歯を最高の状態に導く自費診療
歯を知れば、人生が変わる!
インプラントをはじめ、先進技術を駆使した高度な歯科治療を行っている中平先生に、 タウン情報まつやまの女性読者組織“himeko”たちがインタビュー。 患者一人ひとりに合わせた質の高い治療を提供するため、自費診療での歯科治療に注力する先生の、歯科医療への思いを伺います。
Vol.7 審美歯科治療
【右】松山中平歯科クリニック/院長
中平 賢吾院長
2014年神奈川歯科大学卒業。その後、同大学大学院で歯髄生物学を専攻し、歯学博士を取得。インプラント治療のスペシャリストである父親のクリニックを引き継ぐ形で2017年開業。
【左】himeko/
東しおりさん
愛媛県出身。愛媛発ガールズメタルユニット「F R U I TPOCHETTE」としてデビューし、47都道府県全国ツアーを達成。FM愛媛パーソナリティ「noondaypop」金曜日担当。
「機能的で美しい 見た目を目指すこと。それが審美歯科です」
【東しおりさん(以下、東)】
審美歯科とは、そもそもどういった治療ですか?
【中平先生(以下、中平)】
審美歯科は、見た目を綺麗にしていく治療のことを指します。セラミックのかぶせ物をする治療やホワイトニングも該当すると思いますね。ただ、歯を削り、型取りをしてかぶせ物をつくる工程にはとても難しい手技が含まれているので、どの歯科医院でも同じ結果が得られるわけではありません。形を整えるのも、綺麗に型取りをするのにも高い技術力を要します。例えば型取りをするときに、歯と歯の境目が綺麗に型取りできていないと、ぴったり合うかぶせ物が作れません。見た目は綺麗なんだけど、実は小さな隙間があいているかぶせ物で、そこから虫歯になってし
ったというケースもあります。こういうかぶせ物の治療一つにしても、やはり技術力はとても大事な部分ではありますね。
【東】かぶせ物で歯の大きさも変えられるんですか?
【中平】変えることは可能です。例えば歯並びがガタガタになっている人を、かぶせ物である程度綺麗に治せるというメリットも審美歯科にはあります。時間的な問題などで矯正治療ができないという方には、かぶせ物で歯並びを整える治療をご提案することもありますね
【東】私は下の歯が下がっているので一度マウスピース矯正をしたんです。治療を終えて前に出たほうなんですが、これ以上は出なくて…。審美治療で治すこともできるんでしょうか。
【中平】やはり自分の骨の位置というのがあって、矯正したくてもそれ以上前に出ないケースはあります。その場合は、可能な限りまで矯正で動かして、そこからかぶせ物で微調整をするという方法もあります。
【東】前歯のように薄い歯もできるんですか。
【中平】そうですね。ある程度は可能です。ただ歯の中には神経が通っていて、あまり削ると神経が近くなってきてしまい、神経を取らないといけない状況になることもあります。
【東】私は前歯が大きいのが気になっていて、小さくしたいんです。私の家系はみんな前歯だけ大きくて…。
【中平】歯の大きさに関しても遺伝は確かにありますね。東さんの場合、歯の大きさが気になるということであれば、前歯の真ん中2本だけを少し小さい歯にしてあげるような審美歯科治療がすごくいいのかなと思いますね。
【東】審美歯科治療、とても気になります! でもセラミックって結構費用がかかるイメージがあります…。
【中平】そうですね。当院では3種類のセラミックを治療に用いており、それぞれ素材によって価格が異なります。
【東】なるほど。それは患者さんの希望や状態に適したものを選んだりするのですか?
【中平】前歯はセラミックの中で最も天然の歯に近いオールセラミックにしましょう、奥歯だったら見た目的にそこまで気にならないから一番安価なものにしましょうというふうに、患者さんのご希望と治療箇所を踏まえてご提案しています。周りの歯の色に調和させないといけないので、技工士さんが一つ一つ色を混ぜてセラミックの歯をつくっているんですよ。同じ白でも、明度や彩度などの違いがありますから、技工士さんが患者さんの歯をしっかりと確認して、適した色を作っていくっていうような感じです。
【東】自分の歯の色に合わせてつくってくれるって、すごいですね。費用がかかるのもわかる気がします。
【中平】歯の色を合わせるのはとっても難しい部分なんです。それにセラミックは後からホワイトニングをしても色が変わりません。なので理想的な色に仕上げたい場合は、最初にホワイトニングをしてご自身の歯の色調を上げてから、その色に合わせてかぶせ物をつくっていきます。歯科治療には適した順番があります。一度削った歯は二度と元に戻りませんから。
【東そう考えると、なんだか怖くなってきました。
【中平】ですから本当に審美歯科治療って歯医者さん選びがとっても大事なんです。見た目、機能的な面に対する考え方や技術、それからかぶせ物の質なども歯科医師によって全然違うので、見極めが大事ですけど、難しいですよね
【東】ただ歯を綺麗にするだけという考え方ではダメなんですね。逆に見た目を良くすることで、機能的にも改善するというケースもあったりするんですか?
【中平】もちろんありますよ。やはりそもそも歯並びが悪い人はかみ合わせも悪いことが多い。だから矯正って審美歯科として扱われることもあるんです。見た目を改善し、かつ色も気になるということであれば、追加でかぶせ物治療を行うということはありますね。また、虫歯が多い人は、虫歯治療のかぶせ物で審美的にも直しながら、歯並びの位置も整えるという人が結構いらっしゃいます。
【東】審美歯科といっても、見た目を綺麗にする目的だけではないんですね。
【中平】審美治療って、見た目を気にされて受診される方が大多数なんですが、見た目を優先しすぎて機能的な部分をおろそかにしてしまう、噛むことをおろそかにしてしまうとか、あとは歯をかなり削ってしまい、歯自体の寿命を短くしてしまうこともあります。どんな治療をするときも同じですが、たとえ前歯2本だけを審美治療する場合でも、まずは診査診断をして、今の歯の位置がどうなのか、どこまで削れるのかなどをあらかじめしっかり審査して、それをお伝えして、一緒に治療方針を決めていくことが大事ですね。
【東】やっぱり歯にも寿命があるんですね。
【中平】ありますね。特に多く削ると歯自体がもろくなってしまい、普通に噛んでいても簡単に折れてしまうことがあります。見た目だけの改善では、後々若くして歯を失ってしまうリスクもゼロではありません。やはり見た目と機能的な部分、あとは医学的に可能なのかどうか、噛む力に耐えられる設計なのかというのはしっかり診ておく必要があります。歯科医師としては、「見た目が綺麗になってよかったね」だけではいけません。患者さんの治療後のケアのことまで考え、お口の中全体の健康を考える「一口腔単位の治療」をモットーとして今後も診療にあたっていきたいと考えています。
基本情報
店名
松山中平歯科クリニック
住所
松山市千舟町4-4-6 共栄興産千舟町ビル7F
電話番号
営業時間
10:00〜13:30、15:00〜19:00
定休日
祝日 日 水
駐車場
有(提携コインパーキング)