
こんにちは!筋トレで体を鍛え、文学で心を磨く笑う筋肉ライターKねこです。
大好きな金木犀の香りがふわっと香って心地よさを感じる今日この頃。
日課のお散歩がより楽しいです♪
さてさて、秋は文化にも触れるチャンス!ということで、今回は愛媛県民文化会館で行われた囲碁大会を観戦しました〜。
某漫画で、一時空前のブームを湧き起こしたこともある囲碁。
実はKねこもそのブームに乗って、囲碁をすこ〜しかじっていたので、なんとなくルールはわかります。
とはいえ、大会を観戦するのは初めてです。
文化の日に、歴史に触れるよい機会となりました♪
静かな戦いに燃える。囲碁の奥深い魅力。
囲碁の魅力は、一言でいえば「シンプルなのに奥が深い」こと。
白と黒の石を交互に置くだけという単純なルールなのに、戦略は無限です。
自分の陣地を広げて守るため、冷静にお互い考えを読み合い、攻めたり引いたり。
まさに「頭脳戦」。
そのかけ引きがまた面白いんですよね〜。
囲碁の対局は、声も音もほぼありません。盤の上で心理戦とかけ引きの嵐です。
静かだけど熱い戦いが繰り広げられています。
また、年齢や国境を超えて楽しめるのも魅力の一つ。
子どもから高齢の方まで、そして言語が異なる世界中の人と同じ盤面で心を通わせることができます。
すごく素敵だと思いませんか。

文化の日はとっても良い天気でした。
穏やかな秋晴れの下、静かに熱い戦いが始まります。

会場前の広々としたロビーには、受付のために続々と参加者が集まってきました。

A〜D級まで、個人の実力に応じた階級別に成績表を記入して、参加申し込みします。
開会式30分前にはたくさんの参加者が。

会場は天井も高く、落ち着いた雰囲気でした。
赤い絨毯が静かな闘志を燃やしますね〜。

ずらりと並んだ碁盤と碁石。
対局前ですが、盤上にはすでに集中力が漂っているような・・・静かな緊張感を感じました。
囲碁が教えてくれる、時間を味わう贅沢。
主催の愛媛棋道協会は、県内の囲碁愛好家の交流の場を提供したり、囲碁を通じて愛媛県文化の発展を支えている団体の一つ。
新型コロナウィルス感染拡大の時には、活動制限にも悩まされたそうです。
落ち着きを取り戻し、再始動!囲碁イベントの開催や楽しめる交流の場など、囲碁と触れ合う機会を広げています。
囲碁大会は年間を通じて行われています。
年明け1月に、全日本女流アマ囲碁選手権から始まり、子ども囲碁大会やフェスティバルなどもあります。
知事杯争奪囲碁大会は県内で一番大きく、年内最後の大会です。
今回の参加者は約120名。
当初は250人ほどだったそうですが、新型コロナの影響もあり競技者も年々少なくなってきているそうです。
開会式の挨拶の中で、「スマートフォン娯楽の普及が増えている中で、歴史ある文化に触れることは非常に意味のあることだ。」という言葉を耳にしました。
今はスマホ一つでなんでも楽しめる時代。
早くて、手軽で、刺激的な娯楽が溢れています。
囲碁のような歴史ある文化に触れる時間は、真逆の「豊かさ」をくれる気がしました。
そういえば、ゆっくり時間をかけて考えたり、何かをしたりっていうことが最近できてないな〜と改めて感じましたね。みなさんはどうでしょうか。

碁盤の木の温もり、規則正しい木目・・・碁石のなめらかな形が好きです。

勝利のトロフィーと盾が整然と並びます。
優勝は、誰の手に・・・。

記念品の書籍もありました。
囲碁の世界もAIが登場する時代になったんですね〜。

開会前に対局している方もちらほら。
ウォーミングアップで準備万端です!
いざ、対局!静けさの中の熱い戦い。
囲碁大会は、階級別のトーナメント方式でした。
囲碁の実力は大きく分けて級・段・プロ段の3段階で表されます。
級の場合、数字が大きい級ほど初心者、小さいほど上級者です。
今回は、A級は5段以上、B級は3・4段、C級は初段・2段、D級は1〜8級の4ブロックに別れていて、対局は45分。
手合い(実力差のハンディキャップ)やコミ(後手の白に与えられる得点調整の目数だそう)の説明の後、早速対局開始です!
会場には「パチッ」と心地よいリズムのように、碁石を打つ音がなり響きます。
沈黙というより、集中の空気が漂い、参加者はそれぞれ碁盤に向き合い囲碁の世界に没頭していました。
真剣な眼差しで、相手の一手、自分の一手を考える姿に圧倒されます。
囲碁にある「集中の美」はどんな競技にも負けないですね。すごいです!

いよいよ開会です。
対局開始前の緊張感もありますが、参加者の皆さんは終始穏やかな印象でした。

対局開始です!こちらはA級。一手打つごとに対局時計を押します。
「カチッ」と押す音も独特の緊張感があります。

こちらはB級。陣取りする黒と白の碁石が並んでいます。

女性の参加者もいらっしゃいました。
囲碁は男女問わず楽しめますよ♪
「負けても楽しい!」世代を超えて広がる囲碁の輪♪
参加者は9割が男性でした。
小学生から高齢の方まで幅広く、色々な方が参加していましたよ〜。
D級で参加された81歳の男性は、なんと80代になって囲碁に興味を持って始めたとのこと。
元々将棋が好きで、高齢者クラブで楽しんでいた傍ら、囲碁にも興味が湧いてきたそうです。
友人に誘われ、大会参加を決意しました。
「負けちゃったけど楽しかった〜。頭の体操になるからいいよ!」と笑顔。
とても満足そうでした。
また、新居浜市から参加された60代の女性は、2人のお孫さんと参加。
昔から囲碁に馴染みはあるものの、なかなか活動できる場がなく一時は囲碁から距離を置いていたそうです。
お孫さんが始めたのをきっかけに再挑戦したとのこと。
「大会初出場・初対局でとても緊張したけど、やっぱり考えるのが楽しいし、頭の運動になるから続けたい!」とおっしゃっていました。
小学生の兄妹の参加者もいて、先にお兄さんがはじめて、妹さんも後を追ってはじめたそう。
感想を聞いてみると、
「負けちゃったけど最後まで打てたのが楽しかった。もっと上手くなりたい!」
と元気に答えてくれましたよ。
思わずこちらまで笑顔になるくらい、楽しそうに話してくれました♪
笑顔で語る参加者の姿を見ていると、囲碁の文化の温かみを感じ、年齢や経験を超えて誰もが純粋に楽しめる文化だなと思いました。
素敵ですね〜。

盤の上で「パチッ」と碁石を置く音が静かに鳴り響き、
黒と白の石が交錯して、静かな戦いが進んでいきます。

「う〜ん。そうきたか。」と、盤面をじっくりみて思考する姿も。
一手が勝敗を左右する世界です。

人生の大先輩と小学生の対局も!世代を超えて
楽しめるのも囲碁魅力♪

小学生の女の子も参加していました。
感想を聞いてみたら、「とっても楽しい!」と笑顔で答えてくれました。
囲碁は「考える楽しさ」を教えてくれます。
焦らず、慌てず、常に冷静に考え一手一手を積み重ねていく。
結果として、勝ち負けはあるものの相手と向き合うと同時に、自分とも向き合う時間になるんです。
今の速い時代の中だからこそ、囲碁のようにじっくりと向き合う時間を大切にしたいですね。
とても魅力的で必要な文化だと思います。
囲碁を通じて心豊かになり、新しい自分に出会えるチャンスになるかも。
世代や国を超えて楽しめる囲碁、盤上の無限世界、奥深さをぜひ体験してみませんか。
きっと考えることの楽しさを実感できますよ。
Kねこも体験してみようかなと考え中〜
ではまたお会いしましょう!
訪れたイベント/令和7年度 県民総合文化祭
開催場所/愛媛県県民文化会館、愛媛県美術館ほか県内各地
営業時間/9時〜19時(体験は10時〜16時のみ)
駐車場/あり(有料)
お問い合わせ/愛媛県文化振興課(089-907-5222)