
愛媛県松山市の坂の上の雲ミュージアムでは、 特集展示「本からたどる『坂の上の雲』の時代」を2026年11月8日(日)まで開催しています。 「こども本の森 松山」のオープン1周年を記念した展示で、明治時代の本や関連資料から、当時の文化や人びとの思想をたどります。
この記事では、見どころをご紹介します。
明治のベストセラーから、時代の空気に触れる

展示では、近代小説や児童文学、日露戦争の記録、小説の登場人物たちの著作など、『坂の上の雲』の時代のさまざまな本が、関連資料とともに紹介されています。
中でも時代を象徴するベストセラーとして、福沢諭吉の『学問ノスゝメ』と坪内逍遥の『当世書生気質』があり、このふたつの本は、それぞれ、秋山好古や正岡子規が大きな影響を受けたといわれています。
小説『坂の上の雲』でもおなじみのふたりが若き日に親しんだ本から、当時の日本の文化や人びとの思想の一端に触れることができます。
『こがね丸』や「少年世界」——こどもの本に見る明治

少年少女のための本や雑誌も、この展示の見どころ。
児童文学者の草分けである巌谷小波が書いた、こども向けのオリジナルストーリー『こがね丸』を展示しているほか、「少年世界」「少女世界」といった、こどものための雑誌も並んでいます。

文章の一部を活字にしたパネルで紹介しており、当時と今の文章や表現の違いを比べながら眺めるのも楽しみのひとつです。
また、明治時代の表紙絵や挿絵は特徴的かつ個性的で、本文だけでなく、本そのものからも時代を感じることができます。
あわせて訪れたい2階の「こども本の森 松山」

「こども本の森 松山」は、坂の上の雲ミュージアムの2階に増築され、2025年7月にオープンした図書施設です。絵本や物語を中心に、4000冊以上の本が揃っています。
利用は90分完全入替制。
(A枠9:30~11:00、B枠11:30~13:00、C枠14:00~15:30、D枠16:00~17:30)
「こども本の森 松山」を含む2階フロアは無料で利用できます。
こどもから大人まで気軽に本と向き合える空間。
展示を楽しんだあとは、「こども本の森 松山」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
特集展示「本からたどる『坂の上の雲』の時代」の基本情報
開催日:2026年7月28日(火)~11月8日(日)※休館日は除く
開催時間:9:00~18:30(最終入館18:00)
開催場所:坂の上の雲ミュージアム
住所:愛媛県松山市一番町3-20
料金:一般500円、高齢者(65歳以上)・高校生250円、中学生以下無料
駐車場:なし(車いす利用者6台あり)
問い合わせ:坂の上の雲ミュージアム(TEL:089-915-2601)