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医療法人三全会うめもとクリニック(松山市)最近、動作が 遅い…これってパーキンソン病?【メディカルレポート】

2025.12.9 えひめのあぷり編集部

【Question】
最近、動作が遅くなってきた気がします。
これもパーキンソン病ですか?

【Answer】
初期症状が見逃されやすい疾患ですが、早期診断と治療がカギになります

【Doctor's Profile】
山下泰治 院長

愛媛大学医学部卒。2022年8月1日より継承開院し、内科一般分野、脳神経内科およびリハビリテーション科など幅広く診療を行う

「その人らしい生活」を守る治療

脳内の神経変性によって起こるパーキンソン病は、進行とともに運動機能の低下だけでなく、気分の落ち込みや意欲低下、痛み、認知機能の変化など多岐にわたる症状が現れる。65歳以上では100人に1人以上が発症するとも言われ、近年はパーキンソン病パンデミックと呼ばれるほど世界的に患者数が増加している。

「うめもとクリニック」では「その人らしい生活」を守ることを治療のゴールに掲げ薬物療法と運動療法の二本柱によるアプローチを重視。
薬は脳内のドパミンの作用を補うもので、副作用や効果を確認しながら、個々の体質に合わせたオーダーメイドの処方が行われる。

▲問診を大切にする山下院長の想いが伝わ るナチュラルな雰囲気の診察室

一方、リハビリでは、動作が小さくなるパーキンソン病特有の動きに対応し、動作の「振幅(大きさ)」を意識した専門的プログラムも導入。「リハビリだけ」「薬だけ」ではなく、両者をうまく組み合わせてこそ症状のコントロールが可能になると院長は語る。

さらに同院では、治療意欲そのものが低下しやすいという病態の特性にも目を向けている。成功体験を重ねる工夫や、できたことへの丁寧なフィードバックを通して、患者の「やってみよう」という前向きな気持ちを引き出すリハビリを実践。

▲点滴などを受ける処置室はブースで仕切り、 落ち着いて過ごせるよう配慮

「意欲の低下もまた症状の一つ。心の動きまで含めて、総合的に支えるのが医療だと考えています」と山下院長。

訪問リハビリやデイサービスとの連携体制も整っており、通院が難しい人でも継続的なサポートが受けられるよう配慮されている。治療の先にある暮らしを見据えながら、一人ひとりに合ったケアを提供している。

検査・治療レポート【パーキンソン病の治療】

通院と訪問リハビリテーションの“二本柱”で支え、患者の生活に寄りそう治療の流れを紹介

【step01】外来で神経内科医が丁寧に問診と診察

まずは山下医師が問診と診察を行い、症状を確認。必要に応じて血液検査などを追加し、パーキンソン病かどうかを診断する。症状の程度や生活への影響も含め、話し合うところからスタート。

▲訪問リハビリや福祉サービスの計画を立てる

【step02】介護サービスと連携し体制を構築

毎朝、医師やセラピストでミーティングを行い、状態把握やリハビリ内容・頻度・負担をすり合わせる等、綿密に連携。必要時は地域の支援先とも連携し無理のない形で治療と生活支援を組み立てる。

▲暮らしの中で役立つ内容が中心となっている

【step03】訪問でのリハビリをスタート

訪問リハビリでは、作業療法士が自宅を訪問し、日常生活の動作や困りごとを確認。身体機能や動作の癖を評価したうえで、立ち上がりや歩行など、特性や利用者の希望に応じたメニューを設定する。

【step04】定期的な通院で治療の見直しと再調整

通院時に、症状の変化や薬の効果を医師がチェック。リハビリの内容や回数も含めて再調整し、必要があれば支援計画を更新。院内外のチームで長期的にサポートする体制が整っている。

できることを一緒に考えます

パーキンソン病は、症状も進行の仕方も人それぞれです。だからこそ目の前の困りごとに寄り添いながら、薬やリハビリを組み合わせた方法をご提案しています。安心してご相談ください。

院長山下先生

運動と交流を日常に心も体も動かすデイサービス

▲デイサービス施設では、様々な器具を 用いながら訓練を行う

医療法人三全会が運営するリハビリ特化型デイサービス「plum」では、リハビリ機器を使った個別の運動に加え、集団での体操やレクリエーション、季節行事などを通じた交流の場も提供。

▲休憩スペースも完備。安心して通うこと ができる

パーキンソン病に限らず、高齢者の身体機能の維持や社会参加を支えることを目的としており、「家にこもりがち」「1人だと運動が続かない」といった悩みに応える居場所となっている。

スタッフはリハビリや介護の専門職で構成されており、安心して参加できるのも特徴。訪問リハビリや通院治療と組み合わせることで、より柔軟で効果的な支援が可能となる。

医療法人三全会うめもとクリニックの施設情報と診療時間・休診日

施設名医療法人三全会うめもとクリニック
電話番号089-976-1277
住所松山市南梅本町甲1271


診療時間
8:30~12:30

14:30~18:30


※13:30~14:30は訪問診療

△土曜は17:30まで※祝日は13:00まで

医療法人三全会うめもとクリニックのアクセスマップ

「フジグラン重信」駐車場内

医療法人三全会うめもとクリニックのホームページはこちら

うめもとクリニックの基本情報

店名

うめもとクリニック

住所

松山市南梅本町甲1271番地

電話番号

089-976-1277

営業時間

8:30~12:30、14:30~18:30

定休日

日 木 祝日午後※午前中診療

駐車場

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