
2025年10/28・29開催 歴史と文化が息づく宇和島の秋祭りで特別な体験を
愛媛県宇和島市にある「宇和津彦神社」で、2025年10月28日(火)・29日(水)の2日間、伝統の秋祭りが開催されます。
長い歴史を持つこのお祭りは、地域の人々の深い信仰と誇りが今も息づく行事です。

宇和津彦神社は、初代宇和島藩主・伊達秀宗ゆかりの由緒ある神社。
南予の守り神として1200年以上にわたって崇敬を集めてきました。
江戸時代に伊達家入部後、伊達10万石の一ノ宮として現在地に建立され、第12代景行天皇の御子、南予地域を開拓し治めた國乳別皇子を祀っています。
お祭り初日となる28日(火)は、10時から荘厳な神事が執り行われ、19時からは宵宮祭が始まります。
宵宮祭では、境内で八ツ鹿踊りや巫女の舞、獅子舞などの伝統芸能が次々と披露され、幻想的な時間が流れます。
南予に残る伝統美と躍動を間近で

この祭り最大の見どころは、なんといっても八ツ鹿踊りと牛鬼の共演です。
八ツ鹿踊りは、江戸時代初期に仙台から宇和島へ伝わったとされる舞で、西日本では福井県小浜地方と愛媛県南予地方だけで見ることができる貴重な伝統芸能。
伊達家との繋がりも深い「宇和津彦神社秋祭り」では、宇和島藩主伊達秀宗が宇和島に入部したのを機に、郷里・仙台を懐かしんで伝えられたものだと言われています。
仙台周辺の鹿踊と歌詞やリズム、踊り方など共通点が多く、「回れ回れ水車、遅く回りて、堰に止まるな、堰に止まるな」という歌詞に合わせて小学生8名が鹿の角をかたどった頭飾りをつけ、優雅で可憐な舞を披露!

現在、宇和津彦神社祭礼では牛鬼、八ツ鹿踊り、猿田彦(巫女舞)、獅子舞などが祭りを盛り上げています。
伝統的な優美な踊りと、子どもらしい可憐な姿がなんとも印象的で、地域の歴史と文化を肌で感じられる瞬間です。ぜひ見に来てくださいね~。
巨大な牛鬼の熱気に包まれる宇和島の夜

さらに、宇和島の秋祭りを語るうえで欠かせないのが牛鬼。
全長5~6メートルもの巨大な牛鬼は、長い首と迫力ある顔立ちで見る者に強烈な印象を残します。
人の力で動かす牛鬼が町中を練り歩き、首を大きく振る姿はまさに圧巻!
子どもから大人まで誰もが夢中になる、この地域ならではの伝統を間近で堪能できますよ。

28日(火)は、「宇和津彦神社」での神事、29日(水)は午前中から神輿や牛鬼が町内を巡行します。
16時頃からは南予文化会館前・牛鬼ストリートで御旅所祭(お練りなどの披露)が行われるので、初めて参加する人は必見です!
各団体による神輿渡御も迫力満点。
歴史と地域の誇りが詰まった伝統行事は、訪れる人の心に深く残ることでしょう。
町中を練り歩く神輿や牛鬼、伝統芸能の数々を追いかけて、宇和島の風情を満喫するのもおすすめ♪
伝統文化に興味がある人はもちろん、観光や家族のおでかけにもぴったりな秋祭り。
この機会に、宇和津彦神社秋祭りで心に残る体験をしてみましょう。
宇和津彦神社秋祭りの情報
開催日/2025年10月28日(火)~10月29日(水)
開催時間/28日 10:00~(神事)、19:00~(宵宮祭)/29日 午前中(神輿渡御)、16:00頃~(御旅所祭・八ツ鹿踊りなどのお練り披露)
開催場所/宇和津彦神社周辺
住所/愛媛県宇和島市野川新13
料金/なし
お問い合わせ/宇和津彦神社 0895-22-1276