愛媛県では、アフターコロナを見据え、産業の稼ぐ力の更なる強化のため、デジタル技術やロボットを実装し、地域課題の解決にチャレンジする「デジタル実装加速化プロジェクト」を展開中。
採択事業者のプロジェクトの様子をお届けしています。
現在、船舶関連事業が直⾯している3つの課題は<①完全性 ②人手不足 ③離島航路の維持・存続>。
愛媛県においても船舶関連事業である旅客・漁業の持続が困難な状況となってきている。
そこで、エイトノットが保有する自律航行システムを搭載した船を利用し、各産業を持続可能なものへと導く。
解決したい愛媛の課題とは?
愛媛県は瀬戸内海や宇和海など海に囲まれており、島しょ部に住む人も多く居る。
しまなみ海道が完成し島の住民の移動は格段に便利になったとはいえ、船での移動が必要不可欠な人はまだ多く存在するのが現状。
しかし、近年、「非効率」や「人材確保困難」「燃料の高騰」などを理由に生活に必要な旅客航路の廃止、さらにそれらの影響で離島での生活が困難になってきている。
また漁業においても、担い手不足、事故多発、燃料費高騰による収益圧迫などが問題となっている。
自律航行(自動運転)できる船を導入し様々な問題を解決!
(チャレンジャー:株式会社エイトノット)
ロボティクスとAIの専⾨家集団として、⼩型船向け⾃律航⾏技術開発を中⼼に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進し、社会課題の解決を⽬指す「株式会社エイトノット」。
陸上を移動するのと同じくらい⼿軽に⽔上を移動できる⼿段をつくり、⼈と海との関わりを深めることで、海を基点とした新しい経済圏や周辺ビジネスを巻き込んだエコシステムの構築を進める。
今回はエイトノットが保有する小型船舶の自律航行システムを、水上タクシーなど旅客船向けに搭載した場合と、漁船に搭載した場合において、経済合理性や安全性の観点で、各産業が持続可能なものになるかを実装する。
自律航行船の導入により、船舶同士の衝突事故低減、操業中に作業が可能になりワンオペでの作業効率向上、船の操縦経験が不要となり従事者増加、雇用時の人材の幅の拡大などが期待できる。
⼤三島で⾃律航⾏EV⽔上タクシーの実証運航
(実装フィールド:今治市大三島)
本事業では⼤三島のツーリズム総合施設である「WAKKA」とパートナーシップを組み、⾃動運転機能を搭載したロボットAIクルーザーを⽤いた新しい船旅観光スタイルを提案。
第⼀弾として、事前募集したモニター向けに⼤三島周辺海域での遊覧体験や、観光スポットとして有名な⽣⼝島瀬⼾⽥港への送迎を実施し、安全航⾏体制の確認とユーザー体験の検証を⾏った。
⼩型船舶向け⾃律航⾏プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」はタブレットの画⾯で⽬的地をタップするだけで、⽬的地までの安全な⾃動ナビゲーションを実現。
航⾏中の周辺障害物や他船回避はもちろん、⼿動操作では難しい着岸までフルオートで完了する。
すでに、500km / 100時間の航⾏実績がある。
愛媛県での今後の展開について
今後は県内でのパートナー事業者を増やし、多様で魅⼒的なコンテンツを有する愛媛県をはじめとした瀬⼾内海エリアを繋ぎ、⾃由に⾏き来が可能な新しい⽔上交通インフラを構築。
2025年には瀬戸内地域で水上タクシーとして、無人航行船の社会実装を目指す。
TRY ANGLE EHIMEの最新情報はこちらから確認を!