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住宅街にひっそり佇む日本料理店「せとうち穂高」で瀬戸内の旬を味わう【愛媛/今治市】

2025.7.22 えひめのあぷり編集部

住宅街に現れる、隠れ家的な和食処

愛媛deエンジョイなペコラです。
大阪や松山で修行を重ねた料理人が、瀬戸内の海の幸・山の幸を生かした季節の日本料理を提供してくれる。そんな噂を聞きつけて、育児の合間にせとうち穂高」にお邪魔してきました。


場所は今治市菊間の児童館のすぐ近く。静かな住宅街の一角に、暖簾を揺らす一軒家の和食店がぽつんと姿を現します。
中へ入ると、割烹着姿のスタッフさんが笑顔でお出迎え。
そしてびっくりしたのが、なんと女将さんが同級生だったこと!
あの頃と変わらぬ穏やかな雰囲気に思わずほっこり。優しい笑顔のまま、今では立派な女将さんになっていました。

一見すると昔ながらの和瓦が美しい住宅かと思いきや、お店なんです。落ち着いた佇まいについ通り過ぎてしまいそうになります。

木の看板がいい感じに味を出していて、「あ、和食のお店だな」ってすぐ分かる。

店内に入ると、思っていたよりずっと広々。席の間隔もゆったりして、周りを気にせずのんびり出来る空間でした。

団体用の長テーブルもあり、家族で訪れても安心。

お座敷席も用意されているので、小さなお子さん連れの方はそちらを選ぶとゆっくり過ごせそうです。

これぞ和!「海山御前」で旬を堪能♪

せとうち穂高に来たらぜひ味わいたいのが、この「海山御前」。
焼物、煮物、天ぷら、お刺身、茶碗蒸し、ご飯、汁物、香物がセットになった、まさに和のフルコースです。
焼物にはその日のおすすめ魚が登場。ふっくらと焼き上げられ、旨味がぎゅっと詰まっています。
天ぷらは衣が軽くてサクサク。揚げたての香りが鼻をくすぐります。
そして、夏らしい煮物は旬の野菜がたっぷり使われていて、涼やかな味わいが嬉しいポイント。

海山御前は、まさに“豪華”という言葉がぴったり。お盆の上にずらりと並ぶ品々に、思わず目を奪われます。

本日の焼物は魚が登場!日によってはお肉がメインの日もあるそうで、訪れるたびにちょっとした楽しみがありますね。

焼き魚なのに驚くほどふわふわ。ほどよい塩気が効いていて、ご飯がどんどん進みます。

原価高騰でも満足度◎ 1,700円でこの充実ぶり!

2025年7月から少し値上げになり、現在は税込1,700円。
でも、この内容でこの価格はむしろお値打ちかも?と思えるほどの満足感。
茶碗蒸しやお刺身も丁寧な仕事が光っていて、どこを取っても「きちんと和食」。
お昼のちょっと贅沢にぴったりな御前セットです。

見た目の美しさにもこだわりが感じられる盛り付け。毎日内容が変わるそうで、この日はラッキーなことに海老天が付いていて、テンション上がりました!

夏野菜の煮物なんて、なんとも粋な一品ですね。特に焼き茄子は手間ひまかけて丁寧に仕上げられていて、その味わいに心がほっと和みます。

このちょこっとだけの刺身が、意外と嬉しいです。

茶碗蒸しはお出汁がしっかり効いていて、ついおかわりしたくなる美味しさ。

お吸い物が出る日もあるそうで、もうこれは何度も通って味わいたくなるレベルですね。

チキン南蛮は「染み系」×「卵感タルタル」

お店で一番人気という「チキン南蛮定食」も外せません!
甘酢ダレがしっかりと中まで染み込んだチキンは、外はカリッと、中はふんわりジューシー。
タルタルソースは、卵の存在感がしっかりあって、ちょっと甘めの味付けにぴったり。
タレびしょびしょ系ではなく、程よく馴染ませた絶妙な仕上がりで、最後の一口まで美味しく楽しめました。
「南蛮ってこんなに美味しかったっけ?」と再発見できる一皿です。

しっかりしたボリュームの定食だから、老若男女から支持されるのもよく分かります。

揚げたてチキンを甘酢ダレにくぐらせているから、中まで味がしっかり。だけどタレでベタベタしないのが嬉しいポイントです。

たっぷりのタルタルソースが、チキンの美味しさをさらに引き立て、食欲をそそります。

「せとうち穂高」がある今治市波方町は、海と山に囲まれたのどかなエリア。
近くには展望台や海浜公園、運動公園などもあり、ドライブがてらの食事にもぴったりです。
忙しい日々の合間に、ほっとひと息つける和のひとときを。
ご家族やご友人と一緒に、「せとうち穂高」でゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

■せとうち穂高
営業時間/11:00~14:30、17:00~21:00
定休日/水曜、第3木曜
住所/今治市波方町養老甲1162-8
駐車場/あり・4台程度
電話番号/0898-35-5777