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海をわたり命をつなぐ診療船「済生丸」——離島の医療を支える希望のクラウドファンディング

2025.6.24 えひめのあぷり編集部

医療機器更新のため、3,000万円を目標にクラウドファンディングを開始

岡山・広島・香川・愛媛の4県済生会が共同で運営する巡回診療船「済生丸」が、老朽化したX線機器の更新を目指し、クラウドファンディングを開始しました。
プロジェクトのタイトルは、「海をわたり島の人々の命をつなぐ。巡回診療船『済生丸』が運ぶ希望の光」。目標金額は3,000万円で、2025年6月2日(月)から8月29日(金)までの88日間、READYFORにて寄付を募ります。

プロジェクトページはこちら

瀬戸内海の島々に医療を届ける「済生丸」

瀬戸内海には約700の島々が点在し、そのうち84島には人が暮らしています。しかし、その半数以上は医療機関が整っておらず、病気の早期発見や適切な治療を受けることが難しい現状があります。
こうした離島医療の課題を解決すべく、国内唯一の診療船「済生丸」は、約60の島々を巡り、診療や健診を行ってきました。「海をわたる病院」として親しまれ、これまでの総航走距離は地球約23周分にあたる931,155.86km、延べ63万人以上が受診しています。

「済生丸」の活動についての記事はこちら

医療を止めないために——老朽化するX線機器を更新したい

「済生丸」での診療に欠かせないのがX線機器ですが、現在使用中の装置は老朽化が進んでおり、2025年12月までに更新する必要があります。
更新対象となるのは、以下の機器や関連設備です.
・胃部X線TVシステム
・胸部集検X線撮影装置
・乳房用X線撮影装置
・FPDシステム
・X線室の鉛防護壁復旧・機器搬入工事など

このうちクラウドファンディングでは、その一部費用として3,000万円の支援を目指しています。

「無医島の人々に医療の光を」——診療船の原点

「済生丸」の誕生は、1962年(昭和37年)。岡山済生会総合病院の当時の院長・大和忠夫氏が「無医島の人々に医療の光を」という想いで提案し、翌年には運航を開始しました。国が過疎地域の保健医療対策を進めていた時期と重なり、島しょ部に予防医学を根付かせる先進的な取り組みとして注目されました。
今もその志は引き継がれ、がんなどの早期発見や健康教室を通じて、島民の健康維持に貢献し続けています。「済生丸」の診療で早期がんを発見し、島での元気な生活を続けている方も少なくありません。

クラウドファンディング概要

▶タイトル:「海をわたり島の人々の命をつなぐ。巡回診療船『済生丸』が運ぶ希望の光」
▶URL:https://readyfor.jp/projects/saiseimaru
▶目標金額:3,000万円
▶募集期間:2025年6月2日(月)9:00~8月29日(金)23:00(全88日間)
▶形式:寄付金控除型/All in方式(目標未達でも実施)
▶資金使途:X線機器および関連設備の更新費用の一部
▶ギフト(返礼品):3,000円~1,000,000円まで8コースを用意
 ・お礼のメッセージ
 ・サポーターとしてHPへ名前掲載(希望者のみ)
 ・オリジナルポストカード など

「島で安心して暮らしたい」という当たり前を守るために

医療が届きにくい島の暮らしを支えてきた「済生丸」。
その活動を今後も続けていくために、あなたの応援が必要です。
一人でも多くの方の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

支援はこちらから!

済生丸に関するお問い合わせ

瀬戸内海巡回診療事業推進事務所(岡山済生会総合病院内)
担当:原田 佳子
電話:086-253-6071
E-mail:saiseimaru@okayamasaiseikai.or.jp

社会福祉法人 恩賜財団 済生会松山病院の基本情報

店名

社会福祉法人 恩賜財団 済生会松山病院

住所

松山市山西町880-2

電話番号

089-951-6111

営業時間

【午前】初診8:30〜11:30、再診8:00~11:30、【午後】13:00〜16:00(予約患者のみ)

定休日

祝日 日 第2・第4・第5土曜日

駐車場