
こんにちは!
生まれも育ちも今治、2人の子どもを育てる兄弟ママライター・おまいです。
毎月、今治のラーメン店をママ目線でご紹介しています。
寒い季節がやってくると、濃厚なラーメンが食べたくなりますよね!
今回訪れたのは今治市南宝来町にある「きく麺」さん。
ハローワークのすぐ隣という分かりやすい場所で、多くの人が訪れる「今治豚骨ラーメン」のお店です。
お店のこだわり、メニューの魅力、そして店主さんの素敵なお人柄たっぷりお伝えします!
昼はラーメン、夜は焼鳥。二刀流亭主の一杯

「きく麺」さんがオープンしたのは2022年5月。
店主の菊川さんは、昼間は「きく麺」でラーメン、そして夜は「きく鳥」という焼鳥屋さんを営むまさに食のプロ!

お店を始めるきっかけは、コロナ禍で「きく鳥」への来客が減った時でした。
時間のあいた昼間に親戚のラーメン店のお手伝いを数年続けるうちに、「自分でもラーメンを作りたい」という熱い思いが芽生え、開業を決意されたとのこと。
きく麺さんの自慢は、「今治豚骨ラーメン」。
豚骨と鶏白湯を合わせた独自のスープが特徴です。

鶏白湯スープのベースは鶏ガラや「もみじ(鶏の足)」を使用しています。
「きく鳥」では身や内臓を使用し、鳥を余すところなく使われているそうですよ。
この豚骨と鶏白湯のあわせスープが、濃厚なのに豚骨特有の匂いを抑え、深い旨味を生み出しています。
食材を大切にする想いが伝わる ほっと落ち着く店内

スープは8時間もかけてじっくり煮込み、さらに3日かけて熟成させています。
時間と手間暇をかけて作られているんです。

しかし菊川さんは、取材中決して「大変だ」という言葉は使われませんでした。
食材を余すところなく大切に使用し、時間をかけて最高の状態で提供するプロとしての責任感と愛情が、穏やかな笑顔から伝わってきました。

きく麺さんはお店の雰囲気も魅力の一つです。
店内は、店主の菊川さんのセンスが光るお洒落な空間。
木材と鉄を組み合わせたDIYの内装はお洒落で、どこかホッと落ち着ける温かさです。
こんな柄、おばあちゃんの家で見たことある!と感じる懐かしい昭和レトロな雰囲気も漂い、不思議と居心地が良い!

また、店内のTシャツや壁のデザインについても、スタッフさんの特技や経験を活かして採用したものが多いとのこと。

「これもね、スタッフが作ったんよ♪」と嬉しそうに話す菊川さんの様子からは、お店を一緒に盛り上げる仲間たちへの優しい配慮と信頼が伝わってきました。
それぞれの好きがきっと見つかる、組み合わせ無限のラーメン

ここからは、いよいよ個性的で魅力あふれるラーメンをご紹介します。
きく麺さんではまず「味付け」を選んでから、「種類」を選ぶスタイルです。

・あっさりもと味 鶏油の白
全てのラーメンの基本となるのが、この「白」です。
豚骨と鶏白湯のブレンドにより、豚骨特有の匂いが抑えられているのが、最大のポイント!
「豚骨はちょっと…」と避けていた方も、これならきっと挑戦しやすいです。
口に入れると、濃厚な旨味に驚きますよ。
細麺にスープがしっかりと絡みつき、美味しさのあまり無心ですすってしまうほど。
今回私はネギ好きなので「ねぎらーめん」にしました。
たっぷり乗った白ネギと青ネギたっぷりで満足感アップ♪

・痺れて旨辛の赤
辛いもの好きな人には絶対に試してほしいのが「赤」。
花椒(ホアジャオ)の本格的な痺れと、鼻から抜けるスパイシーな香りがたまりません!
ピリッとした辛さが身体を温めてくれるので、寒い時期には特におすすめです。
チャーシュー好きなら、お椀の半周をぐるっと囲むチャーシューが嬉しい「チャーシューめん」を。
さらに贅沢に「特上チャーシューめん」にすると、お椀一周がチャーシューで溢れているそうですよ!

・こってり甘玉味噌
こちらは、背脂と真ん中の赤玉味噌を溶かしながらいただく、濃厚な一杯。
少しピリ辛で旨辛なスープは、一度食べ始めるとレンゲが止まらなくなります。
こってり濃いめの味が間違いなく白ご飯が欲しくなる美味しさです。
きく麺さんのチャーシューの美味しさも格別でしっとりと柔らかく、口の中でとろけます。
ベーシックなラーメン(750円)でも2枚乗っているのは豪華!

・スタミナごはん
ラーメンのお供に頼んでほしいのが、スタミナごはんです。
中にはチャーシューの端っこや、「きく鳥」で使用しなかった人参や玉ねぎを甘辛く煮たのがたっぷり。
食材を余すことなく使い切る菊川さんの工夫に、主婦として感動しました!
一口食べると、甘辛い味付けの中に、どこか懐かしく優しい味も感じました。
箸が止まらない中毒性があるので、ご注意くださいね♪
さらに、「旨辛の赤に麻油を入れて」「にんにく油の黒に背脂を入れて」など、お客さんの細かなカスタマイズにも柔軟に対応してくれるそうです。
自分好みの一杯を追求できるのは、とってもワクワクしますよね!
子どももぺろり♪また通いたくなる理由

菊川さんは取材中「きく麺は地元のお客さん、きく鳥は観光や県外のお客さんがそれぞれ多い。どちらのお客さんにも、ずっと愛されるお店であり続けたい」と語ってくれました。
そんな想いでお店を続けているからこそ、ラーメンの味にも優しさと丁寧さがしっかり込められています。

実は小食だったうちの長男が小学生に上がった時、初めて一人で一杯丸ごと完食できたラーメンが、きく麺さんの「白」でした。
その時びっくりしたと同時に成長も感じたのが我が家にとっては思い出の味です。
以来、長男も私と同じくラーメン好きになっています♪

小食の子どもでもペロッと食べられる美味しさや、匂いの少なさはママにとっても、お店選びに嬉しいポイント。

きく麺さんは、お子様連れももちろん大歓迎!
家族で安心して利用できるお店ですよ。
濃厚なのに匂いが少なく、食材への愛と人への優しさが詰まった菊川さんの作る「今治豚骨ラーメン」。
ぜひ一度、温かい一杯を味わってみてください。
ラーメンの美味しさだけでなく、菊川さんの穏やかな人柄に心満たされますよ!