大製缶品まで幅広く薄板板金加工を設計から塗装・機器据付まで一貫体制により、多品種少量、短納期対応を実現しています。クレーン、建築、鉄工、プラント、建機、農機具、食品機器をはじめ、さまざまな材質に対応し数多くの実績があります。
一般の方が目にするものというよりは、工場の中や、専門分野で使われることが多いものを作っています。
皆さんが目にしたことがあるかもしれないものでは、造船所で使われるクレーンの運転室や、公共施設、また観覧車や、ちょっと変わったものでは鋼製の神社の鳥居などを納入した実績もございます。
HODOシリーズとは!?
山本:さて、そんなタステム.さんが鉄工所なのに変わったものを作っているとか?
住家さん:そうなんです。こちらのHODOシリーズです!
山本:焚火台!?なぜ、この焚火台を制作することになったのでしょうか?製造された真鍋さん、教えてください!
真鍋さん:鉄って溶かし、固め、切断し、削ったりします。様々に姿を変える鉄には、無限の可能性があります。私たちタステム.は「鉄工」という技を磨き上げ、産業の発展と人の暮らしを支えてきました。70年あまり、鉄に向き合い、培った技術をもっと役立てたいと思いました。
そこで生まれたのがこのHODOというブランドなんです。
真鍋さん
HODOの由来ですが、いろりの中央にある火を焚くための窪みや鍛造用の炉のことを「火床(ほど)」といいます。ここからHODOが名付けられました。
山本:コンセプトもホームページもかっこいい!
HODOシリーズが購入できる新居浜のアウトドアショップ「アーベントイヤー」さんのHP
さらにまさかのキャンピングカーまで!?
真鍋さん:2020年からの生活の変容などに対応するため、軽自動車用荷台BOX「ピギーバックボックス」を開発しました。軽トラックの荷台に搭載できる箱型形状を使い、移動販売車用とキャンピングカー用の2種類を用意しています。
これから目指すものとは
山本:タステム.さんが今後目指すものとは何でしょう?
真鍋さん:令和5年3月に新居浜SDGs推進企業に登録されました。HODOシリーズはアウトドア用品ですが、アウトドアは防災との親和性が高いんです。HODOから派生して現在、鉄製の防災備蓄倉庫を作っています。『安全安心な街』に必要なものかなと思っています。
また、私共は新しい人材も募集しています。HODOシリーズのように自社製品を作ってみたいというようなチャレンジ精神がある方、大歓迎です。また太鼓台が好きな社員が多いので、新居浜でお祭りを楽しみたいという方もお待ちしています。
東予ものづくりフェス2023にも出展しておりますので、ぜひ会場でブースを見つけていただきたいと思います。
取材後記
株式会社タステム.さんは、鉄工所でありながら、常に進化し続ける企業でした。
焚火台にキャンピングカー&キッチンカーにとどまらず、まだまだ新しい商品を開発されていくんだろうなと、ワクワクします。実際にHODOシリーズは年内に新商品が登場するという噂も!皆さん熱された鉄よりもアツい思いを持った職人集団でした。今お仕事を探しているあなた!一緒に働いてくれる方を募集しているとのこと!ぜひ一度ホームページを覗いてみてくださいね。
ライター
山本清文
あかがねミュージアムプロジェクトマネージャー
新居浜市在住。あいテレビ・よるマチにMCとして出演中。