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【新居浜の企業紹介】File4:有限会社佐々木組|山本清文Presents「ものづくりの熱は冷めない!」

2023.10.19 えひめのあぷり編集部

コンビニの定番商品の〇〇!実は有限会社佐々木組の技術が一役買っていた!?

11月にイオンモール新居浜で開催される「東予ものづくり祭(フェス)」に出展する企業がすごいらしい!?という噂を聞き、わたくし山本清文が出展企業を取材していきます。(全5回)
東予地域はさまざまなものづくり企業がたくさん集積しています。しかしその実態やいかに!?どんなすごい企業があるのか!?

東予ものづくりフェス ホームページ

最先端機器の関連部品の製造も行う有限会社佐々木組

山本:有限会社佐々木組さんはどんな会社なんですか?岡野樹さん教えてください!

担当の岡野樹(おかのたつき)さん

岡野さん:私ども佐々木組は、産業用フレームの製缶、溶接加工、レーザー切断、筺体製作などを行っています。機械加工・塗装も対応しております。また、半導体製造装置など最先端機器の関連部品を製造もおこなっています。

山本:さて、そんな佐々木組さんは私たちに馴染みのあるコンビニのあの商品にも関わっているとか?

岡野さん:はい。直接商品を作っているわけではありませんが(笑)。このお話もコンビニエンスストアの大手企業様の新たな工場を建造するということで、機械も必要ということで依頼いただきました。機械の一部分ではありますが、国内工場で今も稼働しているようです。

山本:もしかすると、私たちが食べているおにぎりの海苔も新居浜の佐々木組さんが作った機械で出来たものだと!?

岡野さん:有名なコンビニチェーンさんなので、おそらく。これがその写真です。

山本:なかなか素人がみてもわからないですが、この機械がないとおにぎりがないわけですから!ありがたいです!

岡野さん:ただ、コンビニのおにぎりの海苔の機械ばかりを作っているわけではありません。むしろ毎回違うものを作り続けている方が多いです。愛媛県内はもちろん、全国から『こんなものが作れないか?』という相談や設計図案が送られてくるんです。

山本:これは、焙焼炉の部品ですね。全く何かわかりませんが(笑)これが組み合わさって製品になるということですね。こんな風に、佐々木組さんは毎回違うものを、その都度オーダーメイドを作り続けているということですか?これって大変じゃありませんか?

岡野さん:そうですね。大変ですね(笑)。改めて考えると毎回違うものが多いですね。しかし全国各地から相談をいただける存在であるということはありがたいですし、やりがいがありますね。これからもオーダーに答え続けていきたいですね。一般の方が見られるオーダーメイドというと、あかがねミュージアムに設置されている『銅婚の鐘』です。この土台の部分を作らせていただきました。安全性やデザイン性を考えながら作らせていただきました。七年目の銅婚の方はもちろん、皆さんにぜひ細部までご覧いただけたらと思います。

お仕事の内容を教えてください!

山本:ところで岡野さんは普段どんなお仕事をしているんですか?

岡野さん:事務仕事もするのですが、この大きな機械を使って仕事しています。新しく導入した機器です。とっても高価で、家が何件作れるだろうってくらい高価です。

山本:家がいくつもできる!?

岡野さん:そう(笑)。でもこれを導入したことで、飛躍的に早く質の高い加工できるようになったんです。どんどん使って新しいことをやっていきたいです。

岡野さん:さらに、導入したと言えば、新しく工場が出来ました。とてもきれいですし、作業が効率的に行えるようになりました。働き甲斐がありますね。

佐々木組がこれから目指すものとは?

岡野さん:ものづくりは、機械を使って作るわけですが、やっぱり『人』が作っているんですね。そこがやっぱり一番大事かなとと思います。心を込めてひたむきにものづくりに取り組む職人がいる。これが一番の強みです。実は私は転職して今、佐々木組で働いているのですが、元々友達が働いていたんです。

岡野さん:仕事の悩みがあって相談したら「うちの佐々木組に来たら?」と言ってくれたんです。僕に加えてさらにもうひとり友達も加わって今では同僚です(笑)。
今転職して6年が経ちましたが、誘ってくれた友達に感謝しています。いい会社を紹介してくれてと。
まじめな話、人が大事なんです。『人』が持つ技を次の世代に伝承していくこと。今度は僕が次の若い世代に伝えていく立場になるんです。それが目指すところです。
なので、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?初心者でも大歓迎です!

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取材後記

あかがねミュージアムの銅婚の鐘は実は続きがありまして、あの鐘のミニチュア版を私のやっているお芝居で使いたくて無理言って作っていただきました。これがまたかわいい!無理難題をお願いしているにも関わらず、オーダーメイドのお仕事をしてくださいました。こういったことを普段からされているんだなということがよくわかりました。
また、友達に一緒に働かない?って言えるということは、今の職場・仕事に自信があるからこそだと思います。当たり前のようですが、本当に大事で素敵な話だなと思いました。
みんな仲良さそう!「人」が大事というお話がとても腑に落ちました。

ライター
山本清文
あかがねミュージアムプロジェクトマネージャー
新居浜市在住。あいテレビ・よるマチにMCとして出演中。

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