
フットワーク軽く各地を訪ね歩いているとらのまるです。
12月に入り、朝晩の冷え込みが強まり、吹く風から自然の移ろいを肌で感じています。
今回は愛媛県今治市大三島にある「伯方の塩 大三島工場」を訪問しました。
しまなみ海道の旅の途中に立ち寄れる人気スポットであるここでは、あの有名な「は・か・た・の・し・お♪」の製造工程を見学できるだけでなく、実際に塩づくりの体験もできるんです。
その様子をレポートします。
「は・か・た・の・し・お♪」の世界へ
伯方の塩大三島工場は、海辺に建ち、爽やかな景色がとてもきれいです。
工場の入口には伯方の塩チャイムが設置されています。
あの有名なフレーズを自分の手で鳴らすことができ、入場前からテンションが一気に上がって思わず笑顔になってしまいました。
その先の見学通路では、塩づくりの工程を間近に見られます。
真っ白な塩の山はまるで雪景色のようで圧巻。
工場の中なのに、自然の恵みを感じることができます。

巨大な伯方の塩オブジェは、インパクト抜群のフォトスポット!

巨大オブジェの横には、力強い筆致で書かれた「本物」。
伝統と信頼を感じる一枚です。

2階へ進めば伯方の塩の世界。
期待感いっぱいの階段メッセージ!

工場見学のスタート地点。

撮影禁止の張り紙。
見学は記憶に残すことにしましょう。
圧巻!流下式枝条架併用塩田!
工場敷地内には、昔ながらの「流下式枝条架併用塩田」(りゅうかしきしじょうかへいようえんでん)が再現されています。
これは、自然の恵みを最大限に活かした伝統的な製塩法です。
私はずっと、塩は海の水をただ乾かせばできるものだと思っていましたが、枝条架に海水を流し、風と太陽で濃縮し、さらに釜で煮詰めて結晶を生み出していたそうで、塩づくりの奥深さにハッとしました。
このことを知らなかったのはきっと私だけではないはず(笑)

流下式枝条架併用塩田を再現したミニチュア模型。
伝統の知恵が、わかりやすく紹介されています。

実物はこちらです。昔ながらの塩づくりを再現された流下式枝条架併用塩田。
写真映えするスポットでもあります。

2009年、流下式枝条架併用塩田プロジェクト始動を記す壁面展示。

「伯方島は塩田を守りたい」
地域の願いを込めた力強いメッセージ。
お土産コーナーで楽しむ伯方の塩グッズ!
工場見学の締めくくりは、お土産コーナー。
ここには伯方の塩を使った商品がずらりと並んでいます。
定番の「伯方の塩」はもちろん、料理好きには嬉しい調味料や、限定のスイーツまで揃っています。
塩を活かした入浴グッズまであり、見ているだけで楽しくなります。
旅の記念に持ち帰れば、家でも伯方の塩の魅力を味わえるのが嬉しいポイントです。

伯方の塩グッズがずらり!見ているだけで楽しいお土産コーナー。

食品だけじゃない!靴下やTシャツまで揃う!

塩ビールや、塩コーヒー。
どんなジャンルにも自然に溶け込む塩!
お土産コーナーで並んでいるラインナップを見ると、「塩ってこんなに万能なんだ!」と驚かされます。

塩の恵みを肌で感じる石鹸。

石鹸はお試しもできます。気軽に塩の恵みを体感!
塩づくり体験で自分だけの塩を!
最後は塩づくり体験。
海水を煮詰めて結晶ができる過程を見ながら、自分の手で塩を仕上げていく時間は特別。
完成した塩は袋に詰めて持ち帰ることができ、世界にひとつだけの「マイ塩」として思い出になります。子どもから大人まで夢中になれる、工場見学のハイライトです。

看板を見たら参加したくなる、塩づくり体験。
体験は予約制です。

海水から塩ができるまでの工程をわかりやすく解説されています。

注意点に気を付けながらレッツトライ!

鍋に海水を入れ煮詰めていきます。

塩づくり体験でできた世界にひとつの「マイ塩」。
伯方の塩工場は、子どもから大人まで楽しめる塩のテーマパークのようでした。
展示で昔の知恵に触れ、体験で塩の恵みを感じ、お土産で余韻を持ち帰ることができました。
また、伯方島の人々が守り続けてきた塩づくりの誇りにも触れることができました。
早速自分で作った「マイ塩」でおにぎりを作って食べようと思います。
伯方の塩 大三島工場 の情報・場所
訪れた施設/伯方塩業株式会社 大三島工場
住所/ 愛媛県今治市大三島町台32番地
駐車場/あり
料金/工場見学無料
問い合わせ先/伯方塩業株式会社 大三島工場
電話番号/ 0897-82-0660