
自家製天然酵母と手作りにこだわる、まちのパン屋さん
昭和2年の創業から、もうすぐ100年。
今治のまちとともに歩んできた「フクスケベーカリー」。

お店の前を通ると、ふわりと広がる焼きたての香り。
朝の通学路や通勤途中、買い物帰りなど、どんな日常のひとこまにも、その香りはそっと寄り添っています。

「お客様が“おいしい”と喜んでくださる姿が、何よりの励みです」と話すのは4代目店主。
パン作りの基本は、“自家製天然酵母と手作り”。
その日の気温や湿度に合わせて発酵や焼き時間を微調整し、一つひとつ丁寧に仕上げています。

代々受け継がれてきた技と想いが、今も変わらず“まちの味”として愛され続けている理由です。
この季節だけのごほうびパンも登場!

そんなフクスケベーカリーに、この季節だけの特別なパン「秋まるごとブレッド」が登場!
ふんわりとしたやさしい生地に、栗・かぼちゃ・さつまいもなど秋の味覚をたっぷり練り込んだ贅沢な一品です。

切り口からのぞく秋色の断面。
どこを食べても、ほくほくとした甘みと香ばしい風味が口いっぱいに広がり、思わず笑顔に。
見た目にもやさしい黄金色のパンは、贈り物にもぴったりです。

そして12月のお楽しみといえば、フクスケベーカリー特製の「シュトーレン」。
店頭では、今年のシュトーレンの予約がはじまっています。

クリスマスまで少しずつスライスして味わうドイツの伝統菓子で、ドライフルーツやナッツの香りが日を追うごとに深まり、冬の訪れを感じさせてくれます。
定番から人気No.1まで、種類豊富なラインナップ

フクスケベーカリーの看板商品といえば、人気No.1の「ドイツコッペ」。
発売から50年以上経つロングセラー商品で、地元では『フクスケといえばコッペパン』と言われるほどの存在です。

素朴な見た目ながら、噛むたびに天然酵母の深い味わいともっちりとした食感。
三層の切り込みには、自家製の5種類のクリーム―小倉ミックス、バタークリーム、カスタード、抹茶、チョコをお好みでサンドできます。

「今日はどの味にしようかな」と迷う時間もまた、幸せのひととき。
親子でクリームを選ぶのを楽しみにする常連さんも多く、変わらぬ味とやさしさが世代を超えて愛される理由です。

もうひとつの人気商品「ミルクフランス」は、フランスパン生地に自家製のミルククリームをたっぷり絞ったやさしい甘さが魅力。
なめらかでコクのあるクリームは、香ばしい生地との相性も抜群です。

金曜日限定で焼き上がる「カヌレ」は、フランスの修道院で受け継がれてきたレシピをもとに、外はカリッと香ばしく、中はもっちり。

その絶妙な食感と上品な甘さに、開店前から予約が入るほどの人気ぶりです。
曜日ごとに楽しめる「日替わり食パン」

毎日通っても飽きない理由が、もうひとつ。
フクスケベーカリーでは、「お客様にいろんな味を楽しんでいただきたい」との思いから、曜日ごとに焼き上げる食パンの種類を変えています。

火曜日は「玄米食パン」、水曜日は「イギリス食パン」、木曜日は「レーズン食パン」、金曜日は「全粒粉食パン」、そして土曜日は「天然酵母食パン」。

それぞれの素材の風味をいかした食パンは、トーストすると香ばしさがふくらみ、どれもシンプルながら、毎日食べたくなる味わいです。
地域とともに歩む、「フクスケベーカリー」

地元産の野菜や果物が並ぶ人気直売所「さいさいきてや」でも販売をスタート。
「お客様にフクスケのパンをもっと身近に感じもらいたい」という想いのもと、地域とのつながりを大切に活動を広げています。

昭和2年の創業から90年以上、変わらぬ味とまごころを届け続けてきたフクスケベーカリー。
老舗の伝統を守りながらも、時代に合わせて新しい挑戦を重ねるその姿に、地元ファンの信頼が集まっています。

少し肌寒くなったこの季節―。
ふんわり甘い香りに包まれながら、フクスケベーカリーで“ほっこりやさしい秋冬のひととき”を味わってみませんか?