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野村の名店「麺や一心」で味わう心に残る一杯【愛媛/西予市・おでかけレポ】

2025.8.12 えひめのあぷり編集部

店の前には自然と人が集まり、町に活気が生まれる。

こんにちは!愛媛に根ざし時を重ねてきた、えぷりライターtokoです。

今日は、野村町に来ると、つい足を向けたくなる場所「麺や一心」を訪れました。

店主は、かつて松山で和食の修業を積んだ経験を持つ方。
その技術と感性を活かし、地元・野村町でラーメン店を開業されたとのこと。
一杯のラーメンに込められた丁寧な仕事ぶりは、まさにその背景を物語っているようです。

店舗の前には、大きなタペストリー。遠くからでもしっかりと存在感があります。

「麺や 一心」は、山間部の町にあるにもかかわらず地元の常連さんはもちろん、遠方から訪れるファンも多く、まさに“野村町の名店”と呼ぶにふさわしい存在。
周囲には住宅や商店が並び、穏やかな町の空気が流れています。

店の前には宇和島バス「野村病院前」停留所があり、公共交通でもアクセスしやすい立地です。

駐車場は店舗の横と、道を挟んだところにあります。

近隣の商店や施設への無断駐車はご遠慮ください。
お店の指定駐車場をご利用いただくことで、地域の方々との気持ちの良い関係が保てます。
駐車場の場所が分からないときは、お店の方にたずねましょう。

営業時間は、昼が11時から14時、夜は17時から20時まで。
ただし日曜日は昼営業のみとなっています。

また、人気店ならではの特徴として「スープがなくなり次第、営業終了」となる場合もあるそうです。
その日の仕込み分が終われば、たとえ営業時間内でも暖簾を下ろすこともあるのですね。

今回訪れたのは日曜日の午後1時頃。
店の前には行列ができていて、待ち時間はおよそ1時間。
ようやく店内に入れたのは午後2時頃でしたが、待ってでも食べたいと思わせる空気がそこにはありました。

並んでいる間にも、店先から漂う香ばしい香りに食欲が刺激され、期待感がどんどん高まっていきます。

日曜日のお昼の営業時間は「午後2時まで」となっていますが、並んでいる人にはきちんと対応してくださっていて、私も無事に食べることができました。
その心遣いに、人気店でありながらも温かさを感じました。

並びながら、今日の一杯を選ぶ楽しみ

店の前に並びながら、メニュー表を見せていただきました。
どれも魅力的で、写真付きのメニューに目を奪われます。

「今日は何にしようか」
そんなふうに考えるのも楽しくて、待ち時間は決して退屈ではなく、むしろ期待がじわじわと高まっていく時間となりました。

写真からも美味しさが伝わってくるようでした。
「元祖」という言葉には、店の誇りや歴史が込められているように感じます。

「辛麺」は、見るからに刺激的です。
暑い日こそ、汗をかきながら食べる辛いラーメンもいいかもしれません。

そして「一番人気」と書かれたメニューには、特製のチャーシューがどんと乗っていて、ボリューム満点。
常連さんたちがこぞって注文する理由が、写真からも伝わってくるようでした。

「つけ麺」もあります。
太めの麺と、濃厚そうなつけダレが別皿で添えられています。

どれも魅力的で、選べないまま順番が近づいてきます。
メニューを見ているだけなのに、すでに心はラーメンの世界にどっぷり浸かっていました。

ラーメンにチャーハンや餃子、からあげなどがついたセットは、しっかり食べたい人にぴったり。
「今日はがっつり食べたい」という気分のときには、こういう組み合わせが嬉しいです。

さらに、キッズメニューも用意されていて家族連れでも安心して来られる雰囲気が伝わってきて、店の温かさを感じました。

サイドメニューや、ドリンクまで豊富に揃っていて、見ているだけで楽しくなります。

今月の月替わりメニューは酸辣湯麺。
月替わりメニューとして登場することで、特別感もひとしお。
「今しか味わえない」という言葉に、自然と心が惹かれていきました。

迷った末に、やっぱりこの味

何度も通っているお店でも、毎回少しずつ違う気持ちで選ぶからこそ、食べる前から楽しみが始まっています。

悩みに悩んだ末に、心が決まったのはこの一杯。
「黒とんこつ」です。チャーシューは一枚か、半分か選べます。
もちろん一枚にしました。

これが、目の前に届いた実物です。
メニュー越しに想像していた香ばしさとコク。その期待を裏切らない一杯。
写真で見ていた黒マー油の艶やかさ。実物はさらに迫力がありました。これが、黒とんこつの実力です。

どうしても気になっていた一杯がもうひとつ。旨こくラーメン!
メニューに「一番人気」と書かれていたら食べてみるしかないですね!

こちらが実際に運ばれてきた旨こくラーメン。
見た目にも旨みが凝縮されているのが分かりスープの艶と香りが食欲をそそります。
こちらはチャーシューを半分にしましたが、十分なボリュームです。

麺を持ち上げた瞬間、ふわりと立ちのぼる香ばしい黒マー油の香り。
麺には、濃厚な豚骨スープがしっかりと絡み、箸先から伝わる麺のしなやかさに、思わず目を細めてしまうほど。

大きなチャーシューは一枚どーんと器の中央に横たわっていました。
脂の照りと、ほどよい厚みです。

旨こくラーメンは、麺も中太麺か、平ちぢれ麺を選ぶことができました。
どちらも魅力的で迷いましたが、今回はスープとの絡みを重視して平ちぢれ麺を選びました。
しっかりとしたコシがあり、スープの旨みを受け止める力強さがあります。

もう一品で、満足度がぐっと上がる

餃子の香ばしさが、ラーメンの旨みを引き立て、ラーメンのスープが、餃子の味を包み込む。
まるで、互いを引き立て合う名コンビ!
辛みそで味変も!

サイドメニューからは餃子を注文。
焼きたての餃子は、皮がパリッと香ばしく、端にはほんのり焦げ目。
ひと口かじると、肉汁がじゅわっと広がり、香りがふわりと鼻を抜けていきます。

餃子に使われているニンニクは、地元・大野ヶ原産とのこと。
標高の高い土地で育ったニンニクは、香りが強く、後味にほのかな甘みがあり、餃子の旨みをぐっと引き立てていて、ラーメンとの相性も抜群でした。

地元の食材がこうして一皿に活かされています。

辛みそは店員さんにお願いすると、ツボに入った状態で運ばれてきます。
スープに少しずつ溶かしながら味を変えていくと、まろやかだったラーメンが、ピリッとした刺激をまとって新しい表情を見せてくれました。
辛さの中にコクがあり、ただ辛いだけではない深みが感じられます。
中盤からの味変として、これはぜひ試してほしい楽しみ方です。

一杯のラーメンの中に、こうして二度の感動があること。
これもまた、この店の魅力なのだと思いました。

満足と名残惜しさが混ざります。
本当はスープ全部飲みたい!

ラーメンを食べ終えたあと、器の底に残るスープを見つめながら、少しだけ葛藤しました。
レンゲを手に取りかけては、そっと戻す。
濃厚で旨みの詰まったスープは、最後の一滴まで飲み干したくなるほど魅力的でした。

でも、年齢的なことを考えて、今日は我慢。
体には優しく、心には贅沢に!そんな選択も、今の私にはちょうどいいのかもしれません。

器の中に残ったスープには、未練と満足が混在していて、
また来よう!と思わせてくれる余韻が、静かに漂っています。

器を前に「もう一杯いけそう」と思ってしまうほどの満足感。
それでもスープはそっと残して、次回への楽しみに取っておくことにしました。
飲み干さなかった器の底に、満足と次回への期待が宿っています。

この店の一杯は、味だけでなく、記憶に残る。そんなラーメンでした。

麺や一心 の場所はこちら

麺や一心 情報

住所/愛媛県西予市野村町野村9-5-1
駐車場/あり
電話番号/090-4896-6223

CHECK

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