【冷凍王子が提唱】時短でおいしく!野菜の「冷凍貯金」テクニックを極めよう

2023.6.23 えひめのあぷり編集部

家でも野菜をしっかり食べたいのに、「忙しい日は調理が面倒」「いつも全部使い切れずに捨ててしまう」と悩む方は少なくないはず。そこに価格高騰の拍車がかかると、ますます手を伸ばしづらい状況...となりそうです。

しかしここに、そんなモヤモヤを吹き飛ばす冷凍解決策あり!冷凍王子こと冷凍専門家の西川剛史さんに、面倒な仕込みが一切不要で、野菜をおいしく、ムダなく食べ切るための「冷凍貯金」テクニックを教えてもらいました。

「冷凍=おいしくなくなる」は間違い!味・栄養・節約にも◎

―冷凍専門家としてさまざまなメディアで活躍されている西川さん、もとい、冷凍王子。本日はよろしくお願いします。

冷凍王子:よろしくお願いします!

「冷凍OK!」と爽やかに登場する冷凍王子。忙しくて時間がない人でも健康的な食生活を叶えられるよう、あらゆる食材の冷凍法を発信中。

―「冷凍する」と聞くと、一定期間保存できても、おいしくなくなったり、栄養価が下がったり...というややマイナスのイメージがあります、正直。

冷凍王子:そういったお声はよく聞きますね。でも、冷凍と解凍のポイントをしっかり押さえれば、味よし、栄養価よし!な、よいことだらけの状態に仕上げられます。

―なんと!今まで、「とりあえず保存するための冷凍」でしたが、そんなことはなくなると。

冷凍王子:そうです。その上、パパっと解凍するだけでそのまま食べられる方法もあるんですよ。いつもの食卓に、手軽に1品、おかずやおつまみとして添えられます。

―手間なくスピーディーにつくれるのは重要ですね!

冷凍王子:おいしく、余すことなく食べられて、お金と時間を節約できる。すると日々、心にもゆとりが生まれるものです。そんな「冷凍貯金」の考え方を、今日から実践していきましょう!

コレだけは押さえよう!冷凍・解凍時の必須ポイント

―冷凍時は、どんなことに気をつけるべきでしょうか。

冷凍王子:まず、食材を買ってきたらすぐ冷凍。そして冷凍庫の中では、食材を空気に直接触れさせないようにしてください。

―その日に使わない食材は、またすぐに使うかも...という曖昧な判断で、まずは冷蔵庫で、そのまま保存していました...。


冷凍王子:野菜や肉、魚といった食材は、鮮度が高いうちに冷凍することで、おいしさや栄養価が損なわれにくくなるんです。ラップやフリーザーバッグ、コンテナーを活用して食材の乾燥を防ぎましょう。

冷凍王子:既製のカット食材は便利ですが、冷凍には向きません。冷凍分を加味した上で、セール日などにまるごとまとめて買っておきましょう。帰宅後は早速、その日に使うものと、使わないものに分けて冷凍します。今週はこれを、来週はこれを食べようという明確な自炊計画が立てられるので、効率的な「冷凍貯金」につながります。

―たしかに!では、解凍時に注意すべきことは何でしょう。

冷凍王子:「魔の温度帯」について知っていますか?

―初耳です。なんだか恐ろしそうです。

冷凍王子:「魔の温度帯」は二つあります。一つは、食材の水分が大きな氷の粒となって細胞を壊す「−5℃〜−1℃」。もう一つは、酸素反応が起こりやすく、食材の色や栄養素、おいしさを奪い、細菌の繁殖を促す常温の「10℃〜40℃」です。これらの魔の温度帯になるべく停滞しないようスピーディーに解凍する、または高温で一気に加熱解凍すれば、食材へのダメージを最小限に抑えられます。

―こう見ると、解凍にもいろんな方法があるんですね。ちなみに、冷凍するとどのくらい保存できますか?食材や解凍法によるのでしょうか。

冷凍王子:食材や冷凍・解凍法が違っても、基本的には1ヶ月以内が目安です。ただし、野菜や肉、魚のおいしさは鮮度に左右されるので、2〜3週間以内に食べ切ることをおすすめします。

―冷凍しても日が経つと、「これっていつ冷凍したっけ...」と、つい忘れがちになります。気をつけなくては...。


冷凍王子:1ヶ月に1度、冷凍庫の中を整理整頓することも大事ですよ。フリーザーバッグやコンテナーに冷凍日を記して食材を見える化したり、定位置化したりして、「どれから使うべきか」が一目で分かるようにしておきましょう。減ったら増やしてストックして...の流れが自然とできあがり、「冷凍貯金」をルーティーン化しやすくなります。

【きゅうり編】まるごと冷凍&冷凍きゅうりの塩昆布あえ

ここからは実践へ!まずはいろんな料理のつけ合わせに役立つきゅうりからスタートです。

きゅうりはまるごと冷凍OK!ラップをピタッと密着させ、空気に触れないようにピシッと包みます。

包んだ後はそのままフリーザーバッグへ。バッグ内の空気もしっかり抜き、徹底的な乾燥対策を講じます。

きゅうりをまるごと冷凍すると水分が抜けて、ふにゃっとした食感に変わりますが、味が染み込みやすい状態に。水を流しながら解凍する「流水解凍」でスピーディーに解凍し、水気をぎゅっとしぼってから、酢の物やピクルス、炒め物として楽しむのがおすすめです。

カンタン+1品レシピをご紹介

【冷凍きゅうりの塩昆布あえ】
〈材料/1人分〉
●きゅうり(5mm幅の輪切り)・・・200g(2本)
●塩昆布・・・10g
●ごま油・・・小さじ1

旭化成ホームプロダクツ ジップロック コンテナー 長方形480mL 2個入 396円(税込)

きゅうりと塩昆布をコンテナーに入れ、ごま油を加えます。

この状態でフタをし、冷凍庫で保存。
解凍時はフタを斜めにのせ、電子レンジ(600W)で3分加熱します。加熱後によくかき混ぜると...

まるで漬けたようにポリッと軽い食感のあえものが完成。
塩昆布とごま油の風味が食欲をそそり、お酒のおともにもぴったりです!

コンテナーで保存することで、解凍が電子レンジで簡単、冷凍状態からすぐに使えるのが便利です!

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基本情報

店名

ハンズ 松山店

住所

松山市湊町5-1-1 いよてつ髙島屋本館7階

電話番号

089-946-0109

営業時間

10:00~19:00

定休日

駐車場

キャッシュレス

【クレジットカード】Visa,Master,JCB,AMERICAN EXPRESS,Diners Club,その他
【QR決済】PayPay,LINE Pay,楽天pay,d払い,au PAY,メルペイ

備考

ECサイトあり