「えぷり」とは?

本だけにとどまらない!空間を堪能する?!ゆすはら雲の上の図書館【高知県/梼原町】

2025.5.15 えひめのあぷり編集部

本に!?建物に?!空間に魅了される時間がここにはある?!

こんにちは。
南予に移住して早6年目になりましたCHISAです。
今回は少し足をのばして、高知県の梼原町にある、ゆすはら雲の上の図書館に行ってきました。

実は、私は高知県出身なんですが、評判は常々聞いていたものの、未だ来たことがなかった場所。
寺院やホテルなど、大きな建造物を見ることが大好きな私。
気になっても時間を言い訳に立ち寄ったことがなかったので、今回ママの突然の気まぐれでしたが、少し子どもたちと寄り道です。

雲の上の図書館は、入った瞬間飛び込んでくるのは木と木組みに包まれた森のような空間。
世界的建築家の隈研吾さんが手掛けた建物としても有名で、隈研吾さんのコメントの中には、
「棚田のような段々の空間で…(以下省略)リビングのように心地よい読書空間を目指しました。」とあります。

また朝は木漏れ日のような光が満ちたりもするようで、今回訪問したのは午後でしたが、午前中にくるのもおすすめのようです。

図書館には珍しく、靴を脱ぐスタイルです。

親しみのある木目の床が続いていて、気づくと広い、広いリビングにいるような心地よさがあります。
靴を脱いでるおかげで、寝そべって読んでもよし、腰かけて読んでもよしです。

さぁあなたはどこに座ってみたいですか?

どこに座っても、近くには本。
目についたら最後!手に取らずにはいられません。

魅力的なコーナーが多い、雲の上の図書館。
本棚のテーマにそって、精巧なフィギュアで日本のサブカルチャーを牽引する海洋堂のジオラマが、展開されています。
素通りできないほど、目にとまる本当に細かく、繊細なジオラマは子どもたちも興味津々でした。

特に次女。一か所一か所足を止めてはしっかり覗き込んで、楽しんでいました。「ママ!〇〇がある~!すご~い!」と楽しんでいました。

今にも飛び出してきそうな龍。 今の梼原を象徴する風車や隈研吾さん設計の役場などがかたどられていて、龍によって昔と今をつなぎ、未来へ向けて立ち登る勢いを表しているそうです。

科学に関する本が並ぶ本棚には、宇宙の謎の生命との進化を表す自然の姿がジオラマとして表現されています。次女が指さす黄色のくらげ?宇宙人?興味津々です。

朝ドラ『あんぱん』で話題のやなせたかしさんのコーナー。
やなせさん自身についての本も並べてあるのが大人の興味をそそります。

「今日の一冊」と題して今日は〇〇の日に合わせて、本がセレクトされています。

もっと上~!もっと上~! 子どもの興味をかきたてる階段

段々畑のようにつながる階段。子どもたちの大好きな場所になりました。
絶妙な段数で休憩ポイントになりえる空間が設置されていて、図書館の中を探索ついでに上って下りてを繰り返していますが、見える景色がかわるのですべてが楽しそうでした。

コミュニケーションラウンジがあったり、ジオラマコーナーがあったりと子どもが飽きる前に次の空間が楽しめるようになっています。今回はゆっくり本棚を見る余裕がありませんでしたが、ここは何の本棚?と気になりながら子どもたちを追いかけました。

階段大好き子どもたち。
この階段、3回くらい上りましたが、「もっと上~」とドンドン上っていきます。

途中にある井戸端エリアで休憩です。
この『井戸端エリア』って名前がまたいい。
井戸端ついでに、いい本と巡り合えそうな気がしてならない。

次女にはちょっと長めの階段。少しお疲れです。笑 
あと少しですよ~。

上りきった先には、天井から下りてきていた木組み部分に近づけました‼
近くで見る木組みの迫力は圧巻です。

登ったら二階の部屋を散策。
落ち着きのある空間。4つの小部屋が連なっています。
この4つの小部屋にジオラマがあります。

図書館は静かな場所。というイメージがくつがえされるような、公共の施設なのに家みたいな場所を見つけた気分です。
こんなに図書館でダラダラしていいの?!というのが私の正直な感想です。
 
建物の写真を見たときは、大人が楽しむ図書館だと思っていました。
でもそれは大間違い。子どもから大人まで誰もが楽しめる図書館です。

私が訪問した時にはお休みでしたが、図書館内にはカフェコーナーもあります。
またここで行われているイベントには音楽家が奏でるチェロの演奏会や映画会なども予定されています。
図書館だから「〇〇してはいけない」から「〇〇できる」を増やした空間づくりがされています。

絵本スペースには授乳室や子育て相談室も併設されています。
床暖房で冬でもぽかぽかだそうです。読み聞かせをしている親子さんの姿を何組もみかけました。
子どもとのんびり絵本タイムができるいい場所です。

図書館にボルダリング?!
子どもはボルダリング、大人は読書。
そんな空間も新鮮ですね。

小学生以上から楽しむことができます。階段を上がれば、上から見ることもできます。ボルダリングを上から眺めれるってない!

お庭もあるので、中に飽きたら外でも遊べます。
外を眺めながら本を読める席もあるので、ゆっくり、のんびり窓際の席に座って1人時間なんてのもいいですね。

所々に置かれてあるビーズクッション。
子どもたちもダメにする~~~。
離れない。笑

ここには、木の香りに包まれた14シーンといろはにわかれた本棚があります。
見る棚、見る棚、興味がわくのに、建物のどこに行ってもダラダラできる場所にかわりそうな不思議な空間でした。
知れば知るほど魅力的な図書館です。

こんな楽しい図書館があっていいの?!と目を疑うものがたくさん。
高知に遊びに行く際には是非、お立ちよりを。

ゆすはら 雲の上の図書館の情報

住所/〒785-0610 高知県高岡郡梼原町梼原1212-2
駐車場/あり
料金/入館および資料の貸出しは無料
問い合わせ先/ゆすはら雲の上の図書館
メール/library@town.yusuhara.lg.jp

電話番号/0889-65-1900

ゆすはら 雲の上の図書館の公式サイト