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【内子藝術祭】芸術の秋!自然画家 絵美さんの世界を堪能!(愛媛/内子町・おでかけレポ)

2025.10.27 えひめのあぷり編集部

こんにちは!えぷりライターのからです!
急激に秋めいてきましたね。
体調崩されていないでしょうか?

秋と言えば、みなさんは何を思い浮かべますか?
私は、食欲も捨てがたいけど、芸術も大好きです!

内子町を舞台とした藝術祭が開催中ということを聞き、「内子藝術祭」に行ってきました!

昔ながらの街並みと現代アートのコントラスト

「そういえば藝術祭やってたな、会場どこだろう?」と、最寄りの駐車場に車を停めて調べていたら、そこが会場のひとつでした。
こんな偶然があるのね。
しかも、ずっと気になっていた「自然画家 絵美」さんの展示会場。
これは運命だ!と、大興奮で会場の中へ…

会場には、色とりどりの作品がずらり。
なんと作家ご本人もいらしていて、興奮を抑えながら、そっと作品を眺めていました…(笑)

実は私、高校時代は美術部に所属していました。
そのときに見た、ジャクソン・ポロックの絵の具をまき散らすように描いた作品をふと思い出したんです。

「私もこんな絵、描いてみたかったなぁ~」
当時の顧問に「抽象画は、基礎ができていないと描けないんだよ」と言われたことを思い出しました。

作品の中には、家族を描かれたものもたくさんありました。
もちろん、このタッチで。
私には、人の形には見えなくて。
でも、ものすごく温かさを感じる。

だからきっと絵美さんには、世界がこんなふうに見えているんだろうな…。
「こんなふうに見えてるんですか?」と聞いてみました。
「そうなんです!!」と、とっても嬉しそうなお返事が。

一見抽象画に見えるけど、絵美さんにとってはこれは事実であって、「具象画」なのだそうです。
う~ん、奥が深い。
アーティストになるべくして生まれてきた方のだろうなぁ…。

こちらは、農家さんのハウスの中で育ったトマトの絵だそうです。

どうやってトマトと思ったらいいかな…?と眺めていましたが「ハウスの中で育っているトマトが、すごく気持ちよさそうだったんです」という、絵美さんのお話を聞いて納得。

この一部分だけでも、ふわふわと、あたたかいものに包まれている雰囲気、伝わってきませんか?

完成した作品は、「農家さんよりまず先にトマトに見てもらいたくてトマトに見せてきたんです!」と幸せそうにお話される絵美さん。
これだけモデルを愛してくれる画家さんがどこにいるでしょうか。

トマトも嬉しかっただろうな、農家さんは目をつぶって待ってたのかな、なんて、そのときの様子を想像して、こころがほっこりしました。

絵美さんのカラフルで優しい世界

こちらの3枚は、私が気に入った絵です。
何が描かれていると思いますか?

茶色ベースのもこもこちゃん。
横側まで、キャンバス一面が作品になっているところもツボです。

お次は黄色のぽこぽこちゃん。
宝石みたいで、キレイですね。

最後はこちら。
ピカピカの金がアクセントになっていて、実物はもっと美しかったです。

なんとこの3枚、スイーツでした!
えぇ?!と、二度見、三度見をしました(笑)

そういわれると、あれはマカロンの重なっている様子かな…。
カヌレの断面かな…。
お抹茶味のショコラかな…なんて、想像がふくらみますね♪

そして何より、スイーツもこんなふうにカラフルに見えている絵美さんが生きている世界。
色も優しくて、こんな世界に住んでみたいなぁ…と、想像を超えて妄想も楽しめます。(笑)

こころを打たれた1枚との出会い

最後は、作品に込められた思いにこころが打たれた1枚。
絵美さんが、美術や図工の先生たちの研修講師をされたときに描かれた1枚だそうです。

タイトルは「TEACH」
「学校の先生たちに、私が教えることなんてないしなあ…」と悩まれ、じゃあ絵を描こう!と決められたそうです。
でも、当日になっても何を描こうか決まらず…。

講義を受けに来られた先生たちが、教室に1人、また1人と入ってこられたとき、「この先生はこの色」「この先生はこれ」と、先生たちのイメージが湧いたそう。

「気付いたら机の上に乗って絵を描いていました」と、優しい笑顔でお話してくださった絵美さん。
その場にいた先生たちから、感じとったものでできた作品。
ひとりでも違う先生がいたら、また違った雰囲気の作品になっていたのでしょうね。

絵も生きてるんだなぁ…と、感動しました。
そんな制作秘話を聞かせていただけて、本当にありがたかったです。

教えるということは、ただ伝えることじゃない
信じて、待って、寄りそうこと

1番の感動ポイントはここでした。
子育ても一緒だよなぁ…って。

正しさの押し付けではなく、子どものことを信じて、待って、寄りそう。
ときには、「これで良かったのかな」と迷うときもあると思います。
そんなときには、自分のことを信じて、待って、寄りそう。

「何枚も服を着こんだ自分じゃなくて、ありのままの自分で向き合うことって大切ですよね」
とお話される絵美さん。

「あ!私わかりました!」
とはっとされて「だから作品の両端、何も描かなかったんだ!」と。

ありのままの絵美さんで、たくさんの先生たちを包み込んだ作品だったのですね。
そうやって、作品とも自分とも向き合っていく。
そんな生き方にもこころを打たれました。

会場全体を包み込む、優しい空気

他のお客さんともお話をはじめられ、「この絵は…」と裏話をたくさん聞かせていただきました。
アーティストの頭の中をのぞき見させていただけて、とても贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

作品や、絵美さんのお人柄からパワーをもらい、私も頑張ろうと思えました。
きっと、私たちよりもたくさんの色がある世界で生きている絵美さん。

自身は真っ白なお洋服で身を包んでいて、どんな色も受け止める準備ができているように感じました。
製作中に絵の具がついたズボンさえアーティスティックで、自由で、うらやましいくらいでした。

こちらは絵美さんお気に入りの画角。
作品が全部見えて、照明の位置も全部違ってぽわぽわしていて好き、と教えていただきました。

うん、これはすてき。
もう語らなくても、感じとれるようになってきたのでは?

作品だけでなく、絵美さんのお人柄を含め会場全体がぽわぽわとした空気に包まれていました。
アートが好きな方、内子町が好きな方、絵美さんとお話してみたいなという方、一度遊びに行かれてみてはいかがでしょうか?

また、このほかにも、近くの上ノ山天神社に絵馬の奉納もされているそうです。
坂道を登って、さらに階段を300段と、おまけの7段。
これだけの努力をしたのちに見える、木々に囲まれた神社と絵馬もすてきでした。

芸術祭に間に合わない方はぜひ、絵馬の方もチェックしてみてくださいね。

内子藝術祭・内子ビジターセンター情報
開催日/2025年10月18日~26日
開催場所/五十崎凧博物館(愛媛県喜多郡内子町五十崎甲1437)
    天神産紙工場及び屋根裏ギャラリー(平岡甲1240-1)
    内子町ビジターセンター 2階ギャラリー(内子2020)
    旭館(内子2307)
    Ted’s Guest House(内子1973)
    コミュニティースペースみそぎの里(只海甲456)
    横田酒店ギャラリー「創是」(内子1613)

駐車場/あり
問い合わせ先/一般社団法人内子町観光協会(9:00~16:30・木曜休館)
電話番号/0893-44-3790

公式Instagram URL

自然画家 絵美さんInstagram

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