
西予市・城川は栗のまち!県内トップクラスの生産地
愛媛県の南西部に位置する西予市・城川町。
山あいの静かな集落が広がるこの地域は、昼夜の寒暖差が大きく、実がしっかりとした栗づくりにぴったりの環境です。

だからこそ城川は、多くの栗を生産している“栗の里”なんです!
しかし、近年は大きな転換期を迎えています。
収穫量 はこの10年でなんと50%減少。高齢化が進み、後継ぎがいないまま畑が手つかずになるケースも増えています。

「栗だけで生活するのは難しいんです」と話すのは、栗農家の三瀬さん。
栗の生産者は、兼業農家が多く、一人ひとりが工夫しながら農業を営んできました。
「空いた土地がたくさんある今、逆にチャンスだと思っている」と三瀬さんは話します。
土地があるのに、人口が減る。
逆を返せば、栗の木を新たに植えられる環境が整っているということ。
自然豊かなこの町だからこそできる栗づくりが、次の世代へ受け継がれようとしています。
ピンチをチャンスに。立ち上がった「西の栗」

愛媛県はかつて全国でもトップクラスの栗の産地で、昭和のはじめには“栗王国”と呼ばれるほどの勢いがありました。
しかし現在では生産量が最盛期の半分以下に…。

高齢化や後継ぎ不足により、手入れされないまま放置される栗の木も増えています。
この状況を変えようと、城川ファクトリーと三瀬さんたちが手を取り合い、2年前に「西の栗」を立ち上げました。

地域の方から手入れが難しくなった栗園を借り受け、冬場には枝を剪定し、日光が当たりやすく風に強い“低い木”に仕立てていきます。

栗は手をかければ長く実をつけますが、一度枯れるともう実をつける木には戻らないのだそう。
冬の剪定は、次の年の収穫量を決める大切な仕事です。

栗農家にとっては、秋から冬にかけてとても忙しい時期。
秋に栗を収穫して選別の作業、冬は木の剪定があります。
こうした、一見地味な作業の積み重ねが、ツヤツヤに輝く栗を育てるのです。
栗を育てることがふるさとの風景を守る!
最近では、ラジコン草刈り機などの機械を導入し、作業の効率化も進めています。
実際に、県外から移住してきた若いご夫婦も新たな仲間に加わり、「西の栗」には新しい風が吹き始めています。

また、栗を育てることは、地域の景観を守ることにもつながるのだそう。
土の香り、季節の移ろいを肌で感じながら働く毎日は、自分の手で地域を元気にしているという実感になります。

収穫した栗は地元の企業「城川ファクトリー」へ出荷します。
栗きんとんやモンブランどら焼きなど、人気のスイーツへと生まれ変わります。
大粒で艶やかに輝く、城川の栗!

「まるで宝石みたいで、本当にツヤツヤなんですよ」と三瀬さん。
城川で採れる栗は、ひと粒がとても大きく、存在感たっぷり!
昼夜の寒暖差が大きい山あいの気候と冬場の剪定のおかげです。

収穫の時期になると、木で熟した栗が自然に落ちてきます。
「熟して自然に落ちてきた栗だけを収穫しています」とのこと。
品種によって、イガごと落ちるものと、イガのなかから実だけが落ちるものがあり、一粒ずつ丁寧に拾い集めます。

木漏れ日の下で、艶やかに実る大粒の栗。
その一粒ひと粒に、自然の力と人の想いが静かに息づいています。
品種も味わいも多彩!城川の栗に込められた職人の技
城川では、いくつもの品種の栗が育てられています。
早く実るものから、じっくり熟して秋の終わりに収穫を迎えるものまで。
お盆明けから10月下旬までの約2か月間、少しずつ種類を変えながら、収穫していきます。

なかでも三瀬さんがとくに気に入っているのが、「紫峰(しほう)」と呼ばれる品種。
粒が大きく、紫がかったツヤのある見た目がとっても美しい栗です。
「美しくて、見ているだけで嬉しくなります」と語る三瀬さん。
丁寧に剪定された木で育った栗は、どれも形が整って艶やか!
栗の木が並ぶ山の斜面には、そんな“育ての技”が光る栗の実が並びます。
城川ファクトリーの“栗スイーツ”が大人気!

栗農家の再生と並行して、地元の「城川ファクトリー」では、城川産の栗を使ったスイーツづくりにも力を入れています。
「城川の栗の個性を生かすお菓子を作りたいと思っています。」
そう話すのは、城川ファクトリーの森田さんです。
一つひとつ栗の個性を生かしながら、やさしい甘さと素材の香りを引き出すのがモットー。

道の駅きなはい屋しろかわでは、もち×栗の食感が楽しい「和栗ともちの黒蜜パフェ」など、新作スイーツも登場しています。

なかでも注目なのが、スイーツブランドのメニークエストとのコラボで誕生した新商品「栗バターフィナンシェ」。
真ん中にのった栗ペーストは、城川ファクトリーの人気商品「栗きんとん水まんじゅう」にも使われている特製のもの。
長年培った技術と想いがつまったペーストを使い、栗の香りとバターの風味がふわりと広がる贅沢な焼き菓子です。

道の駅併設の「いっぷく茶屋」では、ふわふわの生地に栗ペーストをたっぷり挟んだ「モンブランどら焼き」も食べられます。
どのスイーツからも、城川の栗への深い愛情が感じられますね。
現地に行けなくてもOK!ふるさと納税で味わう城川の栗
現地までは行けないけれど、城川の栗を味わってみたい!
そんな方におすすめなのが、ふるさと納税で楽しめる“城川の栗スイーツ”です。

城川ファクトリーの一番人気は、栗と少しの砂糖だけでつくる「栗きんとん」。
余計なものを加えないからこそ、栗そのものの素朴な甘さが際立ちます。
口に入れた瞬間、優しい甘さに、ほっとする味わいでした。
ふるさと納税の「極上和栗きんとん」は、「栗きんとん」の素となるペーストです。
愛媛県産の和栗を惜しみなくふんだんに使用し、ふっくらと丁寧に練り上げています。
解凍後は、そのままでも食べられますが、茶巾絞りにして本格和菓子、マロンスイーツの材料にもなります。

ふわふわ生地に栗ペーストをたっぷり挟んだ「モンブランどら焼き」も人気の一品。
まるでケーキのような贅沢感で、幅広い年代の方から好評を集めています。
さらに、手のひらサイズのかわいい「和栗とはちみつのちっちゃいようかん」、そして夏にぴったりの「栗きんとん水まんじゅう」など、四季折々の味わいも楽しめます。
どれも城川ファクトリーが自信をもって届ける、地元の栗の魅力が詰まったスイーツです。

ひと口食べれば、口いっぱいに広がる城川の栗のやさしい甘さ。
食卓に並べるだけで、遠く離れた西予の山里の風景が思い浮かぶような、そんな味わいです。
ふるさと納税で応援できる!未来へ続く城川の栗づくり

「栗の木は、一度植えたら何十年も実をつけてくれる。
だからこそ、次の世代に残せる形で育てていきたいんです。」
そう語る三瀬さん 。
手入れが追いつかなくなった栗の木を引き継ぎ、再び実をつける木々を増やしてきました。
収穫や木々の手入れ。
そのすべての作業が、城川の景観を守り、未来へと続く栗づくりの一歩になっています。

森田さんもまた「地元の栗を使ったお菓子づくりを通して、この地域の栗の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい。」と話します。

農家と加工会社が同じ想いで手を取り合うことで、“地域ぐるみの栗づくり”が少しずつ広がっています。
栗を育てる人、加工する人、食べる人。
それぞれの想いが重なって、城川の栗はこれからも実り続けます。

「おいしい」を通して地域を応援できるのが、ふるさと納税の魅力。
ふるさと納税で選ぶそのひと口が、西予市の山の恵みと、未来の栗づくりを支える力になります!
秋のご褒美スイーツとして、“城川の栗スイーツ”を選んでみてはいかがでしょうか。
■『道の駅きなはい屋しろかわ』の情報
【住所】愛媛県西予市城川町下相1008-1
【営業時間】9:00~18:00
【定休日】元旦・毎週火曜
【電話番号】0894-82-1100
■『西予市ふるさと納税』の情報
【お問合せ先】西予市産業部 経済振興課
【電話番号】0894-62-6408