
<写真・左>兵頭 誠亀 鬼北町長 <写真・右>ON&OFF 店主 野村 孝仁さん
\タウン情報まつやま50周年企画/
愛媛県内20市町の魅力を再発見する特別企画【えひめまちさんぽ】
本企画では、各自治体の市長・町長に編集部が直接インタビューを行い、それぞれのまちが持つ特色や魅力をお届けします。
暮らす人にとっての誇りや、訪れる人が感じる新しい発見など、愛媛の“まちの魅力”を一緒に見つけていきましょう。
第5回は鬼北町。
鬼北町がどんな町なのか、その魅力をたっぷりとご紹介します。
さらに今回は、鬼北町長・兵頭 誠亀さんに編集部が直接インタビュー!まちの今とこれからについて、お話を伺いました。
鬼がいっぱい!ユニークなまちおこし

全国で唯一「鬼」の名を持つまち。
道の駅の巨大な鬼のモニュメントや、町内各所のウォールアートなど、鬼を巡るスポットが点在しています。
鬼の町で暮らす・働く企業支援施策が充実

地域経済の活性化と若者定着に向け、起業・雇用・事業承継など多方面で支援。補助金やマッチング、商工会の経営サポートも充実しています。
地域の魅力を継承、歴史と文化が息づくまち

地域の信仰や文化のルーツを今に伝える「奈良山等妙寺歴史交流館」や「明星ヶ丘」では、展示や映像を通して町の歴史と文化に触れることができます。
育児の不安に寄り添う手厚い支援で子育てを応援

出生時や小中入学時の給付金をはじめ、妊娠期から子育て期まで相談できる支援センターや、病児保育施設などサポート体制が充実しています。
そんな鬼北町の町長である兵頭町長に編集部がインタビューしてきました。
他にない「鬼のまちづくり」の取り組みについて教えてください

鬼北町は、全国の自治体で唯一“鬼”の名を持つまちです。
「道の駅 広見森の三角ぼうし」に建てられたモニュメント・鬼王丸をはじめ、「愛ある鬼嫁コンテスト」や「鬼のウォールアート」、「鬼の造形大賞」、「鬼列車」など、鬼をテーマにした様々な取り組みを行っています。
鬼北町の“鬼”は、“悪”の存在ではなく、鬼ヶ城山系の山岳信仰に由来する、神聖な“神の使い”のような存在です。
この鬼をテーマに情報発信し、全国にまちの名前を知ってもらうこともまちづくりの一つと考えています。
今、特に力を入れているのは?
商店街の活性化に加え、JR予土線と北宇和高校の存続のための「近永駅周辺賑わい創出プロジェクト」を進めています。
特に、馬術部を有する北宇和高校の魅力を発信したことで、近年では首都圏からの入学者も増加しています。新設した寮は2年目で満室になり、今年10月には新たな寮機能も備えた施設も整備されました。
まちなかの賑わいを取り戻し、守りの姿勢だけでなく攻めにも転じて力を注いでいます。

また、新しく、町産の杉から抽出した「改質リグニン」という素材から樹脂性プラスチックの原材料を製造する、全国初の取り組みを始めました。
これは、まちの財産となる山を守るための間伐促進にも繋がるものです。
さらに、有害鳥獣の減容化を進め、「ジビエペットフード」への活用にも取り組んでいます。地域課題をマイナスからゼロにするだけでなく、ゼロからプラスへと変えていく挑戦を続けています。
今後、鬼北町をどんなまちにしていきたいですか?
コロナ禍で行事やイベントが途絶え、地域の繋がりも弱くなってしまった今だからこそ、住民一人ひとりが自分や家族、そして地域を思いやる心を取り戻すことが、まちの豊かさに繋がると考えています。
住民のみなさんが主体的に地域づくりや観光などに関われるよう、まちとしてしっかりと支援していきたいです
タウン情報まつやまの読者のみなさんに一言お願いします!
鬼北町はまだできて20年のまちで、名前をご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひお越しいただき、ゆったり、のほほんと楽しんでもらえたらと思います!
兵頭町長おすすめのお店・ON&OFF

今回、兵頭町長のインタビューにご協力いただいたのは「ON&OFF」さん。今年、店の外壁をブルーに一新されました!

約40年にわたり愛されてきた喫茶店・旅宿。

店主・野村 孝仁さん
姉と弟が営む家庭的な雰囲気が魅力で、オムライスやカレー、定食など豊富なメニューはどれもボリューム満点です。

オムから(950円)
その味わいに魅了され、地元の常連客からツーリング客まで幅広い人々が訪れています。
【店舗情報】
住/北宇和郡鬼北町小松110-1
☎/0895-48-0459
営/10:00~17:00
休/木曜、月1回日曜
P /有
HP/有
電子決済/可