【INTERVIEW】弾き語りツアーがスタート!等身大の姿で歌うシンガーソングライター関取花さんにインタビュー

2023.4.10 えひめのあぷり編集部

今回インタビューをさせていただいたのは、シンガーソングライターの関取花さん。4月にメジャー2作目となるフルアルバム『また会いましたね』のLP盤の発売が決定し、全国ツアーもスタート。アルバムに込めた想いや音楽活動についてのリアルな気持ち、等身大の関取花さんの魅力に迫ります。

関取花(せきとりはな)さんPROFILE

1990年生まれ。神奈川県横浜市出身。愛嬌たっぷりの人柄と伸びやかな声、そして心に響く楽曲を武器に歌い続けるソロアーティスト。2019年ユニバーサルシグマよりメジャーデビュー。ブログやエッセイの連載などが反響を呼び、2020年には初の書籍「どすこいな日々」を発売。2022年7月6日、自身のセルフプロデュース作品としてメジャー2作目のフルアルバム『また会いましたね』をリリースし、2023年4月にLP盤の発売が決定。

『また会いましたね』は昔の自分にまた会えた大切なアルバムです。

―『また会いましたね』のLP盤が4月に発売されるとのことですが、改めて、このアルバムにどのような想いを込めたのか聞かせてください。

もともとCDとしては、昨年7月にリリースしました。アルバムが完成したとき、音楽をはじめたときのような気持ちでもう一度曲を作ることができて、昔の自分に「また会えたね」と思うことができました。


―「音楽をはじめたときの気持ち」とはどのような気持ちですか?

ああしようこうしようと頭で考えるのではなく、勝手に出てくる感覚です。ただギターを弾いて口ずさんでいたら自然と曲ができていて、そのできた曲を聴いて今自分が持っている感情に気付く…みたいな。

やはり十数年と長く音楽をやっていると、売れなきゃという焦りから流行りを考えて曲作りをしてしまうこともあったんです。でも今回のアルバムは、全然そういった感覚はなく、曲を作ることができました。


―なぜ今レコードなのでしょうか?

もともとすごくレコードが好きだったので、絶対に気に入ったアルバムをいつかレコードとしてリリースしたいと考えていたんです。「これだ!」と直感的に思ったのが『また会いましたね』でした。

レコードって、時にはかすれた音が入ったり、暑い場所に置いているとゆがんでしまう可能性があって、アナログで手軽ではないけれどそれでも、レコードを聴くと改めて音楽って素敵だな~と思える。なんだか今回のアルバムを作るときに私が感じたことと親和性があるなと思ったんです。


―個人的にアルバムの中に収録されている「やさしい予感」が好きです。メロディラインが春を思わせる明るい楽曲だなと感じます。よかったら、この楽曲にどのような想いを込められたのか教えてください。

ありがとうございます!4月からはじまる朝のラジオ番組のテーマソングとして書き下ろした、まさに春をイメージした楽曲です。まだどうなるかは分からないし、形は見えていないけれどなんだか良い予感がする。そんな予感に誘われて、新生活や生活が続いていけば良いな~という気持ちで作りました。

―はじめてこのアルバムを聴く人に、まず聴いてほしい楽曲はありますか?

どれも思い入れがありますが、一曲目の「季節のように」は、ある種選手宣誓のような気持ちで書いた楽曲です。流れる季節の中でみなさんいろいろな想いがあると思いますが、その流れに身を委ねて受け入れる、無理をせずに当たり前のように歌ったり、息をしたり、そんな風に生きていけたらいいなと思って、ピアノを弾きながら自然にできた曲です。この楽曲が一曲目にあることで、アルバム全体の雰囲気がしっくりきたなと感じています。

―このアルバムを通してご自身の「ありのまま」の姿には近づけましたか?

それが、近づけちゃったんですよね。

だから今、すごく悩んでいるんです(笑)

―悩んでる?どうしてですか?

私は周りの空気ばかり読んで、みんながイメージする私でいなきゃと思っちゃう、そんな自分のことがすごく嫌いだったんです。でも、音楽だったらそういうことを気にせずにいられる、唯一の場所を見つけた気がして、それがすごく嬉しかったんですよ。音楽を続けていたらいつか自分のことを好きになれるかもしれないって思って、そこを目指して活動してきたんですね。


今回すごく良いアルバムができて、私が尊敬する大好きなバンドメンバーが自分のことのように力を注いでくれて、コロナ禍でまだ心配がある中でツアーをして、お客さんがたくさん来てくれて…。なんだか自分も捨てたもんじゃないな、って思えて、自分のことを好きになれちゃったんです。今まで心の中にぽっかりと空いた穴から曲を生み出したりしてきたので、今はすごく心が満たされていて、それって幸せなことなんですけど今後の楽曲作りをどうしたらいいのか、まるで赤ちゃんに返ったような、不安とワクワクした気持ちがあります。

久しぶりの弾き語りツアーでは飾らない私を見せたい。

4月から弾き語りツアーが始まりますね。6/10()には愛媛・松山市でライブが予定されていますが、どのようなライブにしたいですか?

かなり久しぶりの弾き語りツアーなので楽しみです。アルバム『また会いましたね』に収録している楽曲や、お客さんからリクエストいただいた楽曲、最新作にとらわれずに新旧織り交ぜて披露できたらと思っています。


―ライブで大切にしていることはありますか?

良くも悪くもかもしれませんが、“嘘をつかないライブ”を心がけています。一曲一曲に思い入れもあって感情移入しますし、お客さんが真剣に曲を聴いてくれている姿を見て感じるものもあります。その日によって、自分のコンディションが違うので、その中でベストパフォーマンスをしたいと考えた結果、無理はせず、その日その場のリアルな自分の姿をお客さんに伝えられるようにしようと考えています。

 

―関取さんはエッセイ本も出されましたね。ブログも読ませていただいているのですが、いつも着眼点が面白いですし、言葉選びも秀逸だと感じます。普段の生活の中で気を付けていることがあれば教えてください。

私、上手く話そうとすると滑ってしまうタイプなんですよ(笑)。だからブログやエッセイ、歌詞もそうですが、狙いを定めずにライブな感じで意識しすぎずに書いています。テーマだけ決めてあとは筆に任せています。

「松山大学」の学生に勇気と自信をもらいました。

―関取さんは愛媛には何度か訪れたことがあるそうですが、特に印象深かった思い出はありますか?

「松山大学」の講義で2回ほどライブをさせていただいたことです。

当時はあまりCDも出していなかったので、何者かわからない私が、青春ど真ん中の学生たちの前でライブをするって、一番リアルな反応が返ってきそうですごく緊張したんです。でもいざ歌い始めたら、曲中もMC中も、みんなすごく真剣に聴いてくださったし、ちゃんと楽しんでくださっているのが分かって、すごく嬉しくて自信が付きました。愛媛のみなさんの県民性って素晴らしいなと感じた出来事でした。

愛媛のファンのみなさんへメッセージ

―愛媛のファンのみなさんにメッセージをお願いします。

6月に予定されている弾き語りツアー松山編では、愛媛の美味しいものやおすすめの場所など、私からは見えない愛媛の良さを、たくさん教えていただきたいです。ぜひ弾き語りのライブに遊びに来ていただけると嬉しいです!

関取 花ツアー 2023年 “関取独走” 開催決定

2023年4月1日から全15公演の全国弾き語りツアーがスタート!チケット好評発売中!

6月10日(土)愛媛・松山編
会場:MONK(松山市三番町1-10-16)
全公演チケット代:¥4,500(税込)
※当日券:¥5,000(税込)
※ドリンク代別
※3歳以上チケット必要/入場に関する年齢制限なし

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2023年4月5日リリース!『また会いましたね』LP

メジャー2枚目となるフルアルバムをLP盤として再リリース。「ありのままの関取花らしさ」をコンセプトにした全13曲を収録。
PROS-7038,9(2枚組)
¥4,950(税込)

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