
可愛くて奥深い!キャラクターたちが織りなすハッピーな世界観

「あっ、このキャラ見たことある!」
「このキャラと、あのキャラの作者さんって、一緒なの!?」
そう、きっと驚くはず!
愛媛県西予市の歴史文化博物館(以下、歴博)では、特別展「絵本作家たかいよしかずのハッピーワールド IN EHIME」が開催中!
100冊以上の絵本を手がけてきた絵本作家であり、誰もが一度は目にしたことのあるキャラクターを数多く生み出してきた、デザイナーとしても幅広く活躍している作家・たかいよしかず先生(以下、たかい先生)の世界観を、たっぷりと楽しむことができます。

ハッピークリエイターを自称するたかい先生の作品はどれも、見る人を元気にするようなポジティブなオーラがいっぱい!
そんな明るく前向きなエネルギーに満ちた会場内では、絵本の原画やキャラクターの立体作品、たかいワールドが味わえる体験スペースと、ワクワクする仕掛けに溢れています。
思わず写真を撮りたくなってしまう、可愛いフォトスポットも満載です!
この特別展は、たかい先生の人生観や、幸せになれる考え方にも触れることができる、まさにハッピーワールド!

そして今回は、なんと…!
絵本作家・たかいよしかず先生ご本人に、見どころをご紹介いただきました!
30年前から愛されている『みんなが知ってるキャラクター』がたくさん登場する特別展なので、おじいちゃん・おばあちゃんからお孫さんまで、三世代みんなで楽しめます。
この記事では、これから観覧される方への参考に、見所やうんちくをご紹介。
ラストでは、抽選でチケットのプレゼントもありますよ!
見応え大!ワクワクする大型展示

筆者のイチオシは、どこか懐かしい駄菓子屋さんの再現空間。
昭和の空気漂う駄菓子屋さんの、台紙とヘッダーにご注目ください!
めちゃくちゃ可愛い、手描きのイラストで玩具たちがリメイクされています。

たかい「リアルに作りすぎちゃって、観覧者さんが購入できると勘違いして、いくつかもぎ取ってしまいました(笑)」
たかい「僕が好きな玩具は、クスっと笑ってしまう内容が書かれている占いです」
本物と偽物が混じった、昭和レトロなホーロー看板もありました。
昭和レトロ好きなみなさん、どうぞお見逃しなく!

お好み焼きの食品サンプルを使った真剣衰弱ゲームや、大きなすごろくなど、体を使って楽しめる展示も見逃せません。
遊びながら、自然と作品世界に入り込める工夫が随所に散りばめられています。
見た目がリアルな真剣衰弱は思ったよりも難しくて、子どもたちだけでなく大人も夢中になれますよ。

たかい先生の代表作の一つ、絵本『ようかいむら』シリーズ。
これまで100体以上の妖怪を、世に生み出してきたそうです。
そんなたかい先生の妖怪作品に入り込んだ感覚を味わえるのが、『なめなめ温泉』!
たかい「とある事情で、お湯が無くなってしまいました(笑)」
たかい「せめて浴槽内に入って、記念撮影していってください」
なんとも、遊び心の溢れる空間です。

目に飛び込んでくるのは、大迫力の達磨!
たかい「招き猫と達磨を融合させた、世界一縁起の良いキャラクター『ネコダルマン』です」
たかい「ご利益、ありそうでしょ(笑)」
ユーモアのある巨大ネコダルマンといい、壁一面に広がるイラストのパネルといい、思わずカメラを構えたくなるアートなスポットも充実しています。
コツコツが未来をつくる。たかい先生の『人生という作品』

ここで、たかい先生についてご紹介しましょう。
たかい先生の生き方は、一言でいえば「コツコツと積み重ねてきた物語」です。
特別な才能だけで一気に駆け上がられた訳ではありません。
目の前のことを一つずつ、丁寧に積み重ねてきた結果、たかい先生の今があります。

たかい先生の最初の挫折は、4歳頃に遡ります。
同級生が描いた怪獣の絵の上手さに、衝撃を受けたのだそう。
たかい「…僕より、絵の上手い人が居るんだなぁ」
しかしそれでも描くことをやめなかったことが、すべての始まりです。
好きという気持ちを手放さず、描き続けたこと。
それが今のたかい先生を構築する、大きな土台となりました。

年齢が上がり、小学生になったたかい先生。
学級新聞の四コマ漫画で、クラスメイトを笑わせた経験が「誰かを喜ばせたい」という、ハッピークリエイターの原点となりました。
たかい「この時の『喜びの記憶』が、現在の作品づくりにも深く根付いています」

進路においても、迷いと選択の連続だったそう。
漫画家を目指すも、断念。
アニメーターを目指すも、挫折。
イラストレーターを志し、鍛錬の日々。
大学の教育実習を通じて「子どもに何かを伝えたい」という想いから絵本作家を目指すも、出版までに苦節20年!

会場入口すぐには、現在の活躍に至るまでの作品が壁一面にズラリ。
たかい「卒業制作の評価は可で、一歩まちがえば留年…あぶなかったです」
たかい「でも、そんな僕でも今こうして幸せにやっています(笑)」
たとえ完璧でなかったとしても、『続けることで、道は開けるんだよ』というメッセージが伝わってきますね。

大学卒業後はデザインをする会社へ入り、商品企画やデザインなど多様な仕事に携わり、2,000点以上の商品を世に出してきたというたかい先生。
たかい「会社員という生き方を選んで良かったです、おかげさまで色々な経験ができました」
どんな経験も無駄にしない姿勢が、現在の幅広い表現力につながっています。

また、日々の積み重ねとして象徴的なのがスケッチブックの存在です。
たかい先生は常にスケッチブックを持ち歩き、思いついたことを描き留めることが習慣になっているのだそう。
2026年で、すでに331冊以上に突入!
この『記録する力』こそが、創造の源となっています。

たかい先生の作品には、こうした人生の積み重ねがそのまま表れているようです。
この特別展は、作品を見る場であると同時に、「生き方」に触れて考える場でもあります。
やりたいことを探している子どもはもちろん、大人にこそ響くのではないでしょうか。
たかい先生の作品には、静かで力強いメッセージが込められています。
まるで生きている!キャラクターたちが愛され続ける理由

怪獣や妖怪といった一見『怖い』存在でさえ、どこか愛嬌のあるフォルムに落とし込まれているのが、たかい先生流。
丸みのあるフォルムや、あえて外したバランス感覚は、見る人の記憶に残りやすく、「また会いたくなる」あたたかな魅力を生み出しています。

たかい先生の代表作、明治のマーブルチョコレート『マーブルわんちゃんズ』は、日本人なら一度は目にしたことがあるでしょう。
このマーブルわんちゃんがきっかけとなり、たかい先生の念願だった漫画連載が実現しました。

たかい「僕のマーブルわんちゃんは、可愛いから採用されたと聞いていました」
たかい「でも実際は、不細工だったからが採用理由だったと後で知ったんです(笑)」
たかい「可愛いモノや美しいモノはすぐに飽きられるけど、不細工なものは愛着が湧くんですって」
愛されるキャラクターって、どこかに人間味や余白を持っているものなのかもしれませんね。
このエピソードは、創作における『完璧でないことの価値』を教えてくれます。

30年以上続く人気シリーズ『怪談レストラン』の装丁やキャラクターデザインも、たかい先生が携わっています。
たかい「僕は正直、人物を描くのが苦手でした」
しかしその苦手なことに向き合ったことで、たかい先生の新しい可能性が開けたのだそう。

ホラーでありながらどこかユーモラスで、読者の心に残る独特の世界観。
その裏には、試行錯誤と努力の積み重ねがあったそうですよ!
パネル展示に、詳しい情報があります。
思わずフフッと笑ってしまうかも!
『描きたい』をあきらめなかった、マンガに込めた情熱

たかい先生の作品制作の特長の一つは、「必ず複数案を出す」というスタイルです。
ひとつの作品の裏には、世に出ることのなかった数多くのアイデアが眠っているのだそう。
しかしそれらは決して無駄ではなく、別の作品へと形を変えて生き続けていきました。
この積み重ねの思想こそが、長年創作を続けてこられた理由のひとつです。

『やったね!スカンピー』は、主人公をスカンクに設定したものの、世界観づくりに苦戦したという作品。
たかい「当時、主人公をスカンプーという名前にしようとしたものの、某ポケットなモンスターに同じ名前のキャラクターがいたことから、スカンピーとなりました(笑)」
最終的にスカンクに発明家という職業を与えたことで、一気に世界観が確立され、話がポンポンと生まれ出てきたそうです。

『リルルちゃんのありえな日記』。
キラキラした女子に憧れる子どもたちが読む雑誌のなかで、あえて『失敗しちゃう主人公』を描いた異色の作品です。
「ありのままでもいいんだよ」というメッセージが共感を呼び、7年以上続く人気作品となりました。
ページをめくれば、心がちょっと軽くなる絵本たち

30年以上温め続けたキャラクターが、待望の絵本化!
くもん出版の『くろくまくん』シリーズは、優しい世界観と温もりのある表現で、多くの読者に愛されています。

全国の方言をキャラクター化した、ユニークな作品たち。
たかい「言葉の響きや意味から、形を想像するのがとても面白く、ハマりました」
たかい「方言は全国で5,000単語近くあるそうなので、コンプリートを目指します(笑)」
大阪弁や土佐弁だけで、すでに100体以上が生まれています。
今後が楽しみですね!

友だち・夢・自己肯定感など、大切なテーマをやさしく伝える絵本たち。
実際の社会問題をきっかけに生まれた作品もあり、大人が読んでも考えさせられる奥深さがあります。
人とのかかわり方や、生き方について問いかける絵本です。
特に「それって、ほんとにざんねんかな?」は、思考が凝り固まってしまった大人にも響きますよ。
日本が誇る『妖怪文化』に触れて

味のある墨絵イラストに、韻を踏むテンポの良いフレーズが添えられた掛け軸。
ほぼ一発勝負で、一気に描き上げた墨絵イラストなのだそう。
言葉もイラストも、どちらも楽しみながら作られたという作品です。

歴博所蔵の『百鬼夜行絵巻』では、日本が誇る妖怪文化のルーツが体感できます。
江戸時代の妖怪絵巻を通して、日本の想像力の豊かさに触れてください。
道具が妖怪になるという発想は、現代の創作にも通じるものがありますね。

怖いのに、なぜか可愛い!
たかい先生の描く妖怪たちは、子どもにも親しみやすいフォルムと雰囲気が優しいです。
たかい「僕の妖怪はマイルドだから、子どもたちの妖怪デビューにピッタリかなと思っています」
たかい「僕の妖怪を入口に、ゆくゆくは絵巻物にも興味を持ってもらえたら」

可愛らしさの中に、日本の伝統文化が息づいた「ようかいむら」シリーズから、これからも目が離せません!
きっと心に残る一日になる、『好き』が探せる・思い出せる場所

この特別展は、ただの特別展ではありません!
作品の裏にあるたかい先生の人生観や想いに触れることで、「自分も何か始めてみたい」と前向きな気分になるアート空間です。

子どもは新しい発見を、大人は忘れかけていた感情を思い出させてくれるかも。
家族で訪れて、それぞれ違う感想を持ち帰るのもきっと楽しいはず。
あなたの中の『ワクワク』が、そっと目を覚ましますよ!
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みなさんお待ちかね!
抽選でペア20組・40名様に無料入場券をプレゼント!
■特別展「絵本作家たかいよしかずのハッピーワールド IN EHIME」
開催期間/2026年4月18日(土)~6月14日(日)
開催時間/9:00~17:30(展示室への入室は17時まで)
開催期間中の休館日/4月20日(月)、4月27日(月)、5月7日(木)、5月11日(月)、5月18日(月)、5月25日(月)、6月2日(火)、6月8日(月)
観覧料/特別展観覧料が必要
大人(高校生以上)1200円(900円)、65歳以上800円(600円)、小中学生600円(500円)※( )内は20名以上の団体料金
※特別展観覧券で常設展・新常設展もご覧いただけます。