
ものづくり産業の専門知識&技術を誰でも習得可能!
皆さんは「愛媛県のすごい所」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
愛媛の魅力と言えば、やっぱりフレッシュな柑橘!
四国でも指折りの観光地や、全国に誇る名産品・今治タオルも捨てがたい…。
中には紙の街・四国中央市の紙製品や、国を支える縁の下の力持ち・新居浜市の重工業など、もっとツウな魅力を知って欲しい!という人もいることでしょう。

加えて今治タオルや紙製品、重工業製品などにも代表されるように、実は愛媛にはたくさんの“ものづくり”に携わる人がいます。
さまざまな工程が機械化され便利に量産できるようになったものもあれば、一方でまだまだ熟練スタッフによる手作業や目視チェックが欠かせないものも。
そういった“もの”たちは、言わば職人とも呼べる人々の技術や情熱の結晶。
それもまた、「愛媛県のすごさ」のひとつでもありますね。

私たちの日常生活には、ものづくりによって生み出されたアイテムが欠かせません。
重ねて自分の手で形あるものを作ることへのやり甲斐や、“手に職をつける”といった意味でも、ものづくり産業に携わりたいと考える人はいつの時代も大勢います。
そんな時の選択肢のひとつに、「産業技術専門校」という場所があるのを皆さんはご存知でしょうか?

よく間違えられるポイントは、「専門学校」とはまったく別物ということ!
実践的な学びを得られることに加え、金銭面&就職率の面でメリットが大きい点も専門校の特徴です。
今回はそんな専門校の魅力にスポットを当て、本施設について詳しくご紹介しましょう!
専門校≠専門学校!?金銭面や就職率もメリットが大きいってホント?

まず、産業技術専門校(専門校)とは一体どんなところなのか。
端的に説明すると、求職者や離・転職者向けに就職に必要な専門知識・技術習得を目的とした職業訓練を行う、公共職業能力開発施設です。

「愛媛県立産業技術専門校」は県内に4箇所。
今治市にある「愛媛中央産業技術専門校」、新居浜市の「新居浜産業技術専門校」、そして宇和島市にある「宇和島産業技術専門校」です。
(松山市にある「愛媛中央産業技術専門校松山駐在」は現在委託訓練のみ実施)

専門校の何より大きなメリットは、格安の授業料&高い就職率!
愛媛中央校、新居浜校にある普通課程(訓練期間2年)の授業料は月額9,900円。
宇和島校の短期課程(訓練期間10カ月)は、なんと無料で授業を受けることができます。

また学べる内容も、各校によって多彩な内容が揃います。
今治タオルものづくり科、服飾モード科、アパレルビジネス科、介護ヘルパー科、自動車整備科、メタル技術科などなど…。

ほとんどの科に共通するのは、学べる知識・技術が実用的な「ものづくり」の仕事に繋がっていること。
そのため得られた実践スキルは各業界の即戦力として役立ち、就職率は驚異の93.9%(令和5年度普通課程修了生実績)となっているんです。

また専門校に通う訓練生の多くが一度社会人を経験した大人であることも、専門学校との大きな違いかもしれません。
家庭環境の変化を機に愛媛へ移住したIターン、Uターンの方や、育児・介護・休職などで仕事から一度離れたものの、再就職したい!と一念発起して専門校へ入校、というケースも多数!

もちろん中には「手に職をつけたい」と堅実性に魅力を感じ、高校卒業後の進路のひとつとして専門校に入校する10代の訓練生もいます。
ですが人生100年時代となった今、新しい仕事への挑戦は何歳になっても遅くはありません!
専門校はそんな、チャレンジを恐れない大人たちの背中を押す場所でもあるんですよ。
愛媛中央産業技術専門校ビジネスデザイン科の魅力を「指導員戦隊 オシエルンジャー」山内先生が解説!

未経験のものづくり業種へ挑戦したい人が、短期間かつ少ない金銭負担で実用的・実践的なスキルをがっちり学べる専門校。
もちろん専門校には、訓練生をしっかり手厚くサポートする指導員の先生もたくさん在籍!
ここからは愛媛の専門校についてより深く知ってもらうべく、各校で活躍する専門校の先生こと「指導員戦隊 オシエルンジャー」をご紹介しましょう。

今回「指導員戦隊 オシエルンジャー」として登場いただくのは、オシエイエロー・山内久先生!
普段は愛媛中央産業技術専門校のビジネスデザイン科で、指導員として訓練生たちに幅広いデザインスキルを中心とした内容を教えています。

今治市の愛媛中央産業技術専門校にあるのは、「今治タオルものづくり科」「服飾モード科」「ビジネスデザイン科」「設備エンジニア科」の4課程。
全国に誇るタオル・造船のまち今治に縁深い、繊維・製造業企業への就職に繋がりやすいものづくり技術・知識が学べる点も、ここの大きな魅力ですね。

元々は県立高校で、常勤の美術教師として十数年間働いていた山内先生。
自身の今後のキャリアを考え転職を検討していた中、退職前に在籍していた高校にデザイン科があったことや、これまでの教師経験も活かしたいと思ったことから、縁あって専門校の指導員へとキャリアチェンジしたのだとか。

そんな山内先生が担任となるビジネスデザイン科は、文字通りさまざまなビジネスに直結するデザインスキルが学べる場所です。
タオルのまち今治らしい授業として、訓練生たちがタオルの商品企画・デザインを行い、それを今治タオルものづくり科が実際に製造するという内容もあるのだそう。

当然、デザイン業には必須となるIllustratorやPhotoshopの使い方はもちろん、近年のニーズに合わせたホームページ制作の知識・スキルや、動画制作のノウハウも取得可能!
施設自体は古いですが、ちゃんとイマドキのデザインが学べますよ、と山内先生は笑います。

愛媛県内にもデザインが学べる専門学校などは確かにありますが、その多くが中予・松山に固まっているのが実情です。
東予に住み続けたまま、ちゃんとしたデザインの知識・技術を学びたい。
そんな人にとっても、愛媛中央産業技術専門校のビジネスデザイン科はぴったり!

また専門校としてもスキルを教えること以上に重視しているのは、やはり訓練生たちがちゃんと就職できるかどうか。
「修了ではなく、仕事に就けるかどうかが一番大事。通う方も一度社会人を経験し離職して入校した訓練生が多く、2年間の学びの本気度が違うんです」と山内先生。

授業の宿題が多いと言われることもあるそうですが、実際に現場で活躍するデザイナーは複数の案件に同時に携わることも“あるある”なはず。
そういった点でも、実践的な環境で活きたデザインスキルや、デザインを仕事にするスタンスを学べるとも言えるでしょう。

忙しく密度の濃い履修課程をしっかりこなしつつ、中には専門校在籍中に頑張って就職を勝ち取る訓練生も。
そういったケースにもきちんと対応し、快く訓練生を新たな就職先へと送り出してくれるのだとか。

重ねて、「このような“本気の大人が多い”環境は、まだ社会人経験のない10代の子にもいい刺激になるんです」と山内先生は話します。
専門学校や短大・大学へ進学した同級生に比べ、一足早く社会を知る大人たちと一緒に日々学ぶ環境はとても貴重!
いわばプレ社会人としての経験も、専門校に通う中で得られるわけですね。

ビジネスデザイン科の定員は毎年15名。
2025年度の入校生も10~40代と幅広い年齢層で、平均年齢は例年よりやや若い27歳ぐらいとのこと。
先述のIターン・Uターンによる入校生や、ハローワークで「デザインの仕事に挑戦したい」という話から専門校を勧められた人。
中には修了生から話を聞き、「実践的な知識・技術を得たい」と入校した訓練生もいます。

修了生には今治市内の企業のみならず、県内外の企業で活躍する人も多数!
学ぶ内容柄か、繊維製造業のみならず印刷出版業やウェブ制作会社などに就職する人もいます。
「中には専門校での学びを経て“自分はデザインに向いてない”と知り、元の業種に戻る人も当然います。ですがそれも、ここに来たからこそ得られた気づき。専門校に居た時間は、決して無駄にはなっていません」と山内先生は語ってくれました。

IT化やインターネットの普及・発達で、今後ますます需要も高まり、安定した仕事を得られるスキルとなるデザイン。
将来、そういった方面の仕事に就きたい。
今は全然別の職種だけど、生活環境の変化を機に新しくそういった仕事にも挑戦したい。
そう考えている方はぜひ、愛媛中央産業技術専門校での学びを検討してはいかがでしょうか!
「えひめものづくりフェア」で専門校の魅力を親子で体験しよう!

愛媛中央産業技術専門校や、県内の専門校の話をもっと聞きたい。
ビジネスデザイン科で学んでいる内容をもっと知りたい。
そんな方に朗報です!
9月14日(日)に松山市・えひめこどもの城にて開催の「えひめものづくりフェア」では、愛媛中央産業技術専門校による出展も予定されています。

地域を支えるものづくり産業への理解・関心を深め、ものづくり産業を憧れの仕事に!
そんな目標を掲げて開催される「えひめものづくりフェア」では、普段あまり触れる機会のないものづくりの世界に、楽しく親しめる体験ブースが満載です。

会場には丸太切り体験やろくろ体験、フラワーアレンジメント体験やオリジナルのTシャツデザインなど、10種以上のブースがあります。
各ブースでの体験は無料ですが、事前予約が必要。
愛媛県公式サイトの予約フォームから申し込み可能となっています。
その他イベント情報は愛媛県公式サイト、または愛媛県立産業技術専門校のSNSアカウントからも発信中なので、そちらもぜひチェック!

子どもだけでなく大人も、ものづくりの良さや仕事・産業の魅力を改めて発見できる「えひめものづくりフェア」、そして愛媛中央産業技術専門校。
もしかしたらあなたの身近な人にとっても、専門校との出会いが大きく人生を変える出来事になるかも?
少しでも興味が湧いた方は、ぜひ専門校のことをもっと調べたり、「えひめものづくりフェア」などのイベントにも足を運んでくださいね。

■えひめものづくりフェアの情報
開催日時:2025年9月14日(日)10:00~15:30
開催場所:えひめこどもの城 あいあい児童館2F 多目的ホール
住所:松山市西野町乙108-1
料金:無料
問合せ:愛媛県労政雇用課(089-912-2504)
■愛媛中央産業技術専門校の情報
住所:今治市桜井団地4-1-1
TEL:0898-48-0525