
こんにちは、えだまめです。
少しひんやりとした空気が感じられるようになった10月半ば、ずっと気になっていた伊予市の「犬寄峠の黄色い丘」に行ってきました。
大勢の人が足を運ぶ、伊予市にある「黄色い」花畑
「犬寄峠の黄色い丘」は元々ミカン畑だった耕作放棄地を地元の方が開墾して作った、約2ヘクタールの丘で、春には菜の花やミモザなど「黄色い」花が咲き誇る花畑です。
以前から気になっていたのですが、土地勘が無いから迷いそうだなという不安と、せっかくだから花が見頃になる時季に訪れたいなあ、という気持ちがあり、何となく行きそびれていました。
ところがある日、国道56号を南下していると、道沿いに「黄色い丘」の案内看板を発見!
調べてみると、秋には黄色いコスモスが咲き、珍しいアサギマダラという蝶が見られるかもしれない、とのこと。
「ようやく涼しくなってきたし、アウトドアもいいかも♪」ということで、小学生の娘と姪、そして妹を誘って伊予市へGO!

広い駐車場がありますが、シーズン中はかなり混み合うそう。

コーヒーと雑貨のお店が出ていました。トイレもあり。

入口にある案内地図。手書きの情報もしっかりチェック。

勾配はありますが、歩きやすく整備されています。

てっぺんをめざして、ちょっとしたハイキング気分。
アクセス方法・国道56号からは黄色い看板を頼りに
この「黄色い丘」に到着するまでの道案内です。
(松山方面から行き方をご案内)
国道56号を松山市内から南予方面へ。
伊予市に入り、犬寄トンネルを通り、次の東峰トンネルを抜けるとすぐ左側に県道222号中山双海線への分岐があります。
道路標識や工房の看板などとともに黄色地に黒文字で「黄色い丘」と書かれた看板が建っているので、そちらを左折。
あとは看板を見落とさないように進んで行きます。
途中は道幅もあり、離合に苦労することもなく、国道から10分弱で駐車場に到着しました。
平日の昼過ぎでしたが、駐車場には数台が止まっており、私たちと入れ替わりで帰る人たちの姿も。
車から下りると大きな木と畑、自然たっぷりな小高い丘を登る急な土の道が見えました。
秋の風が吹き抜けてとてもいい気持ち。
ちょっと怖気づいている、虫嫌いの娘と手をつなぎ、さあ、登ってみよう!

歩いてすぐに黄色いヒガンバナ発見。テンションが上がりました(笑)

赤く色づいたカラスウリ。初めて見た子どもたちは興味深々。

巨大なパンパスグラスに目を奪われました。近くにはミモザの木が。

「アンデスの乙女」(ハナセンナ)。鮮やかな黄色い花をたくさん咲かせています。
ピンクに白、そして上品な黄色。色とりどりのコスモス畑へ
丘のふもとに案内図があり、そこに手書きでコスモスの開花状況とアサギマダラの飛来情報が掲示されていました。
情報は公式インスタグラムも発信されています。
土の道を少し進むと、足元に黄色いヒガンバナが。
「本当に黄色い丘だ!」とみんなでワイワイ言いながら登っていくと、濃いピンクや薄いピンク、白など色とりどりのコスモス畑が現れました。
風に揺れるコスモスと遠くから聞こえる鳥の鳴き声。
これだけでも十分見応えがあります。
そして、お目当ての黄色いコスモスの畑が現れました。
オレンジ色のような品種を想像していたのですが、花びら全体が淡いクリーム色でとても上品な色合いです。
単体で見ると白色とあまり変わらないかなと思ったのですが、他の色と混ざって咲いているのを見ると黄色味が際立ち、華やかでした。

淡いクリーム色のコスモスが一面に広がっています。

秋風に揺れる色とりどりのコスモス。癒される~

頂上にはコスモスのフォトスポットがたくさん。
コスモスを見ると秋を感じますね♪

見晴らし最高!松山方面までくっきり見えました。
10月は旅をする蝶、「アサギマダラ」が見られるチャンス!
歩いていると、フジバカマの花畑にひらひらと蝶が飛んでいて、山好きの妹が「アサギマダラだ!」と声を上げました。
アサギマダラは春は南から北へ、秋は北から南へと日本列島を年間1000㎞以上も移動する「渡り」を行う蝶です。
渡り鳥はよく聞きますが、渡り蝶は大変珍しいとのこと。
黄色い丘を作った方が、アサギマダラが好むフジバカマをわざわざ植えたところ、毎年飛来するようになったそう。
ちなみにフジバカマは秋の七草のひとつ、昔から日本で親しまれている植物です。
花の蜜を吸っているのか、逃げる様子がないのでちょっと観察してみると、名の通り浅葱色(淡い青緑色)と、黒~茶の翅脈の文様がとても優美。
この後、どんどん飛来数が増えているようですので、タイミングが合えばもっとたくさんのアサギマダラが見られるかもしれませんね。

フジバカマに止まったアサギマダラを見ることができました♪

頂上にそびえる大木はカラスザンショウ。ミカン科だそう。

黄色くペイントされた休憩所やドッグランなどもありました。

テーブルの上に大きなどんぐりが置かれていました。

木のステージ。イベントなどの情報はインスタグラムでチェック!
丘の頂上にある大きなカラスザンショウが木陰を作っていたので、少し休憩。
休憩スペースやドックラン、ステージなども作られていて、訪れる人にゆっくり楽しんでもらいたいという気持ちが伝わります。
足元にはバッタが跳び、土と緑の豊かな自然が感じられる手作りの丘。
花盛りのコスモスや、軽やかに舞うアサギマダラに癒されたのはもちろんですが、遠くまで見渡せる景色と吹き抜ける秋風が心地よくて最高でした。
菜の花やミモザで黄色く染まった春の丘にも訪れてみたいなと思いました。
その後、子どもたちにせがまれ、帰りは少し足を延ばして「道の駅なかやま」のシャーベットハウスへ。
季節限定のマロンソフトクリーム、さらに「なかやま栗センター」ではホカホカの焼き栗を購入!
伊予市で秋らしい一日を過ごすことができました。
訪れた場所/犬寄峠の黄色い丘
住所/伊予市双海町上灘2058
お問合せ/080-5664-2327(松浦さん)