
初めまして! 知識欲を満たしたい、インドア派のライター、イチノセ・イモコです。
今回、西条で水に関わるプロジェクトが進行していることを知り、関連イベントに参加してきました。
その名も「第2回水みらい共想会議」。
ちょっと難しそうですが、水が豊富な土地・西条を舞台に、どのようなテーマが話題になっているのでしょうか?
当日のイベントの内容と、会場の様子をお伝えします。
西条の水のこと、どのくらい知っていますか?
西条市民にとって、地下から湧いてくる「うちぬき」の水は当たり前のもの。
イチノセは西条にUターンした一人ですが、以前住んでいた時は、水のことを考える機会をほとんど持ちませんでした。
一つ、水の話で気になっていたことと言えば、平成ごろに「うちぬきから出る水の量が、昔よりも減っている」と家族が話しているのを聞き、少し気になっていた程度でした。
今回、このイベントに参加するにあたって「長く地元を離れている間に、大きく変わったことがあったのだろうか?」などと考えながら、会場のSAIJO BASEへ向かいました。

西条市の(一部)地下を掘ると湧き出る、うちぬき水。

会場のSAIJO BASE外観。

「SAIJO BASE」が聞き慣れない、そこのあなた。昔の「こどものくに」と言えば、わかってもらえるはず。

イベント会場の2F会議室へ到着。

参加者が続々と集まってきます。ドキドキ。
「水みらい共想会議」は、人と西条の水との関係を育てる会
最初に、イベントの主催者であるWATER LOOP PROJECTの山中さんから、水みらい共想会議について説明がありました。
山中さんによると、水みらい共想会議は何かを決める場ではなく、とにかく集まってみて「人と西条の水との関係を育てる会」なのだそう。
さまざまな立場の人を地域に結び、つなげることが目的で、こういった集まりは今後も続けていく予定、と話してくれました。
参加した後にわかったのですが、この会議には一般の方、行政の方、大学の先生…と、たしかに幅広いジャンルの人が集っていたのです。

WATER LOOP PROJECTの山中さんから、始めのごあいさつ。

受付でいただいた資料。
左はWATER LOOP PROJECT、右はNPOさいじょうまちづくり応援団が作成したパンフレット。
この中身が気になる人は、「水みらい共想会議」に参加したいのかも。
西条の水と人の関わりは、今後どのように育っていく?
水みらい共想会議のプログラムは、1:「水とコミュニティ」のレクチャー、2:西条での水の保全と活用(みんなの取り組み)、3:ワークショップでした。
プログラム1:「水とコミュニティ」のレクチャーをしてくれたのは、法政大学の野田教授。
写真を見せていただきながら「日本各地の水場と地域のコミュニティは、どのように関連しているのか」というお話を聞くことで、他の地域のことを具体的に知ることができました。
イチノセが面白く感じたのは、野田教授のお話の入口でした。
「普通、水について研究するのは理系だけど、自然だけを見ていても問題は解決されない。実は、人間や社会、コミュニティが意見の違いや対立などの問題を抱えていることが多い」とのこと。
それをどうやったら解決できるか考え、少しでも暮らしが良くなれば、という想いで、水場をめぐるコミュニティの研究をされているそうです。
レクチャーの中で、水場には【遊ぶ、憩う、洗う、整う、探す、味わう】 といった、たくさんの関わり方があることも教えていただきました。
さらに野田教授は、「では、西条の水場が何をする場所なのかを考えたい」と言われたんです。
この言葉で、初めに山中さんが「この集まりは、人と西条の水との関係を育てる会です」と言われたことが、イチノセの中でバチッとつながりました!
実は、会議を主催するWATER LOOP PROJECTは、これまでにも西条の素材を使ったフードプロジェクトや、水を利用したサウナのプロジェクトを行っています。
だから、水みらい共想会議は、ただ専門家が話すだけの場ではないんだな、と思いました。
水に関心を持っている人、西条で暮らす人々が集まる場を作り、「みんなで西条の未来を考えて、作っていきたい」というWATER LOOP PROJECTの想いが形になっている場だとわかったのです。
野田教授のお話の先は、「これから西条の水をどのように活用し、水という資源を守ることにどうやって繋げていくのか」。
その循環を考え、実践していこうとする私たち西条市民への、力強い手がかりとなるお話でした。

法政大学の野田教授のレクチャー。熱が入ります。

質問の時間は、活発に意見が飛び交っていました。
プログラム2では、西条で水に関する活動を行っている方々から、それぞれの取り組みが紹介されました。
新町川の清掃、森と水の関係を伝える教育活動、図書館周辺でのイベント開催など、「こんな取り組みが行われているんだな」と、さまざまな活動の現在地を知ることができました。
中には、水の研究を発表した高校生もいましたよ。

西条の水について、授業での取り組みを発表した西条高校の高橋さん。

新町川の清掃活動をされている高橋さん。
新町川って、どこにあるかわかりますか?
ホタルの里や図書館の辺りを通る川です。
現在、外来種の藻がたくさん発生しているとのこと。

NPOさいじょうまちづくり応援団の高橋さん。
森の手入れや、親子バスツアーを開催し、生き物や環境の保全を伝えているそうです(ちなみに、ここまでの発表者は3人とも同姓)。

NPOうちぬき21プロジェクトの白木さん。
水と芸術のまちづくりをテーマに彫刻の設置や、図書館周辺でイベントを開催。
「ハッピーな水辺」とは、どんな場所? ワークショップでは皆のアイディアが集結
休憩をはさんだ後、プログラム3は「水が豊富な西条にどんなもの(場所)があったら、みんながハッピーになれるのか?」を考える時間が設けられ、アイディアを出し合うワークショップが行われました。
参加者全員が、じゃんけんで3つのグループに分かれた後、itoというカードゲームが登場。
このカードゲームを使って、見知らぬ参加者どうしでも、気軽に意見を言うことができる雰囲気づくりを行いました。
会の参加者をオープンに募っているので、こういう雰囲気づくりを大切にしているところにWATER LOOP PROJECTメンバーの工夫が感じられます。
大切なのは、この後。
「西条の水場にどんな場所があったら、みんながハッピーになれるのか?」
イチノセが参加したグループでは、誰かの案に対して、「どこどこ(場所)には、あなたの提案に似た、こんなものがありますよ」とか「それ、いいですね」など、活発に意見が出ていましたよ。
グループ内で案を出しあった後は、全体にむけてグループごとに発表する時間でした。
たくさんの案が出たので一部だけ紹介すると、水辺のテラスカフェ、小さい子も水と触れあえる場所、水の中に寝そべることができる場所、(足湯ならぬ)足水、水上セスナ、水でっぽう大会(リアルサバゲー)、大きな噴水を作ってショーをする…などなど、これでも一部です!
全体で3時間という長丁場でしたが、最後のワークショップではユニークなアイディアがいくつも飛び出したので、「実現すると面白いだろうな」と想像しながら楽しく聞くことができました。

各グループに分かれて、ワークショップ開始!

itoというカードゲームでグループの雰囲気を温めた後、アイディアを出し合いました。

一人ひとり、自分の意見をふせんに書いて紙に貼っていくと、1グループでも、こんなに多くのアイディアが。

グループごとに、出た意見を発表しました。

高校生の高橋さんが、グループ発表でも再登壇。本日のMVP!?
まとめ| 「ハッピーな水辺」がどんなものか、あなたも一緒に考えてみませんか?
最後に、WATER LOOP PROJECTの山中さんが「皆さんが考えてくれたアイディアは、そのまま全部、西条市長のところへ持って行きます」と言っていたので、ビックリ!
水みらい共想会議で集まったアイディアは、市民の意見として市長へ提出し、実現可能かどうか打診してみる、ということらしいのです。
この会議で出されたアイディアのどれかが、いつか西条に出現するかもしれない!?
そう考えると、西条での生活に楽しみがひとつ増えました。
次回の水みらい共想会議は、11月28日に開催予定とのこと。
あなたも西条の「ハッピーな水辺」を実現するために、水みらい共想会議でアイディアをひとつ、出してみませんか?
第2回 水みらい共想会議のアクセス・基本情報
訪れたイベント/第2回 水みらい共想会議
開催日/2026年10月4日 13:30~16:30
開催場所/SAIJO BASE
住所/西条市明屋敷131−2
駐車場/あり(53台)
料金/無料(事前予約が望ましい)
問い合わせ先/WLP事務局
電話番号/なし
メール/uchinuki.saijo@gmail.com