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【新居浜産業技術専門校】機械製造や溶接、自動車整備…“職人”に憧れる人にオススメ!業界未経験でも知識・技術が学べる「専門校」って?(愛媛/新居浜市)

2025.10.20 えひめのあぷり編集部

県内で最も重工業の盛んな東予で専門知識&技術を磨き手に職をつけよう

愛媛県は四国四県の中で、最もものづくり産業が盛んな場所。

そのため、ものづくり関係の仕事に従事する人や、専門的な知識・技術で手に職をつけ、ものづくりに携わる職業に就きたい、と考える人も大勢います。

新しい仕事を探している人、今の仕事からの転職を考えている人。

そんな方の就職を叶えるべく、ものづくりに関する専門知識・技術の習得をサポートする場所のひとつが、県下3箇所にある「愛媛県立産業技術専門校」です。

えぷりWebではこれまで今治市の「愛媛中央産業技術専門校」と、宇和島市の「宇和島産業技術専門校」の2箇所をご紹介してきました。

今回ピックアップするのは愛媛県内の3つ目の専門校となる、新居浜市の「新居浜産業技術専門校」です!

専門校の魅力&「愛媛中央産業技術専門校」の記事はこちら

「宇和島産業技術専門校」の記事はこちら

新居浜市のほか東予エリアは、昔から重工業が盛んな地域です。

全国区の知名度を誇る大企業や世界規模の仕事に携わる大企業、あるいはそのグループ企業・関連企業も多数。

そこでは、医療用機器や建設用機械、プラント設備、産業機械の製造、それらのメンテナンスなどが日夜行われています。

そのため、必然的にこのような会社で技術者として働く人や、そういった企業への就職を目指す人も多数。

もちろん「新居浜産業技術専門校」も、そんな東予ならではの職種・業種への就職をばっちりサポート!

専門校ではどんなことを学べるの?
どんな人が入校してる?
どんな先生がいるの?

そんな気になるポイントを、本記事ではたっぷりご紹介いたしましょう。

ものづくり企業の花形!技術者に必須の工業系知識・スキルが学べる「新居浜産業技術専門校」

いよ西条ICを降りて車で約5分の場所にある新居浜産業技術専門校では、工業系の内容に特化した3科目が設置されています。

まずは、溶接技術に特化した学びを深められる「メタル技術科」。
金属の部材を加熱して溶かしながらくっつける、製造業の仕事に欠かせない溶接の技術はまさに職人技とも言えますね。

ここでは溶接技術一本に絞って、2年間を勉強&実習に割けるため、経験を積める機会が圧倒的!

働きながらではなかなか難しい資格取得も、多数の種類に挑戦することができます。

入校生は一度社会人を経験した方が比較的多く、別業種からの未経験者はもちろん、近しい業種からキャリアアップを考えて技術を磨きに来る人もいるのだとか。

続いては、機械製造の知識・技術を幅広く学べる「メカトロニクス科」。

ここは機械の設計から製造のための部品加工(機械加工や手仕上げ)、電気配線や動作プログラム制御(シーケンサ)の知識まで、「機械を作る」一連の工程を学べる実践的な科目です。

「ものづくり」に必要な各種機械の操作技術を身につけ、現場で求められる資格取得を目指し、加工、保全・電気分野でのスキルアップも支援しています。

2年間で機械づくりの工程の全体像を知った上で、「自分に向いている作業・業務はココ」と改めて自身の適性を見直せる点も、この科目の魅力と言えますね。

そして、最後に紹介する「自動車整備科」は、その名のとおり自動車整備に関する知識や技術が専門的に学べる場所!

少人数での授業による手厚いサポート&フォローが大きな魅力で、実習ではさまざまな種類の車を取り扱える点もポイントとのこと。

近年、自動車整備士の需要は高まっており、年間休日の多さや長期休暇も取得できたりと福利厚生も充実。給与も安定しています。

従来は男性のイメージが強い職業でしたが、女性で活躍する人も多数。

そういった背景から自動車業界への就職を目指し、高校卒業後にそのまま自動車整備科へ進学する入校生が多くなっているようですよ。

新人指導員の先生に話を聞いてみた!メタル技術科・竹林先生は本校出身者

機械製造や自動車整備、金属溶接など、工業系の仕事への就職に役立つ知識・スキルが学べる新居浜産業技術専門校。

そんな専門校で実際に訓練生を教えている、指導員の方々についてご紹介しましょう!

今回登場してくれるのはメタル技術科・竹林真吾先生と、メカトロニクス科・田中隆太先生です。

お二人とも、2025年春に新居浜産業技術専門校の指導員になったばかり。
いったいどのようなきっかけから、専門校の指導員の道を選んだのでしょう。

まずはメタル技術科の指導員・竹林先生にお話を聞いてみました。

元々ご出身も新居浜市だという竹林先生。
実はなんと大学卒業後にこの新居浜産業技術専門校へ入校し、ものづくり企業へ勤めるべく資格を取得した修了生でもあるのだとか。

念願の資格取得を経て、専門校を出た後にいくつかの企業へ勤めた竹林先生。

その後に縁あって、専門校時代の恩師である現在の教頭先生から「専門校で指導員をしてみないか」というお話をもらう事に。

会社員時代も後輩の育成にやりがいを感じていたことや、「自分に溶接の面白さを教えてくれた先生のようになれたら」という思いから、最終的に指導員の道を選んだそうです。

自身も専門校出身者として、「この場所のいい所は、やはり即戦力として活躍できる技術を身につけられる点」だと竹林先生は話します。

溶接の技術者に必要な評価試験の基本級のみならず、専門級も取得できる点。

また、さまざまな溶接機に携わりながら技術習得でき、その中で溶接の奥深さ・楽しさを実感できるのも、大きなメリットとのこと。

「自分が教えた実技を訓練生が習得していくシーンを見ると、まるで自分のことのように嬉しくなりますね。

今年から初めて指導員として授業を行っていますが、自分の教えた訓練生が新居浜で働く中で「あの職人は溶接が上手い」と言われるような技術者になって欲しい。地元で活躍できる職人を大勢育てていきたいです」と教えてくれました。

異色のキャリア!メカトロニクス科・田中先生が語る指導員の楽しさとは

続いてご紹介するのは、メカトロニクス科の指導員・田中先生です。

元々出身は松山市で、工業系の仕事をしていた家族の影響などもあり、同じ道を志した田中先生。

高校卒業後は神奈川の職業能力開発大学校へと通い、卒業後に関東の企業で品質管理の仕事に数年間携わった後、「地元の近くに帰りたい」と考え転職を決意します。

その時に縁あって勧められたのは、全国にある刑務所で収容者の方々と関わる「法務技官」「法務事務官」という職業でした。

その仕事を選び、広島ほか各地の刑務所で十年弱勤めた後、本格的に地元愛媛へ帰るべく選んだのが、これまでの指導の経験も活かせる専門校の指導員だったそうです。

竹林先生と同様に、田中先生も「訓練生たちが最初できなかったことをできるようになっていく過程を見守ることが楽しい」と話します。

「刑務所に勤めていた時から教える相手こそ変わっても、教えた相手が何かをできるようになった時の喜びや嬉しさ、達成感などのやりがいは変わりませんね」。

一方で、専門校には機械製造の事前知識がまったくない、未経験の訓練生も大勢います。

そのぶん最初の安全指導は特にきっちり行うことや、自然と使ってしまう専門用語などの解説も丁寧にするよう心がけているそう。

「こちらの話をきちんと「理解した?」と確認してから、作業に入るようにしていますね」とのこと。

現在メカトロニクス科では指導員の先輩が担任を勤めているため、田中先生はその補佐をする形で日々の授業へ参加しています。

「もちろん、将来は自分も担任を持つことになります。その際は教えた生徒がやりがいを持って、就職先となる会社へ長く勤められるように指導したい」と語ってくれました。

「東予ものづくりフェス」で専門校の魅力を親子で体験しよう!

専門知識やひとつの分野に特化した技術が必要な製造業。

ベテランの人たちが多そう…という印象もまだまだあるかもしれませんが、近年では若手技術者も大勢活躍しています。

もちろんここ専門校で、将来愛媛のものづくりを担う若き職人を育てる指導員も例外ではありません。

新居浜産業技術専門校や、県内の専門校の話をもっと聞きたい。

メカトロニクス科や自動車整備科、メタル技術科で学んでいる内容をもっと知りたい。
そんな方に朗報です!

11月8日(土)~16日(日)にイオンモール新居浜にて開催の「東予ものづくりフェス」では、新居浜産業技術専門校による出展も予定されています。

新居浜・西条のものづくりの魅力を探訪し、発信する場づくりを行う本イベント。

「ものづくりはかっこいい」をコンセプトに、会場では9日間の期間中、東予のものづくり文化と技術力をPRするパネル展やワークショップなどが開催されます。

当日は小学生以下が対象となる「カーモデルペイント体験」や「みきゃん缶バッジづくり」、「みきゃんキャッチャー」など、親子で楽しめるイベントが満載!

各ブースでの体験は無料で、当日の飛び込みもOK。

イオンモールでのお買い物のついでに、ちょっぴり覗いてみるのもオススメですね。

その他情報はイベント公式サイト、または愛媛県立産業技術専門校のSNSアカウントからも発信中なので、そちらもぜひチェックを!

子どもだけでなく大人も、ものづくりの良さや仕事・産業の魅力を改めて発見できる「東予ものづくりフェス」、そして新居浜産業技術専門校。

もしかしたらあなたの身近な人にとっても、専門校との出会いが大きく人生を変える出来事になるかも?

少しでも興味が湧いた方は、ぜひ専門校のことをもっと調べたり、イベントに足を運んだりしてくださいね。

■東予ものづくりフェスの情報
開催日時:2025年11月8日(土)~16日(日)10:00~17:00(最終日は16:00まで)
開催場所:イオンモール新居浜
住所:新居浜市前田町8-8
料金:無料

公式サイトはこちら

■新居浜産業技術専門校
住所:新居浜市大生院1233−2
TEL:0897-43-4123

公式サイトはこちら

Instagramはこちら

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