「えぷり」とは?

【vol.6】松山中平歯科Presents!「メインテナンスの重要性」

2023.10.23 えひめのあぷり編集部

歯を最高の状態に導く自費診療

歯を知れば、人生が変わる!

インプラントをはじめ、先進技術を駆使した高度な歯科治療を行っている中平先生に、 タウン情報まつやまの女性読者組織“himeko”たちがインタビュー。 患者一人ひとりに合わせた質の高い治療を提供するため、自費診療での歯科治療に注力する先生の、歯科医療への思いを伺います。

Vol.6 メインテナンスの重要性

【右】松山中平歯科クリニック/院長
中平 賢吾院長
2014年神奈川歯科大学卒業。その後、同大学大学院で歯髄生物学を専攻し、歯学博士を取得。インプラント治療のスペシャリストである父親のクリニックを引き継ぐ形で2017年開業。

Instagramはこちら

【左】himeko/
腹ぺこちゃん
愛媛県出身の主婦ライター。タウン情報まつやま、えひめのあぷり、読売Life、愛媛経済レポートなどで執筆。南海放送ラジオ「Tips」出演(第2・4月曜15時30分)。

Instagramはこちら

「定期的なメインテナンスは デンタルIQを高め いい歯で歳を重ねる 秘訣です」

【腹ペコちゃん(以下、原ペコ)】
歯科医院のメインテナンスってどんなことをするんですか?

【中平先生(以下、中平)】
メインテナンスは、虫歯や歯周病を予防し、口腔内の状態を良好に保つためのものです。歯石取りやクリーニング(歯の表面の研磨)などでお口の中を綺麗にするとともに、虫歯や歯周病のチェック、ブラッシング指導などのセルフケアについてもお伝えしています。

【腹ペコ】メインテナンスはどのくらいの頻度で行うといいですか?

【中平】約4カ月おきにメインテナンスを受けることが推奨されています。ですから、年に3〜4回の間隔でお口の中をお掃除するということですね。

【腹ペコ】4カ月おきというのは何か理由があるんですか?

【中平】口腔内では数百種類の細菌が集まって細さい菌きん叢そう(フローラ)と呼ばれるものを形成しています。細菌叢は歯周病や虫歯にも関わっています。メインテナンスの目的の一つは、その細菌叢を破壊すること。しかし細菌叢は一度破壊しても、時間が経つと再構成されてしまいます。そのため定期的なお掃除が重要なのですが、一度壊れた細菌叢が再構成されるまでの期間がだいたい4カ月。ですから、歯周病のメインテナンスは4カ月が目安になります。ただ、歯石や着色の仕方などによって、2カ月おきのメインテナンスをお勧めする方もいれば、逆に半年あけても問題ないという方もいらっしゃいます。

【腹ペコ】歯周病は30代でも気をつけておく必要がありますか?

【中平】そうですね。歯周病菌は基本的には誰もが持っている細菌です。赤ちゃんのときにお母さんから歯周病菌をもらう母子感染が基本的な歯周病菌の感染経路で、ギネスブックにも載っているのですが、実は世界で一番多い感染症は歯周病なんです。

【腹ペコ】ジュースの回し飲みや、同じスプーンを使うことでもうつってしまうのですか?

【中平】例えば強い細菌を持っている人が、持ってない人に回し飲みをすると、そこで歯周病菌がうつってしまうことはあります。歯周病菌の種類はそれぞれ持っているものが決まっているんですが、そこに新しい強い細菌がやってきてしまうと、歯周病がグッと進行してしまうということもあるんですよ。

【腹ペコ】先生は自費診療をメインにされているとお聞きしましたが、メインテナンスにおいて、保険診療との違いはどんなことですか?

【中平】保険適用の歯のクリーニングでは、スケーラーという器具を使って歯石を取ったり、ブラシで歯の表面を磨いたりということが一般的です。一方、当院の自費診療のメインテナンスでは、保険適用外のエアフローという機械を使います。高圧洗浄機のようなジェット水流で歯垢や歯石、細菌叢を除去するとともに、着色汚れも落とすことができます。保険適用のブラシだと歯の表面を傷つけてしまったり、歯間の汚れが落ちにくかったりするんですが、エアフローなら歯を傷つけることなく隅の方まで汚れを落とすことができます。加えて、短時間で効率的に汚れが落とせることもメリットですね。保険診療だと、1回で口全体のクリーニングができず、2回以上の通院が必要になることがあります。

【腹ペコ】私も経験あります。4回にわけてお掃除をしないといけないときがあって、通うのが大変でした

【中平】それが自費診療なら一度にまとめてお掃除することが可能です。なので、いろんな面で制約が少ないというのは自費の良さであるかなとは思います。

【腹ペコ】小学1年生の子どもがいるのですが、歯石がすごくつきやすくて…。特に下の前歯の裏側は、1カ月もしないうちに結構びっしりついてしまうんです。

【中平】歯石がつきやすい人はいます。歯の表面や間に汚れが溜まり、そこに石灰化成分が加わることで歯石になるんですが、唾液の質なども影響しています。一度歯石になるとご自身では取れないので、お子さんも定期的なお掃除に通っていただくのが一番だと思います。松山市は18歳まで医療費が無料になったので、より利用しやすくなっています。

【腹ペコ】でも、中平さんはメインテナンスも自費診療ですよね。

【中平】大人の方は基本的に自費診療でご対応させていただきますが、お子さんの治療に関しては引き続き保険診療でやっていく予定です。私も子ども4人の父ですので、そこは保険診療で応援していきたいという気持ちは大きいですね。

【腹ペコ】それはありがたいです! それから家でのセルフケアについてもお聞きしたいのですが、フロスや糸ようじも使うべきですか?

【中平】特に歯間の汚れは、歯磨きだけでは絶対落ち切らないですから、フロスや糸ようじはとても大事です。いくらメインテナンスが重要といっても、1年のうちに私たちが診られるのって年に4日ぐらいしかなく、残りの360日は自分で磨かないといけません。なので、メインテナンスのときに正しい磨き方、フロスの使い方などを知っていただいて、ご自宅で実践していただくのが一番です。フロスに関しては、基本的には毎回。少なくとも1日1回はやっていただいた方がいいですね。私の場合は、先にフロスをしています。歯磨き粉に含まれるフッ素は、歯磨きをすることで歯と歯の間に綺麗に浸透するのですが、歯磨きをしてうがいをして、フロスをしてまた口をゆすぐと、その効果が薄れてしまうんです。歯磨き後の口をゆすぐのも、最低限の水でさっとゆすぐ程度でいいと思います。

【腹ペコ】それは初耳でした。フロスは子どもにもしてあげたほうがいいですか?

【中平】お子さん用のデンタルフロスもあるので、仕上げ磨きに加えるといいですね。ただ歯と歯の間に隙間があるお子さんの場合は、歯ブラシだけでも問題ないでしょう。歯が生え変わって歯間が詰まってきたら、やはりフロスは必要ですね。何より子どもの場合は習慣づけが大事。小さいうちからフロスの使用を当たり前にしておくと、大人になって自分でセルフケアをすることになっても、フロスが習慣化できていると思いますから。

【腹ペコ】今回先生とお話しさせていただき、メインテナンスの意識が高まりました。定期的にプロフェッショナルケアを受けることはもちろん、セルフケアの見直しも考えてみます!

【中平】メインテナンスはただお掃除をするだけでなく、正しい歯科の知識をお伝えする場所でもあります。それからメインテナンスは、患者さんのお悩みや不安、不具合を確認し、見直す機会でもあります。なので、気になることがありましたら気軽にご相談いただけたらと思います。

同院のホームページはこちら!

基本情報

店名

松山中平歯科クリニック

住所

松山市千舟町4-4-6 共栄興産千舟町ビル7F

電話番号

089-915-0777

営業時間

10:00〜13:30、15:00〜19:00

定休日

祝日 日 水 

駐車場

有(提携コインパーキング)