創業90年以上の企業が、働き方改革!昭和・平成・令和と時代を超えて成長し続ける企業の力とは?
11月にイオンモール新居浜で開催される「東予ものづくり祭(フェス)」に出展する企業がすごいらしい!?という噂を聞き、わたくし山本清文が出展企業を取材していきます。(全5回)
東予地域はさまざまなものづくり企業がたくさん集積しています。しかしその実態やいかに!?どんなすごい企業があるのか!?
創業90年を超える企業がある!?と聞いて今回やってきたのは、新居浜市にある『西機電装株式会社 』
山本:西機電装さんはどんな会社なんですか?西岡社長教えてください!
西岡圭社長
西岡社長:各種クレーンや産業機器の制御盤などの製作をしています。設計製作から現地対応まで行っています。
また、機械の制御装置を作成します。設計図を元に一本一本確実に配線を行います。組立配線は技術者のスキルが製品の品質を左右します。
山本:さて、そんな西機電装さんですが、創業はいつなんですか?
西岡社長:1981年です。創業は40年を超えました。
山本:???あれ???創業90年以上では??
西岡社長:実は、隣にあります西岡鉄工所からスタートしたんです。なので、西機電装と合わせて西岡グループとして創業から90年以上ということなります。
株式会社西岡鉄工所は、1933年に住友別子鉱山(株)新居浜製作所(現:住友重機械工業(株))様の工場内で、西岡組として製缶塗装業務の請負を始めたことが発祥なんです。
1981年には、住友重機械工業株式会社様が制御盤など電装部分製作を外注化する動きの中で、株式会社西岡鉄工所内に電装部門を新設しました。
電装のお仕事はそこからです。最初は小さなところからスタートしました。
今はこの敷地内に2つの会社があるわけなんです。
山本:確かに、隣に!!2つの会社が敷地内に!!
新居浜市働き方改革推進企業に認定!
山本:西機電装さんは、働かれている方は女性が多いですよね。
西岡社長:はい。53名中、15名が女性です。3割弱は女性社員です。製造現場に6名と設計に4名います。従来男性中心と思われていた場所でも女性が活躍していますね。
そして、令和3年2月には新居浜市働き方改革推進企業に認定していただきました。
新工場も設立
西岡社長:より良い環境で働く場所を作るという意味でも、ちょうど新しい工場が出来たばかりなんです。ぜひ見ていってください。
西岡社長:こちらでは、粉体塗装という作業をやっています。これまでは塗装は主に西岡鉄工所でやっていたのですが、その業務を新工場で西機電装でも行っています。
そうすることで、塗装処理能力が2倍に拡充し、鉄工での薄板加工の業務もさらに受注拡大できる体制となりました。
山本:2社あることでの相乗効果ですね!なにより新しい工場はきれいですね!レールで塗装したものが運ばれていき、塗装、乾かす作業と効率的に行われていますね。
山本:塗装された部品を組み立てる。私には何の部品か全くわかりませんが(笑)。ひとつひとつがなんとも美しい!
山本:「きれいで働き甲斐がある」と社員さん。この美しさは「工場」というイメージを一変させられます。近未来の研究施設のような雰囲気。こんな場所で働きたいですよね。
西岡社長:新しい工場の粉体塗装は、経験がなくても覚えていけば出来るようになるので、未経験者も大歓迎です。
今後の目指すものとは?
西岡社長:新事業として取り組んでいるサイボウズ社のkintoneを用いた業務管理ソフト開発業務は大手企業との連携も進んでおり、日々新たな方向に進んでいます。
企業としてもよりレベルアップしていかなければと、気が引き締まります。変化の激しい時代を生き抜くためにも常に新しいことにチャレンジしていきたいです。より高い技術力をつけて質の高い仕事が出来ればと思っています。
取材後記
人が出来る作業は小さなものですが、その先につながる精密機械。そこから作り出される大きな機械。その大きな機械がまた大きな仕事をして、私たちの知らないどこかで、生活につながる働きをしてくれているんだなと感じました。
西岡さんのお話を伺って90年以上続く企業は、ただ歴史を守っているだけではなく進み続けているからこそ続いているのだということを感じました。西岡グループ恐るべし!!
新工場の美しさはまるで現代アートの美術館にはいったくらいの感動でした。
新居浜には企業がたくさんあります。東予ものづくりフェスにぜひお越しください。
ライター
山本清文
あかがねミュージアムプロジェクトマネージャー
新居浜市在住。あいテレビ・よるマチにMCとして出演中。