
子どもたちに遊び場や居場所を提供する「児童館」。
今治市には児童館が7つあるのをご存じですか?
実は枝堀児童館は、今治市で一番歴史のある児童館になります。
古い施設なのかな?と思い伺ってみると、その印象は違っていました。
館内は広くて子どもたちも楽しそう、安心できる地域の居場所でした。
今回はそんな「枝堀児童館」をご紹介します。
小さな運動場は、笑顔の発信基地。
枝堀児童館は今治市枝堀町にあり、分かりやすくいうと今治城の近くでアクセスも便利。
そのため、近隣の子どもたちはもちろん、校区外や市外から訪れる方も多い児童館です。
枝堀児童館の特徴は、小さな運動場があり、砂場やブランコ、三輪車などがそろっていて、
体を動かすのが好きな子にもぴったりです。
この運動場を利用して、月に2回ほどはフィンランド発祥のスポーツ「モルック」を楽しみます。
木製の棒を使ったチーム競技で、年齢関係なく誰でも簡単に参加できるのが魅力。
皆でスポーツを楽しめるのも良いですよね。

枝堀児童館は市内で一番歴史のある児童館。

入口はこんな感じです。館内は広々としていました。

工作で使う材料を選ぶ子どもたち

運動場にはブランコもありました。

砂場が好きな子は嬉しいですよね♪
遊びとともに広がる、子どもの世界
私が訪れたのは平日の午後、学校を終えた子どもたちが少しずつ集まってきました。
大きな遊戯室には卓球台があり、子どもたちは年齢を超えてエンジョイ。
けん玉やコマは“級”が取れる仕組みになっていて、合格すると黒板にある自分の名前にシールを貼ってもらえるのだとか。
おもちゃや遊具も豊富で、体育館のように小さな子が走ったりできるスペースもあるので、雨の日でも元気いっぱいに遊べます。
図書室には絵本や児童書だけでなく、マンガやボードゲームも充実。
毎月開催される制作イベントでは、季節の飾りや工作を自分たちで作成し、分からないところはスタッフさんに聞きながら、「できた!」という達成感を得られる仕組みになっています。
土日の15時から15時30分まではおやつタイム。
この時間には図書室で、自分の持参したおやつを食べられます。
お友達とおしゃべりしながら過ごす時間も、ほっと一息つける楽しみ♪

大きい子たちは友達で卓球を楽しむことも。

雨の日でもしっかり遊べるので保護者にはうれしい。

ペットボトルと段ボールで作られた輪投げ。楽しみながらSDGsを学べます。

コマやけん玉は、級をとるとシールを貼る事ができます。
家庭でもない、学校でもない、第三の居場所
責任者の村上さんは「親と子ども、先生と子どもは、どちらかと言えば縦の関係。でも、児童館のスタッフと子どもたちは横の関係。悩みや本音を話しやすいのだと思います」と児童館の魅力を教えてくれました。
枝堀児童館では、2~4名のスタッフさんが常駐。
友だちのこと、進路のこと、家庭のこと、
様々な子どもたちの相談にも寄り添います。
子どもの自主性や社会性を育むために、
好きな遊びや、やりたい遊びを聞き、取り入れることも。
世話好きの子や相性の良い子など、訪れる子どもたちをしっかりと見守り、年齢が異なる子どもたちが交流できるように陰からサポート。
嫌なことは「イヤ」だと言える雰囲気をつくり、心の成長を促します。
子どもにちょっとした変化や、気になることがあれば保護者に声をかけてくれることも。
地域の学校にも定期的に訪れ、子どもたちの様子を共有しながら連携を図っているそうです。
子どもたちにとって、児童館は第三の居場所。
だからこそ、保護者の方も安心して遊ばせられる場所になっているのだと思いました。

今月の工作を皆で作っていました♪

創意工夫して楽しい時間を過ごします。

図書室には本の種類もたくさんありました。

ボードゲームも様々な種類がありどれも楽しそうです。
未就学児の保護者がひと息つける、児童館のもう一つの顔
そもそも、「児童館って小学生が行くところじゃないの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
実は0歳から18歳まで利用できます。
枝堀児童館は誰でも利用できますが、平日午前中は、0歳から3歳の親子の利用が多いです。
第1・第3木曜日はお店やさんごっこなどのイベントが開催される「親子クラブ」、第2・第4水曜日は「交流タイム」が開催されています。
この交流タイムでは地域の主任児童委員さんに、
子どもの発達、離乳食の心配、入園・就学前の不安など、どんな小さなことでも気軽に相談できます。
今治市は市外からの転入者も多いので、
地域の育児情報を質問や相談にくる保護者の方も多いそうです。

子育て情報は玄関入って左側にありました。

マットが敷かれていて、小さい子が遊びやすいスペースに。

絵本を見たり、工作をしたりと、様々なことを楽しめるスペースも。

子どもたちが描いた「季節のぬりえ」にほっこり。
枝堀児童館は、子どもたちが遊び、つながりながら自分の世界を広げられる、家庭でも学校でもない“もうひとつの居場所”でした。
小さな運動場や遊びのスペースには笑い声があふれ、ちょっとした挑戦や発見が毎日待っています。
未就学児を育てる保護者にとっても、子どもを見守りながらほっと一息つける安心の空間。
ほかのママやパパと情報を交換したり、子育てのちょっとした悩みを相談したり、心が軽くなるひとときをここで過ごせます。
みなさんもぜひ一度、親子で近くの児童館を訪れてみてください。
ゲームやタブレットでの一人遊びではなかなか体験できない、温かな時間が待っています。
枝堀児童館の情報
住所/愛媛県今治市枝堀町1丁目4−1
駐車場/あり
問い合わせ先/枝堀児童館
電話番号/ 0898-32-2539
メール/ kodomo@imabari-city.jp(今治市こども未来課)