
西日本最高峰の石鎚山系は美しい自然のミュージアム
国定公園とは、国立公園に準じる景勝地として自然公園法に基づき環境大臣が指定し、都道府県が管理している公園。全国57地域が指定され、四国には3つあり、なかでも「石鎚国定公園」は西日本最高峰・石鎚山を主峰とする石鎚山脈の一部を区域として、昭和30年(1955)11月1日に指定されました。今年で70周年を迎えます。
石鎚山は、西条市と久万高原町の境界に位置する標高1982mの石鎚山系の中心的な山です。日本七霊山の一つに数えられ、全国的にも珍しい鎖場が4カ所もあります。石鎚国定公園は愛媛から高知まで広がり、石鎚山を中心に笹ヶ峰や瓶ヶ森をはじめとする秀峰、面河渓や仁淀川水系も含まれ、四季折々に美しい花が咲き、野鳥や虫が舞い、多彩な表情を見せてくれる自然の宝庫。たくさんの高山植物や生きものたちを育みながら貴重な生態系を守っており、まさに自然のミュージアムです。
冷涼な気候や豊潤な地下水を活かして野菜や果物が育てられ、私たちも石鎚山系の恩恵にあずかっています。また登山やトレッキングのほか、キャンプやサイクリング、キャニオニングなどアクティビティの舞台としても楽しめる人気のフィールド。石鎚国定公園指定70周年を機会に、石鎚山系の魅力に触れてみませんか?
問合せ/愛媛県自然保護課
TEL/089-912-2365