
愛媛県松山市の松山兎月庵文化歴史館では、2026年10月31日(土)から12月6日(日)までの土・日曜日に、伊豫先哲『宝の言葉展』が開催されます。
愛媛・松山ゆかりの直筆や実物とあわせて、先哲や偉人の名言や金言を紹介する展覧会。
こちらの記事で、見どころをご紹介します。
愛媛・松山に生きた先哲や偉人の言葉を、直筆と実物で見る

伊豫先哲『宝の言葉展』では、愛媛・松山に所縁のある直筆や実物を公開するとともに、先哲や偉人が残した数々の名言や金言を紹介。
言葉そのものだけでなく、筆の跡や紙の質感など、書かれた物が持つ情報に触れられるのが特徴です。
今回の展覧会は、郷土が生み育んだ古典を通じて、その言葉が訪れた人それぞれの「心の置き方」のヒントになれば、そんな思いで企画されました。
古文書や掛軸を間近に見る時間は、教科書の一行では伝わらない言葉の重みを感じさせます。

例えば、松山藩第四代藩主 松平(久松)定直の「しろかねの猫より雪の兎かな」。
元禄十五年・十二月十五日、播州赤穂の浪士が主君の讐を報じて罪を受け、大石主税等十名の義士が松山藩預けとなって藩邸に入るや松平定直はいたく忠臣の義挙に感じ入り、病臥中であったにもかかわらず自ずから玄関へ出迎えに至った折に吟じた句と記されている、という由来が伝わります。

他にも、中江藤樹の「幸にしてこの經今に存す。聖人、豊學びて至るべからざらんや」(幸いにして今の営みがある。聖人とは多くを学んでこそ生まるるものである)、足立重信(半兵衛)の「臣の望他なし、君の城閣を観望し得る所を我が墳墓の地となし給へ幽明異にすると雖も永へ君を護らん」(『伊豫先哲言行録』より)などが並びます。
進化するAIの時代に、実物が語る言葉の力に触れる

伊豫先哲『宝の言葉展』は、進化するAIや社会の信憑性に一石を投じる企画として準備されました。
実物が語る言葉が、意味以外のどのような力を持つのかを体感できる場です。
しかも、同じ愛媛・松山に生きた時間軸の異なる先哲や偉人たちの言葉に囲まれているため、時代の違う言葉を重ね合わせながら、それぞれのヒントを得られます。
これまであまり語られてこなかった郷土の偉人を、一人ひとりが再発見するきっかけにもなることでしょう。
旧士族末裔のお屋敷で、松山の文化歴史に出会う

会場の松山兎月庵文化歴史館は、旧士族末裔のお屋敷及び家屋を保存するとともに、松山の文化歴史を中心とした美術品や資料などを展示している体験型ミュージアムとして、2018年にオープンしました。

豫州松山の希少古文書、伊予人直筆掛軸及び直筆書簡、直筆消息、江戸期の和綴じ本、豫州松山窯古陶磁、古砥部、藩絵師書画、道後水月焼などが展示されています。
展示は土・日曜日のみの開館。入館は17時までです。
秋から冬にかけての土・日曜日、松山の文化歴史にゆっくり触れる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
伊豫先哲『宝の言葉展』の基本情報
イベント名:伊豫先哲『宝の言葉展』
開催日:2026年10月31日(土)~12月6日(日)の土・日曜日のみ
開催時間:11:00~18:00(入館17:00まで)
開催場所:松山兎月庵文化歴史館
住所:愛媛県松山市持田町3-1-22
駐車場:あり(3台)
入場料:1,000円、大学生以下 無料(郷土文化継承のため。要学生証提示。小学生以下は保護者同伴)
問い合わせ:松山兎月庵文化歴史館(TEL:089-934-5988/土・日曜のみ)