「えぷり」とは?

【つぶらかドーナツ/カフェ】卵・牛乳不使用!元「おいとはん」の素朴でやさしいドーナッツを味わおう(愛媛/内子町)

2025.12.17 曽我美なつめ

県内のイベント出店で人気のドーナッツがいつでもここで食べられる!

こんにちは!ライターの曽我美なつめです。
今日ご紹介するのは、2025年6月に内子町立山に新しく誕生した「つぶらかドーナツ」です。
お店の名前は知らない人でも、「おいとはん」のドーナッツ、と聞けばピンと来る人ももしかしたらいるのではないでしょうか。

これまでにも県内のさまざまな出店イベント・マルシェで、素朴かつ優しい甘さが人気を呼んでいた「おいとはん」。
子どもからお年寄りまで、幅広い世代に愛されるドーナッツの秘密とは?

そして今年オープンしたお店を、ここ内子町に作った理由とは?
こだわりの美味しいおやつ、そして店舗の魅力を今回はたっぷり深掘ってきました。

お店は緑豊かな山あいの道沿いに!店内はイートイン利用もOK

「つぶらかドーナツ」があるのは、松山市から内子町を繋ぐ国道56号線沿いの山中。
中山川の川沿いの道路にあるお店は、過去に倉庫だった建物をリノベーションしており、グレーを基調とした無機質ながらもどこか手作り感のある外観となっています。

お店を訪れる人の大半は車での来店ですが、実はお店のすぐ近く、徒歩5分ほどの距離の場所にはJR伊予立川駅も。
そのため土日などの週末は、南予旅を電車で楽しむ人がJRに乗って訪れる事もあるのだとか。

お店に一歩足を踏み入れると、かわいくて広々としたカフェスペースも!
「おいとはん」時代はドーナッツも当然テイクアウト専用でしたが、ここ「つぶらかドーナツ」になってからは、持ち帰りと併せて店内でのイートインもOKとなりました。

複数人で使える大きなテーブルや、二人使いにオススメなベンチ。
お一人様用でゆったり使えるテーブルも。

お店の周囲は自然に囲まれており、耳を澄ますとすぐ近くで流れる川のせせらぎも聴こえて来そう…。
時々聞こえる電車の走る音も、なんだかのどかでノスタルジックな気分になりますね。

なめらかで素朴な味わいの秘密は○○?定番だけでなく期間限定商品も

お店の営業日には毎日、店内奥のショーケースに数種類のドーナッツが並びます。
「おいとはん」こと「つぶらかドーナツ」の最大の魅力は、やはりドーナッツの素朴さ!

近年のスイーツは“SNS映え”などを重視したものも多いですが、お店で作られるのはむしろ言わば“日常のおやつ”。
当たり前に、私たちの生活のそばにあるようなスイーツという点が大きな魅力でしょう。

ドーナッツには県産小麦をはじめ国内産の食材をメインに使い、卵・牛乳は不使用。
その代わりに豆乳が使われている点も、なめらかでやさしい味わいや、ふんわりした生地の舌触りの秘密です。

またその時々で登場する期間限定フレーバーも、地元である愛媛県内の旬食材などを使う事も多いのだとか。

定番となるのは商品名通り生地の優しい味わいを楽しめる「そのまま」や、サトウキビの自然な甘さが味わえる「きび糖」。
お子さんにも人気なのは、色味もかわいい「ココア」だそう!

また通常商品のみならず、季節限定の商品もぜひ見逃さないで。
秋も深まっていたこの日のショーケースには香り豊かな「ほうじ茶」や、内子町石畳産の栗を使った商品も!

季節によっては「レモン」や「ラムレーズン」などの限定フレーバーも登場するとのこと。
お店のInstagramなどでも時々新商品のお知らせがあるので、気になる方はぜひチェックを。

また「つぶらかドーナツ」のこだわりは、ドーナッツだけではありません!
ゆったりとカフェタイムを楽しみたい方はぜひ、おやつのお供としてドリンクメニューにも注目してみて。

コーヒーは、店主さんが県内外から集めたお気に入りの豆を提供。
また数種類のハーブをお店独自の配合で淹れた「つぶらかブレンド」や、グレープフルーツのような酸味とほのかな苦みが特徴的な西予市明浜の柑橘ジュース「ゆげひょうかん」など。
他ではなかなか飲めない、ここだけのドリンクも満載です。

ドーナッツとドリンクは、共にイートイン・テイクアウトどちらもOK。
平日は比較的店内の席にも余裕があるそうですが、イートイン利用はお会計時に一言スタッフさんにお声をかけておくといいかもしれませんね。

自分のために、そして娘のために!いつか叶えたかった夢の実現へ

「おいとはん」時代から長年こだわりのドーナッツを作り続けてきた、「つぶらかドーナツ」店主。
それが移住でここ愛媛・内子町へとやってきた、横浜市出身の西側亜希子さんです。

愛媛は元々、松山出身である旦那さま所縁の地。
約10年前に「そろそろ実家に帰りたい」という旦那さまからの提案で、まだ幼い娘さんを連れて家族3人で愛媛へIターンしてきたそう。

「せっかくなら、今までの都心部とは全然違う暮らしがしたかったんです」と西側さん。
「移住検討中にたまたまTVで存在を知った内子町に興味を惹かれ、足を運んだ日がこちらもたまたま、菜月自然農園さんで毎月行われている「丘の上の日曜市」の日で。そのマルシェの光景が、私の思い描く理想の“田舎暮らし”のイメージにぴったりだったんです」。

今まで都会での生活しか知らなかった西側さんにとって、のどかな田舎を体現したその光景は、まさにいい意味での“カルチャーショック”でした。
それ以来内子町という町が大好きになり、そのままここでの暮らしを決めたそうです。

ではそんな西側さんは、なぜ「おいとはん」のドーナッツ販売を始めたのか。
一番のきっかけは、内子町移住の決定打ともなった「丘の上の日曜市」に「出店側として参加してみない?」と知人に誘われたことでした。
「断る理由はまったくなかったですね」と西側さんは穏やかに笑います。

そうして「おいとはん」として、2015年にイベント出店を始めた西側さん。
当初はラインナップ商品の一環だったドーナッツが徐々にお店の定番となり、県内から好評の声も続々と届くように。
このままイベント出店だけを続ける道もありましたが、ふとある日、西側さんは“昔からの自分の夢”を思い出したと言います。

「実は若い頃から、自分のお店を持ちたいと密かに考えていて。ずっとそれはぼんやりした、本当にただの“夢”だったんです。
一方で、私はかなり早い年齢で実の母を亡くしていて。ふと気づくと自分も歳を重ねて、母が亡くなった時の年に近づいて来ていたんです。そんな中、やっぱり自分の人生を満足いくものにしたいと思ったことが、お店出店の大きなきっかけでしたね」。

そういった理由に加え、「母親として、自分の娘にも大人が夢を叶える所を見せたいと思った」と西側さんは語ってくれました。
そんな思いをきっかけに、店舗作りの一歩を踏み出した西側さん。

およそ1年半の準備期間を経て、今年の2025年6月に無事、地元・内子町で念願のお店を持つこととなったのです。

自分の店を持つという夢を実現し、念願叶った今の心境についても尋ねてみました。
すると「目標を達成して、すでにゴールしてしまったような気持ち」「本当はここからがスタートなんですよね」と西側さんは苦笑します。

「強いて言えば、今は新たに作った店内のイートインを利用するお客さんをもっと増やしたいな、という感じでしょうか。
私自身もそうなのでわかるんですが、喫茶店やカフェで誰にも邪魔されない“独りの時間”を過ごしたい時ってたまにありますよね。なのでお店では敢えて、知人や話しかけて下さった方以外には積極的に声をかけません。存分に“おひとりさま”を満喫してもらえたら」。

内子町にやって来た時はまだ3歳だった娘さんも、今では中学生。
「豊かな自然や温かな周囲の人々のおかげで、とてもしっかりした子に育っていて。時々イベントや店舗の営業も手伝ってくれるんです。お店スタッフの経験も、彼女の人生勉強になっていると嬉しいですね」とやわらかい笑顔を見せてくれました。

穏やかでゆったりとした時間の流れを、美味しいドーナッツと共に楽しもう

店舗は現在、1カ月のうち不定期に10~15日ほど営業。
週末はこれまで通り、県内各地へイベント出店に出向く日もあります。
お店のスケジュールは毎月Instagramの公式アカウントで発信しているので、訪問前は必ずそちらをチェックしておくのがオススメとのこと。

緑豊かな内子町の山あいに佇む、素朴でどこか懐かしい美味しさを思わせる「つぶらかドーナツ」のドーナッツ。
忙しい毎日に疲れたら、ぜひ気分転換にドライブで自然を満喫しつつここに立ち寄ってみては。
のどかで穏やかな、ゆっくりとした時間の流れる特別なひと時が、美味しいおやつと一緒に楽しめるはずですよ。

公式HPはこちら

つぶらかドーナツの場所はこちら

つぶらかドーナツの基本情報

店名

つぶらかドーナツ

住所

喜多郡内子町立山5370

営業時間

11:00~17:00(売り切れ次第終了)

定休日

不定

駐車場

曽我美なつめ

この記事を書いたのは

曽我美なつめ

二次元カルチャーメディアと四国・愛媛ローカルメディアの二軸でライターとして活動中。
「平凡な毎日にちょっぴり変化を起こすような、ワクワクする情報をお届けします!」

得意ジャンル:

音楽ほかエンタメ

〇松山市在住
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